西田有志選手のイタリア移籍が正式に発表された。

早くも意識は石川裕希選手と勝負して勝ちたいとのこと。
 

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日本のエース二枚がイタリアで切磋琢磨する。
楽しみだ。くれぐれも体調には気をつけて、怪我なく元気に暴れて欲しい。

男子はこの後、アジア選手権が待っている。
有終の美を飾って、アジアチャンピオンとして
来季への希望を繋いで欲しい。


さて、東京オリンピックが終わり、嶋岡会長のメッセージが日本バレーボール協会のHPに掲載されている。

男子はともかく、女子は不本意な成績だったにも関わらず、まるで10位が大健闘のような呑気なことが綴られている。

そう、予選ラウンド敗退のことなど微塵も触れられていない。

どういうつもりなのだろうか…。


女子の場合、古賀紗理那選手の故障という想定外があったにしても、結果は結果として受け止めないといけない。

それを割り引いてもミドル4枚は失策だったと言って良い。

いや、4枚起用しても良いのだ。
然るべき起用法があって、相応の効果があれぱ。

ところが、実質11人での闘いを強いられたブラジル戦、セルビア戦でもミドル4枚は無用の長物だった。

これではやはり、サイドを一枚増やすか、リベロ二枚でも良かった筈である。

2018年の世界選手権でも岩坂、島村選手はベンチウォーマーで有効ではなかった。これでは何も学習してないと言われても仕方あるまい。


どのみち、今大会限りで荒木絵里香選手は引退である。お疲れ様でした。

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結婚→出産→復帰→育児しながらの現役生活となにかと辛いこともあったと思われる。

今後どういった形で幕引きが行われるか分からないが、これまで長らく全日本を引っ張ってくれて、本当にありがとうございました。


島村春世選手は正直、切れっ切れで元気一杯。今が全盛期と思わせる素早いブロードやブロックでチームを盛り立てた。

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少なくともリオデジャネイロオリンピックの時よりも格段によかったと思われる。

正直、まだ後ろに下がる理由がなく、今後ベテランが少なくなることを思えば、モチベーションとコンディションが維持出来る限り次も目指して欲しい。


奥村麻依選手は中途半端な使われ方で少々気の毒だった。正直、中田監督は奥村選手と山田選手が甲乙付けがたく、情の部分と育成の狭間で決断出来ず、ミドル4枚という決断をしたのかもしれない。 

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奥村選手は正直、不完全燃焼なので、あとはご本人がどう考えるか次第。次のリーグで今後が見えてくるかもしれない。
今後の動向に注目したい。


正直、山田二千華選手はネーションズリーグでも活躍していたので、もう少し使って欲しかった。 

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山田選手はパリオリンピックでの主力として期待されている。

ベテラン選手を除くと、次のパリオリンピックのミドル候補生は以下の通り。


入澤まい選手(日立リヴァーレ)
188cm 最高到達点 309cm

及川真夢選手(岡山シーガルズ)
176cm 最高到達点 299cm

横田真未選手(デンソーエアリービーズ)
177cm 最高到達点 298cm

濱松明日香選手(久光スプリングス)
182cm 最高到達点 304cm

小川愛里奈選手(東レアローズ)
178cm 最高到達点 300cm

平山詩嫣選手(久光スプリングス)
180cm 最高到達点 295cm

荒木彩花選手(久光スプリングス)
184cm


現時点で考えられる若手中心の編成は。
古賀                 山田                      黒後
籾井(関)     入澤(横田)      石川
水杉


基本、今年の全日本ベースだが、山田選手と入澤まい選手二枚だと相当高くなる。

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入澤選手の場合、何と言っても高さが魅力でブロックとサーブが良いがスピードとディフェンスが課題。特に瞬発力に欠けるのでもう少し攻撃面でもディフェンス面でもシャープさが欲しい。
これで荒木選手ばりに瞬発力がつくと末恐ろしい。


勿論、候補は沢山いる。 



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及川真夢選手はやはり機動力が武器。
岡山のコンビでは欠かせない存在で、来季の活躍如何では全日本の道が開かれるだろう。


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横田真未選手は新人王を取りながらチャンスがなかったが、こちらも来季の活躍次第では全日本候補。サーブも良く機動力は魅力ある。 

 
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濱松明日香選手はこのところ充実一途。特にV-CUPではアキンラデウォ選手に迫る高い決定率を残しており、来季はバリバリレギュラーで全日本をこじ開けたい。 

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小川愛里奈選手も充実一途。大野選手の引退で来季はレギュラーとしての活躍が見込まれる。V-CUPではライト起用で新味を見せたが、黒後選手ともども全日本で闘いたい。
 

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平山詩嫣選手はリリーフサーバーでの起用が多かったがそろそろチャンスを掴みたい。荒木彩花選手は怪我の回復状態次第だが、資質から次の全日本の有力候補。

久光はなるべくこれらの選手を育てて、全日本に送り込みたい。


本来ならば、今年は新体制と若手テストの年。
アジア選手権は出場辞退なので主だった活動はないが、男子がアジア選手権に向けて活動継続している以上、遊んでいる場合ではない。

新体制が決まったら即座に招集し、若手だけの合宿や紅白戦だけでも消化し、来季の目安を立てたい。

それをやらないと、男女の格差はますます広がる一方になる。

次の監督人事を迅速に進めるべき。


いずれ、この世代が世界を席巻する日は近い。

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