皆様こんばんは🌃

V-1女子の3レグもいよいよ終盤。

最後の大詰めを迎え熾烈になってきました。



今日はこの2試合を取り上げてみたいと思います。


まず、NECとKUROBE。

この試合は終始KUROBEが押し気味に試合を進めた試合で、恐らくピンピチャヤ選手がいたら勝っていたでしょう。

それぐらい、KUROBEの集中力が素晴らしかったです。

実際、第3セットもKUROBEリードで終盤に入り、正直KUROBEの勝ちが見え隠れしました。

この局面でNECは天皇杯・皇后杯以来欠場していたウィルハイト選手を投入。それぐらいNECは追い詰められていました。

肩をガッチリテーピングで固めたウィルハイト選手の投入が功を奏し、NECが25-23で奪うと、次のセットも集中力を切らさないKUROBEを振り切り25-23で辛うじて勝利しました。

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この数戦、KUROBEの集中力は凄まじく、ここまで力を引き出せるのか、と関心すること仕切りでした。

特にクールな表情のイヴェギン選手を中心とするそのしぶとさは、まるで下半身に別な生き物がやどっているようだと形容された初代貴ノ花を彷彿させるが如くの粘り腰でした。

連日上位とぶつけられてしんどいとは思いますが、泣いても笑ってもあと一戦。 
相手はよりによってファイナル4進出が懸かる久光で、過酷な闘いになりそうですが、最後の粘り腰を見せて欲しいです。



そして本日、最大の山場となったJT対久光戦。

これは先日の記事通り、追う側と追われる側が逆になった闘いでした。


久光はミドル陣が好調で特に荒木選手がクイックにブロックに大活躍。ライト側からのオープン攻撃も繰り出し奮戦。

JTは今日も西川有喜選手が急造ミドルで出場。和田選手をスタートからライトに入れますが、JT二枚換えの時はこのところ徹底している長岡、井上美咲選手の二枚換えを同じタイミングで投入。

そのさまはがっぷり四つに組み止めて動きを封じ力でねじ伏せるようでした。

縺れた第一セット、久光が先制すると、勝負どころでは徹底してファンヘッケ選手にボールを集め、力でねじ伏せ、第3セットは序盤から久光がリードすると、栄選手はトスを散らして的を絞らなくさせるなど余裕が出て圧倒。

勝ち方を知っているチームならではの完勝でした。

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JTもチームトータルで39.8%と決して悪くないのですが、今日は特にファンヘッケ、長岡選手のライトニ枚にしてやられた感があり、ファンヘッケ選手は21/40で52.5%、二枚換えで入った長岡選手は6/7で何と85.7%。

さすがにこれだけ決められては為す術もなしでした。


久光はこの勝利で8連勝。ファイナル4進出に大きく前進。JTは痛恨の一敗を喫し、自力でのファイナル4進出が消滅しました。




東レと岡山。
東レはいつもの布陣。
岡山は高柳、中本選手のレフト、川島、及川選手のミドル、ライト遠藤選手でスタート。

ともに一セットずつ交互に奪い合う形でまたもフルセットに突入。この闘いは東レが打ち勝ち、3-2で勝利。この勝利で東レのレギュラーラウンド優勝が決まりました。

おめでとうございます㊗️✨🎊👏🎉


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勝負の明暗を分けたのは東レの強力な両レフト。
クラン選手が序盤から積極的に攻撃参加。
26/54で54.3%、石川真佑選手に至っては29/59で49.2%。

総力戦を制しました。



デンソー対日立の一戦。

積極的にミドルを使うデンソーに対し、日立も渡邊選手が獅子奮迅の活躍。長内、オクム大庭選手の両レフトも奮戦するも、今日はデンソーの中元、兵頭選手の出来も素晴らしく、勝負どころでのスパイクが効果的に決まりデンソーがストレートで競り勝ちました。

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デンソーは横田真未選手が10/18で55.6%、横田紗椰香選手が6/12で50%。トータルでも43.7%と課題の決定率の向上も果たし、改善の成果が見られました。

日立は渡邊彩選手が11/17で64.7%と奮闘しましたが及ばず。デンソーに軍配が上がりました。


トヨタ車体と姫路は新しいラインナップがまだ固まり切れない姫路を尻目に終始優勢のままストレート勝ち。得点王が懸かるダニエル選手が19/34で55.9%の大暴れ。

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姫路は今日もプラク、花井選手はベンチ外で厳しい結果となりました。


ファイナル4進出が懸かる埼玉上尾はPFUと対戦。
第一セットは接戦となるも、第二セットは序盤から6連続得点でリードを広げて主導権を渡さず、埼玉上尾がストレートで勝利し、JTが敗れたため、ファイナル4進出が決まりました。

おめでとうございます㊗️👏🏆🎊✨

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埼玉上尾は今日も二枚換えとリリーフサーバー兼レシーバーの岩澤選手の投入以外。選手交代なしの安定した采配。

トータル45.0%の高い決定率とリーグトップのサーブレシーブは69.1%。安定感が板に付いてきました。



さて、順位です。


V-1の順位


〜ファイナル4進出〜


1.東レアローズ
 
2021/22 V-1 3位    26勝6敗 勝ち点72
〜レギュラーラウンド優勝👑〜

2.埼玉上尾メディックス

2021/22 V-1 5位 23勝8敗 勝ち点68
〜2位〜4位以上が確定〜


〜ファイナル4進出圏内〜


3.
久光スプリングス
👑2021/22 V-1 優勝 23勝9敗 勝ち点66
〜2位〜5位以上が確定〜

4.JTマーヴェラス
2021/22 V-1 2位 22勝10敗 勝ち点64
〜3位以下5位以上が確定〜

5.NECレッドロケッツ
2021/22 V-1 4位 21勝10敗 勝ち点67
〜2位〜5位以上が確定〜


~今季負け越し決定~ 


6.デンソーエアリービーズ
2021/22 V-1 6位   14勝18敗 勝ち点44
〜6位or7位が確定〜

7.トヨタ車体クインシーズ
2021/22 V-1 10位 14勝18敗 勝ち点39
〜6位以下8位以上が確定〜

8.日立astemoリヴァーレ

2021/22 V-1 7位 12勝19敗 勝ち点37
〜7位or8位が確定〜

9.PFUブルーキャッツ

2021/22 V-1 8位 11勝21敗 勝ち点33
〜今季9位確定〜



〜チャレンジマッチ出場圏内〜


10.KUROBEアクアフェアリーズ
2021/22 V-1 12位 10勝22敗 勝ち点28
〜今季10位or11位が確定〜


11.岡山シーガルズ
2021/22 V-1 9位 9勝23敗 勝ち点31
〜今季10位or11位が確定〜


〜チャレンジマッチ出場決定〜


12.ヴィクトリーナ姫路
2021/22 V-1 11位 5勝25敗 勝ち点20
〜今季12位確定



3.19 フル 

3.19



前述の通り、東レのレギュラーラウンド優勝が決まりました。

今日、JTが敗れ埼玉上尾をポイントで上回ることがなくなったため、埼玉上尾のファイナル4進出が決まりました。

残るは久光、JT、NECの3チームによる残り二枠の争いと最終順位ですが…。

JTは残るトヨタ車体戦で勝利がマストで、自力でのファイナル4進出が消滅。

久光とNECの結果待ちとなります。

久光は最終戦のKUROBE戦にて勝てばファイナル4進出が決定。3-0ないし3-1で敗れた場合、JT、NECの結果待ちとなります。

NECはデンソー、埼玉上尾との連戦でともに勝利することがマスト。どちらかに敗れた場合、その時点でJTの結果待ちとなります。


PFUはKUROBEと岡山が揃って敗れたため、チャレンジ圏内を脱出。KUROBEと岡山による残り一枠のチャレンジマッチ出場が懸かる争いは最終週に持ち越されました。

岡山は土曜日の日立戦、KUROBEは日曜日の久光戦にそれぞれ勝負が懸かります。

ポイントは岡山が上なので、KUROBEは勝利がマストとなりますが、土曜日に岡山が敗れた場合、その時点でチャレンジマッチ出場が決まります。


過酷な争いもいよいよ最終局面へ。
全日本の人事も概ね決まってきたと思いますが、全ては来週に持ち越しです。