V-leagueのレギュラーラウンドも、残り僅か。

ということは、新人王とベスト6、ベストリベロ、MVPなど以外の個人賞が今週末決定する。

個人タイトルも大詰めを迎える。

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■V-1 league順位

・Eastern conference 

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1位.NECレッドロケッツ 
11勝9敗 勝ち点35(首位確定)   

2位.埼玉上尾メディックス 
11勝8敗 勝ち点31(2位確定)    

3位.デンソーエアリービーズ 
9勝10敗 勝ち点27(3位確定)   

4位.日立リヴァーレ 
8勝12敗 勝ち点214位通過・全日程終了

---ファイナル8進出決定---

5位.KUROBEアクアフェアリーズ 
2勝18敗 勝ち点7(5位確定・全日程順位)

6位.PFUブルーキャッツ 
18敗 勝ち点2(6位確定)

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・Western conference 西

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1位.久光製薬スプリングス 
18勝2敗 勝ち点52(首位通過・全日程終了

2位.JTマーヴェラス 
13勝6敗 勝ち点42(2位確定

3位.トヨタ車体クインシーズ 
13勝7敗 勝ち点39(3位確定・全日程終了

4位.東レアローズ 
13勝7敗 勝ち点38(4位確定・全日程終了)

---ファイナル8進出決定---

5位.岡山シーガルズ 
10勝10敗 勝ち点30(5位確定・全日程終了) 

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順位が決まった今、次なる目標はファイナル8。
ここに向けての戦力分析も重要。



青字はアップ赤字はダウン

・アタック決定率+アタック決定本数


東レアローズ 41.5%(-)
(打数 2890 アタック決定本数 1198③)

久光製薬スプリングス 40.5%(-)
(打数 2905 アタック決定本数 1177⑤)

JTマーヴェラス 39.8%(-)
(打数 2992 アタック決定本数 1190④)

トヨタ車体クインシーズ 38.9%(-)
(打数 2767 アタック決定本数 1077⑦) 

埼玉上尾メディックス 38.6%(-)
(打数 2751 アタック決定本数 1061⑧)  

NECレッドロケッツ 36.3%(↑)
(打数 3095 アタック決定本数 1122⑥)

デンソーエアリービーズ 36.1%(↓)
(打数 2694 アタック決定本数 973⑨)

日立リヴァーレ 36.1%(-)
(打数 3326 アタック決定本数 1201②)

岡山シーガルズ 34.2%(-)
(打数 3522 アタック決定本数 1204①)   

PFUブルーキャッツ 33.6%(↑)
(打数 2767 アタック決定本数 926⑩)

KUROBEアクアフェアリーズ 33.5%(↓)
(打数 2767 アタック決定本数 926⑩) 


東レのアタック決定率が上昇一途。追って久光。リーグ全体が向上しているも、サーブレシーブ重視のデンソーがダウン。こうしてみると、決定率の低いチームが軒並み下位に低迷しており、上位6チームはともにリーグ上位であることが分かる。


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・アタック決定率 ベスト5選手

フォルケ・アキンラデウォ選手(久光製薬スプリングス)59.7%(-)
シニアード・ジャック選手(デンソーエアリービーズ)56.2%(-)
サンティアゴ・アライジャダフニ選手(埼玉上尾メディックス)53.4%(-)
シュシュニャル・カタリナ選手(埼玉上尾メディックス)47.0%(-)
クラン・ヤナ選手(東レアローズ)45.9%(↑)

先週お休みのアキンラデウォ選手が首位キープ。スパイク賞はほぼ確定。クラン選手が5位奪回。6位のドリス選手まで外国人選手が独占。

日本人選手最上位は渡邊彩選手が(44.0%)で7位、43.9%で大野果歩選手(8位)、入澤まい選手が43.8%で10位。




続いてバレーボールの花形・バックアタックの決定率は…。


・バックアタック決定率

トヨタ車体クインシーズ 41.1%(-)
埼玉上尾メディックス 39.2%(-)
JTマーヴェラス 38.9%(-)
東レアローズ 35.0%(-)
日立リヴァーレ 32.9%(-)  
PFUブルーキャッツ 27.7%(↑)
NECレッドロケッツ 27.4%(↓)
久光製薬スプリングス 24.1%(-)
デンソーエアリービーズ 22.2%(-) 
KUROBEアクアフェアリーズ 14.9%(-)
岡山シーガルズ 6.1%(-)


・バックアタック決定率 ベスト5選手

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ネリマン・オズソイ選手(トヨタ車体クインシーズ)48.2%(-)
シュシュニャル・カタリナ選手(埼玉上尾メディックス)46.6%(-)
クラン・ヤナ選手(東レアローズ)44.8%(-)
ブランキッツア・ミハイロビッチ選手(JTマーヴェラス)42.6%(-)
渡邊久惠選手(日立リヴァーレ)35.4%(↑)

埼玉上尾が伸び続けていて、トヨタ車体との差が僅かとなった。東レ、NECも上昇。KUROBEも回復傾向。岡山が3本目のバックアタックを決め微増。
佐々木選手が前衛の時、金田選手のバックのオプションがあると新味があって面白いのだが…。

上位4名は全て外国人選手で安泰。ネリマン選手の首位はほぼ確実。渡邊久惠選手が5位を奪回。田中瑞稀選手が35.2%で一騎討ち。チャッチュオン選手が33.7%で7位へ急浮上。今後の成長が楽しみ。




・サーブレシーブ成功率

・トータル

久光製薬スプリングス 59.7%(↑-)
KUROBEアクアフェアリーズ 58.8%(-)
JTマーヴェラス 58.5%(-
デンソーエアリービーズ 57.7%(-)
日立リヴァーレ 57.7%(-
トヨタ車体クインシーズ 57.2%(-) 
岡山シーガルズ 55.7%(-)
埼玉上尾メディックス 55.4%(-
東レアローズ 53.3%(-)
NECレッドロケッツ 52.3%(-)
PFUブルーキャッツ 50.2%(-)


・サーブレシーブ成功率 ベスト5選手 

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新鍋理沙選手(久光製薬スプリングス)70.0%(↑)
馬場ゆりか選手(KUROBEアクアフェアリーズ)67.8%(↓)
榊原美沙都選手(トヨタ車体クインシーズ)66.8%(↑)
和才奈々美選手(KUROBEアクアフェアリーズ)66.1%(↓)
小幡真子選手(JTマーヴェラス)65.0%(↓)


久光が首位にあがりリーグ終了。軒並みダウンな中、日立、岡山、埼玉上尾がアップ。東レが足踏み状態。

新鍋選手が土壇場で首位にあがりリーグ終了。馬場選手が2位でシーズンを終える。榊原選手が猛チャージで3位に食い込む。小幡選手がダウンで5位転落。あと一試合残っている。

以下、60%超えは、戸江、山岸、目黒、石井、内瀬戸選手(10位)まで。

2レグのみだと、榊原選手(70.5%)を筆頭に内瀬戸、新鍋、朝日、山岸選手の順。




さて、サーブレシーブを崩すのがサーブ。
比較的短期間で改善可能だが…。



・サーブ効果率

東レアローズ 11.1%(-)
トヨタ車体クインシーズ 10.9%(-) 
JTマーヴェラス 10.6%(-)
久光製薬スプリングス 10.4%(-)
埼玉上尾メディックス 10.4%(-)
デンソーエアリービーズ 9.9%(-
NECレッドロケッツ 8.5%(-)
日立リヴァーレ 8.4%(-) 
KUROBEアクアフェアリーズ 8.3%(-)
岡山シーガルズ 7.8%-)
PFUブルーキャッツ 7.6%(-)


・ベスト5選手

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クラン・ヤナ選手(東レアローズ)14.2%(↑)
荒木絵里香選手(トヨタ車体クインシーズ)13.7%(↓)
入澤まい選手(日立リヴァーレ)13.6%(↑)
黒後愛選手(東レアローズ)13.4%(↓) 
渡邊彩選手(トヨタ車体クインシーズ)13.2%(↑)

東レと言えばサーブ攻勢。完全な攻撃型のチームとして唯一の11%台。追ってトヨタ車体、以下埼玉上尾までが10%台。

クラン選手がごぼう抜きで首位を奪取。タイトルはほぼ確定。荒木選手以下3選手が数字を落とす中、渡邊彩選手が5位にランクイン。
 
ちなみにこれが2レグのみだと、入澤、渡邊、鍋谷、荒木、田中美咲選手がベスト5。




サーブの走りとも関係するのがブロックだ。


・ブロック決定本数(1セットあたり)

・トータル

久光製薬スプリングス 2.64(-)  
東レアローズ 2.38(-) 
トヨタ車体クインシーズ 2.34(↑)
NECレッドロケッツ 2.19(↓)
デンソーエアリービーズ 2.03(-
埼玉上尾メディックス 2.03(↑)
日立リヴァーレ 1.99(↓)
PFUブルーキャッツ 1.94(-)
岡山シーガルズ 1.77(-)
KUROBEアクアフェアリーズ 1.68(↑)
JTマーヴェラス 1.65(↓)


・ベスト5選手

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フォルケ・アキンラデウォ選手(久光製薬スプリングス)0.87本(↑)
シニアード・ジャック選手(デンソーエアリービーズ)0.80(↓)
岩坂名奈選手(久光製薬スプリングス)0.79本(-)
荒木絵里香選手(トヨタ車体クインシーズ)0.79本(-)
クラン・ヤナ選手(東レアローズ)0.72本(-)

全体的にアップが多いが、やはりここでも東レの充実ぶりが目立つ。猛追するトヨタ車体。埼玉上尾までが2点台。JTはアップも最下位に再びダウン。唯一のアキレス腱。

お休みのアキンラデウォ選手がジャック選手のダウンにより2冠達成。岩坂、荒木選手の新旧全日本キャプテンは揃って0.79本で同率3位で終了。クラン選手がここでも猛追し、5位にランクイン。ファイナル8の鍵を握る脅威。
入澤選手は6位で終了。シーズン通じてレギュラーとして活躍したことは評価出来る。

ちなみに2レグだけだと、アキンラデウォ選手が0.91本でトップ。 クラン、荒木、岩坂選手、清水、入澤選手が同率5位。



こうして部門別にみると、各チームが何を重点的に強化してきたのか、その一端が分かる。


以上を踏まえた上で、現時点での暫定的な総合評価は…。


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1位.トヨタ車体クインシーズ(-)  
1位.久光製薬スプリングス(-)
1位.東レアローズ(-) 
4位.JTマーヴェラス (-) 
5位.埼玉上尾メディックス(-)
5位.デンソーエアリービーズ(-)
5位.NECレッドロケッツ(↑)
8位.日立リヴァーレ(↓)
9位.KUROBEアクアフェアリーズ(-)
10位.岡山シーガルズ(-)
10位.PFUブルーキャッツ(-)


これを東西に割り振ると…。

・東

1位.埼玉上尾メディックス(-)
1位.デンソーエアリービーズ(-)
1位.NECレッドロケッツ(↑)
4位.日立リヴァーレ(↓)
5位.KUROBEアクアフェアリーズ(-)
6位.PFUブルーキャッツ(-)


・西

1位.トヨタ車体クインシーズ(-)  
1位.久光製薬スプリングス(-)
1位.東レアローズ(-) 
4位.JTマーヴェラス (-) 
5位.岡山シーガルズ(-)


東は上位3チームの混戦と少し遅れて日立。
西は上位3チームの混戦と追ってJT。
ほぼ現在の順位と変わらないことが分かる。
西は上位3チームとJTが強すぎるため、岡山が遅れを取るのはやむ無きこと。事実、チーム技術成績では岡山が大きく遅れを取っており、今年は攻撃型のチームが好成績をあげている。

また、プレミア参入初年度はサーブレシーブ成功率が下から数えたほうが早かったJTがここまであげてきており、努力の跡が偲ばれる。同様に昨年下から数えたほうが早かった日立や、得意ではなかった岡山もサーブレシーブが向上。
チームの努力の成果が伺える。

東レが充実一途でファイナル8の台風の目となりそうだが、東レが目立つ分影に隠れているのがトヨタ車体。荒木、ネリマン選手と主力が揃い、渡邊彩選手の奮闘や、榊原、内瀬戸選手の堅守で歯車が噛み合ってきた。要注意チームである。
また、埼玉上尾のパラメーターが上昇。シュシュニャル、サンティアゴ選手のみならず、堀江、吉野選手のレフト陣の奮闘、青柳選手の充実で、一発勝負の強さはこのチームの強み。優勝候補のダークホースとして注目される。

週末の参考にして貰いたい。

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先日、通算セット数の記録更新の表彰を受けた山口舞選手に更なる栄誉が贈られました。

「岡山スポーツ賞」の特別賞として岡山シーガルズの山口舞選手が選ばれました。

山口舞選手のコメント
 「17年、今考えたら結構早かったと思うんですけど皆さんへの感謝の思いが強くなっています」 

今季晴れてのトップリーグ復帰を果たした岡山シーガルズのキャプテン・山口選手。まだまだ元気な姿を多く見せてほしいところです。

チームはチャレンジステージに出場しますが、当面は黒鷲旗大会が最大の目標。来季、更なる飛躍に期待したいです。

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久光製薬スプリングスに東九州龍谷高校のキャプテン・平山詩嫣選手が入団しました。

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平山 詩嫣 (ひらやま しおん) 選手

背番号26
生年月日 :2000 年 11 月 7 日(18 歳)
出身 :福岡県 
身 長 :180cm 
最高到達点 :295cm 
ポジション :ミドルブロッカー 
出身校 :東九州龍谷高等学校 


久光と言えば東龍との強いパイプを持ち、岩坂名奈選手や長岡望悠選手などが有名。
数多くの先輩が所属するチームだけに、将来の中心選手として期待されます。