V-leagueのレギュラーラウンドが終局に入り、V-1は全チームの順位が確定。V-2はファイナル6進出を巡る6位争いに絞られました。

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これに伴い、巷では東西分けがおかしい、という議論が頻繁に行われているようです。

あくまで個人の見解ですが、
正直、これはするだけ無駄です。

そもそも、東西分けが西に強豪チームが偏っていることは、開幕の時点で百も承知の筈。それを後から不満を口にするのは、後だしじゃんけんで負けて文句を言うのと同じぐらい愚問です。


実際、昨年末までチャレンジリーグ1からの昇格した3チームは大幅に負け越し。

これが全てです。

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むしろ2勝8敗から、年明け以降、ここまで勝ち進んだ岡山シーガルズを誉めるべきかと思います。
よしんば岡山が4位通過を実現したとしても、持ち点0という不利な状況には変わりはないのです。

実際、近年のファイナル6→ファイナル3では、下位通過のチームがファイナル3に進出した試しがありません。


そもそも、今年の東西分けについてですが…。

東西6チームずつ、12チームを揃えるのは無理がありました。

昨年、V-1昇格圏内だったフォレストリーヴズ熊本の廃部がありました。加えて、昨年のチャレンジリーグⅠで大幅に勝ち越しているのは岡山、PFU、KUROBEだけです。

PFU


・2017/18 VチャレンジリーグⅠの結果

優勝:岡山シーガルズ  17勝1敗 勝ち点51
準優勝:PFUブルーキャッツ 16勝2敗 勝ち点50
3位:KUROBEアクアフェアリーズ 11勝6敗 勝ち点30

4位:フォレストリーヴズ熊本 5勝13敗 勝ち点17
5位:JAぎふリオリーナ 5勝13敗 勝ち点16
6位:トヨタ自動車ヴァルキューレ 5勝13敗 勝ち点16
7位:大野石油広島オイラーズ 3勝14敗 勝ち点8

以上を踏まえると、無理やり12チームにしても、体制面も含めて無理があり、白星配給係になるのがおち。これでは昇格したチームへのいじめです。

こうした背景もあり、今季は11チームでスタートしたのですが、そもそも11チーム(東:6 西:5)といういびつな体制でスタートしたが故に、西のカード編成に無理がありました。
そのため…。

公式戦、交流戦とも二回総当たり戦にした。

このシステムのお陰で、今までと何も変わらないまま、東西分けのいびつな構造が生まれたのです。


今年は11チームなのでやむを得ない部分はありますが、東西6チーム・計12チームになった暁には。

同一リーグ2回総当たり戦+交流戦(1回総当たり戦)

恐らくこうなる筈です。


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元々、Vプレミアリーグの頃は3回総当たり戦でした。東西に分けた以上、交流戦と公式戦の対戦数が同じでは分けた意味が全くありません。

よって、来年は前述の仕組みになる可能性が高く、またそうなるべきだと思います。

そもそも、交流戦はボーナストラックというかエクストラステージのようなものなのて、両リーグともここを踏み台にしてポジションをあげたり劣勢を挽回するところに醍醐味があります。


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また、東西分けの不満として、西に旧プレミアリーグの上位チームが固まりすぎて力関係がいびつなことが理由にあげられます。

来年、この東西分けが変更される可能性は極めて低いですが、これを解消するとしたら…。

東西で分けるのではなく、セ・パ両リーグのように分けるべきだったかもしれません。何故なら、プロ野球は東西で分かれていないからです。

東西分けは先日の記事でもご説明させて頂いた通り、チーム間の移動コストの緩和や移動時間の短縮などのメリットを踏まえたものと思われます。
ただ、結果論ですが、力関係を踏まえますと、本来、今年のシャッフルは以下が適切だったかもしれません。


・リーグ1

2017/18 旧プレミアリーグ1,3,5,7位
旧チャレンジリーグⅠ 1、3位

久光、トヨタ車体、NEC、埼玉上尾、岡山、KUROBE



・リーグ2

2017/18 旧プレミアリーグ2.4.6.8位
旧チャレンジリーグⅠ  2

JT、デンソー、東レ、日立、PFU

バランスからいえばこちらのほうがよいと思われます。特に優勝争いを二分する久光とJTは別のリーグのほうが盛り上がったかもしれません。



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以上を踏まえた上で
もし来季、V-1をシャッフルしなおすなら…。

・リーグ1 ※チーム分けはレギュラーラウンドの結果に基づく

NEC、デンソー、JT、東レ、姫路(仮)、KUROBE(仮)


・リーグ2 ※チーム分けはレギュラーラウンドの結果に基づく

埼玉上尾、日立、久光、トヨタ車体、岡山(仮)、PFU(仮)


これからチャレンジステージが行われますので、チームが入れ替わる可能性は多々あります。
V-2からライセンス保持も含めチャレンジマッチに進む可能性が高いのは今季大きく勝ち越し二桁勝っている姫路、JAぎふ、群馬銀行が有力ですが、今年のPFUやKUROBE、奮闘しながらも五割が精一杯だった岡山の例を踏まえると、V-1が棘の道であることは間違いなく、上記3チームが仮に来季V-1に昇格したとしても、アジア枠を含めた外国人選手の補強は必要となるでしょう。

ただ、確実に言えることは今季ほど偏ったリーグにはならなそう、ということだけです。


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上記はあくまで個人的な意見なのでこれが正しいかどうかはともかく、来年は6チームずつになるので、今年ほどいびつなリーグにはならないでしょう。

特に同一リーグ同士の対戦が増えれば、今年のトヨタ車体のように交流戦全勝による勝ち点の荒稼ぎにはならないと思われます。

チャレンジステージの仕組みも含め、相変わらず行き当たりばったりに映るV-league。

来季のリーグの仕組みは開幕までに予めキチンと作り上げて欲しいものです。