日本のスポーツは緻密だ。
バレーボールもまたしかり。

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何故緻密に闘わなくてはならないのか?
高さやパワーがないから、頭や技を使わないといけない。

技も大事だが、知恵と心理戦で勝たないといけない。


その昔、広島東洋カープに達川光男という捕手がいた。この人はボヤキや囁きでバッターを困惑させるのが得意だった。  

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相手を悩ませて打ち取る。
話術も立派な技術である。


その昔眞鍋政義さんはロンドンオリンピックで背番号を変えて幻惑した。
相手は背番号で指示を送るので、急に背番号を変えられて困惑した。

本当は全員同じ髪型にしたかったらしいが、全員に拒否された。結構有名な話である。

圧倒出来るだけの体力があれば、細かな技術はいらない。


スイスとトルコの試合を見て、そう思った。
体力差がないと技術がなくても何とかなってしまう。

小ささはハンデだ。

そう考えると、東京オリンピックで結果が出てしまったバレーボールはある意味不幸だった。


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以後、体力差のある海外チームに蹂躙されても勝たなくてはならない宿命を背負ってしまった。

実際、トップチームが常に同じだった訳ではない。
かつて無敵を誇ったキューバは見る影もなく、ポーランドは最近復活したばかり。

ブラジルは少しずつ斜陽に入っており、現在のトップはセルビアと中国。


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先だって日本のバレー界が一本化することを報じたが、以後V-leagueの立ち位置がどう変わっていくか、気になるところ。

以後は全日本の活動が優先されることになるが、全日本とV-leagueの連動が強化されるのであれば、今後は全日本の方針がV-leagueの方向性を決めることにもなる。

ナショナルチームの強化にはそれが早道ではあるが、その中でV-leagueはどういった発展を遂げるのか?

来年は新リーグ二年目。
今年試運転的にスタートしたが、来年は整備されるだろう。

海外に行っていた全日本選手も戻ってくる。
新しい外国人選手もくる。

今年の西の強さなら、退屈なシーズンにはならない筈だ。

全日本を凌ぐ人気になれば面白いが。