ネーションズリーグの第一次ラウンドが終わったので、個人的な感想を書いてみます。

今回は二回目です。


サイドアタッカーは現時点で、エース格の古賀、石井、黒後選手の三枚は揃っています。

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勿論、三人揃っての場面はまだ、ありません。
今後、この三選手が全日本の中心となることは間違いありません。

三選手ともパスヒッターにしてエース。
今後の成長次第。


黒後選手はモントルー・バレーマスターズの途中から外され、石井選手はでずっぱり。
そして、古賀選手は故障明け。
 

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石井選手に関しては、何とか独り立ちさせたいという中田監督の親心が見え隠れしますし、石井選手もV-leagueでMVPを獲得し、昨年の活躍と2018/19シーズンで一皮剥けた印象があります。

ネーションズリーグでは強打一辺倒ではなく、緩急使い分けての打ち分けを見せ、エースとして牽引しています。

終盤、連続ブロックを食らうなどの場面もありますが、元々二段トスを打ち切るのも上手く、あとはコンスタントさのみ。


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黒後選手も次の第二次ラウンド以降出番があると思いますが、既にV-leagueでは東レのエースの一角として活躍してますし、サーブレシーブもサーブも格段に上達しています。

年齢的も若く伸び代が多く、一番化ける可能性のある選手です。

全日本の浮沈は黒後選手の双肩に懸かっていると言っても過言ではありません。
頑張って欲しいです。


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古賀選手は故障箇所の治癒とコンディション次第というところ。
アタッカーとしての資質や上手さを兼ね備えたところからも、全日本の中心になるべき選手。

少しずつ出番が増えると思いますが、これから調子をあげて行きたいです。


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新鍋理沙選手のいない全日本は考えられません。
サーブレシーブの安定感は勿論、的確にサイドアウトを取れる技術など、コートが落ち着きます。

古賀、石井、黒後選手の同時コートインやライト長岡選手が攻撃力的にもっとも強い布陣ですが、その時やはり新鍋選手の重要性が鍵を握ります。

毎回20得点以上取るエースではありませんが、やはり頼りになる存在です。



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モントルー・バレーマスターズからネーションズリーグの第一次ラウンドでの活躍が顕著だったのは長内美和子選手と鍋谷友理枝選手です。

初年度ということもありますが、持ち前のパンチ力あるアタックとジャンプサーブ、バックアタックで溌剌としたプレイを見せています。

スターターのみならず途中出場でも、レフトでもライトでも活躍しており、全日本でも通用する器であふことが証明されました。

この後、長内選手をどういった形で起用し、どう育てていくか気になるところですが、今後の成長次第ではワールドカップは勿論、来年の東京オリンピックという点でも期待十分です。


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鍋谷選手は故障で昨年は調子が上がりませんでしたが、今季は完全に復調したようです。

モントルーからスポーツゴーグルを使用し始めましたが、サーブとスピード、スターターでもスタメンでもリリーフサーバーでもOKのマルチプレイヤーですし、サーブレシーブもOK。ライトもこなせます。

この数戦の試合を見る限り、スタミナ切れというから試合が長くなると苦戦傾向がありますし、日本はディグで繋ぐスタイルでスタミナの消耗が激しいので、選手交替でフレッシュなアタッカーを複数人つぎこんで勝つケースも増えると思います。

その時、鍋谷選手や長内選手などの打って守れる、展開を変える切り札的なアタッカー、またはセッター、攻撃のみならず守備力も高いミドルブロッカーが必要となります。

これから内瀬戸選手や島村選手、吉野、冨永、宮下、入澤選手らが合流してくるでしょう。

その時考えるのは今後の選手の起用方法で、マルチプレイヤーを複数人抱えるか、一芸に秀でた選手を上手くつかうか、です。

取る戦術や方向性でも変わってくると思います。


勝ち負けのみならず、今後、全日本がどういった試みをし、どういった選手起用をしてくるのか、そこにも注目したいと思います(続く)