世界にはサウスポーでもレフトというのが結構いる。


中国のリ・エイエイ選手がそうだ。



日本だとサウスポー=ライトなので普通は前衛レフトを苦手にするのだが、ボールが違う角度から来るから結構厄介。

サウスポーのオポジットというと、東京オリンピックで金メダリストとなったアンドレア・ドリューズ選手やドミニカ共和国のゴンザレス選手などがいる。

V-leagueでは岡山シーガルズの渡邊真恵選手が引退してしまったのが惜しまれる。

渡邊選手と及川選手を絡めたコンビは絶妙で、全日本でも見てみたかった。ルーキーイヤーからレギュラーでこれから更なる活躍が見込まれただけに残念だ。

大野石油より佐藤愛美選手が移籍したが、彼女もサウスポーエース。
恐らく、古川あおいアン選手との併用になると思うが、岡山はサウスポーのオポジットを使うので出番は多いだろう。

新天地の活躍に期待したい。

さて、今年の全日本にはサウスポーは一枚だけだった。

結局、ネーションズリーグでは起用されずじまいだったが、この選手の現役続行が発表された。

長岡望悠選手だ。

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同期の石井優希選手が代表引退と来季のV-leagueを最後とするという話が伝わったが、長岡選手も揃って来季のV-leagueに参加する。


思えば、リオデジャネイロオリンピックが終わった時、今後は長岡、宮下、古賀選手らが次の全日本を引っ張っていく。そんな未来を予想していた。

しかし、蓋を開けてみると長岡選手は度重なる故障で十分な活躍が出来ず、宮下選手もまた、毎年全日本の登録こそあるものの、次第に飼い殺しになっていく。

古賀選手は2020/21シーズンで覚醒し、本格的に全日本の不動のエースとして目覚めたが、長岡選手はリハビリに費やしたりした時間が多く、ある意味消耗は避けられている。

今の時点で長岡選手が、今後、全日本を目指すのかどうか、それはまだ、何とも言えないが、本格的なサウスポーエースが不在の今、長岡選手の需要はまだまだある。

まずは来季のV-leagueで完全復活の狼煙を上げて欲しい。全てはそれから。

そう思う。


また、久光には同時にこうも思う。

V-leagueは全日本の意向に右に倣えという面は否めず、これまで前監督の中田監督に遠慮して、新旧交代が思うように進められなかったきらいがある。

まだ全日本監督の去就がハッキリしないが、東京オリンピック予選ラウンド敗退では退任は免れない。

近年、久光は補強に力を入れており、今年も大竹里歩選手を獲得した。

が、このチームには元々ポテンシャルの高い選手が沢山いるのにも関わらず、中々世代交代が円滑に進まず、この二年低迷を続けている。

かつての東レがそうだったように、今は育成を同時進行で進めないと地盤沈下が止められない。

ハッキリ、これからを背負う若手選手は目を瞑ってでもレギュラーで使わないと手遅れになる。

過去の呪縛を捨てるタイミングである。

ベテランと若手の共存が理想だが、思い切って新しい久光を見せて欲しい。