今日は諸事情により外出していたので、まだほとんどの試合を見ることが出来ていません。 

まず、フルセットの末逆転優勝を飾った群馬銀行グリーンウイングスの皆様、優勝おめでとうございます。

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こちらのほうはゆっくり見させて頂きますが、これで二年連続ですから遂にここまで来た、という印象があります。

それも、昨年の主力がごっそり抜けた中で少しずつ戦力補強をし、一度引退した吉岡みなみ選手が復帰したり、古市選手が故障しセッターが藤原選手のみとなり苦しい中、松尾奈津子選手が加わったり、大野石油から移籍した中田選手が最後に大きな仕事を成し遂げました。

何よりも、今季はコロナの影響で4チームが活動自粛を余儀なくされ、3レグから2レグへ急遽変更を余儀なくされ、突然勝率での順位争いとなったり、チームが途中コロナ感染の影響で活動自粛を強いられたり、残り試合全て勝たないと優勝は愚か、二位に入れない過酷な状況を打破し、フルセットの末掴んだ連覇です。

大変苦しかったとは思いますが、それだけに喜びもひとしおだったのではないかと思います。

改めまして、優勝おめでとうございます。


惜しくも敗れた浜松も運命に翻弄されたチームのひとつでした。

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今年は熊本選手の復活と水上選手が揃ってレフト二枚が強くなり、ルーキー中野選手の活躍でサイドが強くなり、チームが固まりました。

調子が上がってきた矢先、昨年はいち早く11月でリーグを終え、そこからコロナの影響で一ヶ月以上間隔が空き、飛び飛びのスケジュールながらキッチリ勝ち星を伸ばして、最終戦まで二位の望みを繋いでここまで来ました。

観る側としてはスリリングな展開だったかもしれませんが、当事者は大変だったかもしれません。

残念ながら久々のチャレンジマッチ進出は叶いませんでしたが、今年の好感触を翌年に繋げられれば、いずれ道は開けると思います。


今日の結果により、チャレンジマッチの切符を掴んだのは群馬銀行グリーンウイングスとルートインホテルズ・ブリリアントアリーズと決まりました。

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二年目の優勝目指して好成績を収めていたルートインの皆様方にとっては、今年のルール変更は納得していないかもしれませんが、それでもチャレンジマッチの切符は掴みました。

ともあれ、おめでとうございます。


この両チームがトヨタ車体クインシーズとKUROBEアクアフェアリーズに挑むこととなります。

正直、楽な相手ではありませんが、群馬銀行は昨年のリベンジ、ルートインは二年目の昇格目指して頑張って欲しいです。



さて、殆どの試合を結果でしか知らないので、何から話せばよいのやら…。

まず、もっとも気になっているのが東レとNECの一戦。

東レはクラン選手が残留かと思いきや、そうではなかったようで、ベンチから外れています。

元々東レは人数が微妙に足りないのでどうやりくりするのか、非常に気になっていました。

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まだ少ししか見ていませんが、小川選手がレフトからアタックを打っているのを見て、目が点になりました。

"え、どういうこと?" 

正直、V-leagueのメンバー表は表示間違いかと思っていました。

セッター対角に小川選手で、ミドルのポジションに中田選手、"逆じゃないのか?"と思っていたら違いました。

野呂選手のレフト固定、大崎選手をレフトかライトで使うのは予想していましたが、世にも奇妙な編成と申しますか、"東レはそう来たか"と感嘆しました。

勿論、泥縄で勝てるほど甘くはなく、サーブレシーブが崩されNECが3-1で圧倒したものの、第3セット以降少しずつ足並みが揃い始めたようで、さすがは東レです。 

レフトに入った野呂選手が18/41で43.9%、中島選手と共にサーブレシーブの中心となっていました。
さらに驚くのは小川愛里奈選手が14/26で53.8%のハイアベレージをマークし新味を発揮しました。

最近のV-leagueのトレンドはライトもこなせるミドルですが、クイックは打つはバックアタックまで繰り出し、こんなに決められた日には本職真っ青です。来年が楽しみになってきました。

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NECは先日元気なところを見せた柳田選手と古谷選手がレフト、セッターはこのところ若い安田選手をずっと使っています。これで結果を出せると面白いですね。 ライトはキャプテン山内選手。
ミドルは上野選手と野嶋選手。

こうしてみると、NECは層が厚いですね。
廣瀬選手と吉田選手を使わなくてもこれだけの選手がいますし、何よりも曽我選手が控えていますので陣容は万全ですね。
これらのメンバーが実戦なれしてくると全日本に行っているレギュラー陣もうかうかしていられなくなるでしょう。

この試合は興味深いのでのちにじっくり観てみます。


KUROBEと埼玉上尾。

最近の埼玉上尾は強いですね。
…って、両外国人が残っていて、ほぼフルメンバーなので強くて当たり前かもしれません。

今日は内定選手の目黒選手が第1セット途中から出場し第2セットスタートから起用。4/13でサーブレシーブもこなしています。

試合のほうは粘るKUROBEを振り切って埼玉上尾が勝利しました。

ほぼフルメンバーなのでそう簡単には負けないでしょう。惜しむらくは、もう少し早く体制が固まっていたら優勝争いに絡んでいたかもしれません。

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昨年のシュシュニャル選手と違いジョセフ選手一辺倒という得点の取り方ではなく、何よりも内瀬戸選手が加わったことで得点力と守備力がアップしレフトが固まったことでしょう。更にサンティアゴ、青柳選手の高さと機動力を噛み合わせて守備力を高めたスタイルので昨年とはかなり違います。

今は吉野選手が故障している分を佐藤優花選手が活躍してその穴を埋めています。

埼玉上尾に移籍してから出番が少なかったので、ようやくチャンスが巡ってきました。打力に関してはチャレンジリーグ時代の実績からも実証済みで元々はサーブレシーブもこなしていました。
これからの活躍が期待されます。

KUROBEはリー選手が残っていました。
このところ試合に出ていなかった舛田選手も第2セット途中から出場し久々に元気なところを見せています。

山城、菊池、島田選手ら内定選手が使われていますが、当面の課題は間橋選手の抜けた穴でしょうね。調子を上げてきていた矢先だったので残念です。
 
ライトはリー、浮島選手がいますがサーブレシーブの兼ね合いもあるので、山城、梅津選手が穴を埋めて行けるかどうか。

頑張って欲しいです。


岡山とJT。

先日、セッターが一枚しかいないJTに負けてはまずい、という記事を書きましたが、セッター一枚でも強いものは強い、という印象です。

今日は二枚換えに橘井選手と内定選手のリベロ・西崎選手を使うなどやりくりしています。

主力がいないとはいえ、田中瑞稀選手もタットダオ選手もいますし、ヒックマン選手もいます。


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このところライトで使われている西川選手いいですね。今日も17/37で45.9%、バックアタックも3本決めています。

こちらも層の厚さ、それもリベロが本職ではない目黒選手がリベロなどやりくり上手ぶりが光ります。

岡山は第2セットスタートから起用された古川あおいアン選手が17/36で47.2%。こういう打力で圧倒できる選手はなるべく全日本に行って貰いたいのですが…(-""-;)

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このところ出番が増えてきた高柳有里選手が、第1、第3セットの途中、第4セットスタートから出場し5/7で71.4%のハイアベレージをマーク。

岡山はほぼフルメンバーなので、先日のデンソー同様、主力がいないJTに走られると他のチームの面目丸つぶれです。

ちょっと奮起して欲しいです。



全ての試合を綴ってしまうと日付を越えてしまうのでこのあたりにさせて貰いますが、V-CUPを拝見していて幾つか思うことがあります。


この大会はリーグ終了から連続して行われる大会で、まだリーグの余韻を残しつつ、黒鷲旗大会の繋ぎのようなポジションの大会です。

主だった選手が全日本に連れていかれているチームもありますので、イコールコンディションではなく、若手テストと控え選手の起用がメインです。

大会ですので勝ちは意識するにしても、どちらかというと勝ち負けよりそれを度外視して新しい試みをやったもの勝ちという印象があります。

考え方はチームそれぞれですが、もしサマーリーグが開催されるなら、今年のV-leagueはオフシーズンに入っても例年よりも大会が多く、活躍の場が増えます。

となると、来季の開幕が目標とするならば、各大会でなるべく新しい試みを行えるので、今は色々試す方が先かもしれません。

前述の東レの場合、サイドがいなくてミドルが多い編成を利用した人員配置ですが、怪我の功名と申しますか、新しい側面が見えてくるかもしれません。

元より東レはV-CUPに入ったらこうなります、ということは分かっていたので、前述の配置となりましたが、こうした時に各チームの層の厚さ、薄さも分かりますし、大会への考え方も分かります。

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例えば、姫路はリーグで殆ど使われなかったマルティニューク選手を使ったりしてますし、今は足場を固める準備と行ったところでしょう。

ともあれ、この大会は新戦力を見ることが出来る貴重な大会ですので、各チームの現状を知る上でとても面白いと思います。

明日も楽しみにしています。



おまけ

全日本に行っている筈の宮下、渡邊、井上、水杉選手が試合に出ています。

先日は東谷選手も試合に出ていたので、まだ本格的な稼働はしていないのかもしれませんね。