スポーツ観戦は
ギャンブルと少し、似たところがある。

負けたら何も残らない
と、いう訳では無いが、
ご贔屓のチームが勝って帰るのと
負けて帰るのとでは、えらい違いだ。

勿論、一生懸命やった結果だから仕方ない。
フルセットの熱戦などを見れば、
見れて得した気分にもなる。

が、やはり勝てるに越したことはない。


また、歴史に残る試合や節目になる試合を
生で見れた時は、得した心持ちになる。

個人的には、リオデジャネイロOQTのタイ戦などもそれにあたる。

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この頃はまだ、写真を撮る習慣がなく、カメラも持っていなかった。

そう、東京体育館で行われたリオデジャネイロオリンピックOQTは、当時、世界最終予選と呼ばれていた。


その前の韓国戦にて木村沙織選手が小指を脱臼し、痛恨の敗戦。

この試合も木村沙織選手はスタメンから外れ、暗雲が垂れ込めていた。

試合内容は何度も語り尽くされているので割愛するが、正直、何度も試合の途中で、"オリンピック予選落ち"が頭を掠めた。

それだけに、この試合はタイのキャテポン監督の遅延行為でレッドカードによる得点があったものの、文字通り起死回生の勝利だった。

また、タイの方々から日本選手のSNSなどにクレームの書き込みが殺到するなど、後味の悪い試合でもあった。

今だから言える話である。



連勝がストップした時などもそうだ。



2017/18シーズンのファイナル6の久光vsJT戦や、2021/22シーズンのファイナル、東レvsJT戦の時もそうだ。

2017/18シーズンのファイナル6まで久光は全勝。
そう、レギュラーラウンドを24戦全勝で通過し、あわや全勝優勝の可能性を秘めていたが、ファイナル6にてJTマーヴェラスに敗れ、連勝は28でストップした。

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当時の久光はアキンラデウォ選手在籍時で、その強さはまさに全盛期。

文字通り久光が横綱といった風情の頃。

この勝利でJTは吉原監督にとって初のファイナルの切符を手に入れたが、この年2戦予定されたファイナルでは、ともにストレートで敗退。

ファイナル第二戦では内定選手の林琴奈選手をスタメンで抜擢したが、まだまだ力足らず。
手痛いしっぺ返しを食うこととなった。

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以後、JTはその二年後に悲願の優勝を成し遂げ、連覇を成し遂げていくこととなる。

その林選手が今では日本代表としてバリバリ活躍していることを思えば感慨深い。



2020/21シーズンの時もそうだ。

この年の東レアローズは、クラン、黒後愛、石川真佑選手を擁し、レギュラーラウンドを21戦全勝で通過。

最後の最後でJTマーヴェラスに敗れ、全勝優勝完全制覇を土壇場で逃した。


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この2シーズンに共通して言えることは、ともに天皇杯・皇后杯で敗れていることだ。

久光はデンソーにフルセットの末敗れ、東レはJTに敗れている。

1シーズン勝ち続けることの難しさを思い起こされる。



違うのは、JTは連覇を成し遂げ、東レはリーグ優勝が遠い、ということだ。


V-1で最も優勝に近くて遠いチーム。
とも言える。



V-1は現在12チーム。
それも来季が現体制における最後の年となる。

以後、新リーグへと移行することとなるのだが、来季はプレステージ・インターナショナル アランマーレが新規参入する。

自力で昇格を勝ち取った久々のチーム。

それもチャレンジリーグⅡ時代からステップアップを経て勝ち上がった叩き上げのチームだ。

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勿論、V-1の力量を思えば、そう簡単ではなく、苦戦が予想されるが、他のV-2チームの希望でもある。

初戦はサマーリーグからとなるが、開幕までしっかりと準備して、V-1に新風を吹かせて欲しい。