いよいよ戦端が開かれようとしている。
ここからが本当の勝負。

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今年はこれまでとは様子が違う。
毎週、判で押したように週末に試合がある訳ではない。

自分たちのスケジュールを考えながら、自チームの調整をして、相手の研究をしなければならない。

間隔が開く場合もある。
タイトな場合もある。

スケジュールを味方につけ、休ませるところは休ませ、積極起用するところはする。

チームにとってスタンスはまちまち。
このチームごとに違うスケジュールを制したチームが最終的に生き残る。

変わったのは枠組みだけではない。

これまでは目の前の敵を倒せばそれでよかった。

今は違う。

スタンスはまちまちだが、今年は各チーム考えながら選手起用をしている。

定期的に入れ替え、全体の底上げを図りつつ、対戦相手に相性のよい選手や戦略をぶつけることが出来る。

前回通用したからといって、次に通じる保証はない。


勝てばなんでも良い訳ではない。
ファンサービスもある。

変な話、人気と実力が伴ったチームが勝ち組なのだ。

アマチュアイズムが漂うV-league変革の時期。
勿論、肝心の試合も熱い。


まず、順位から。


■V-1 league順位 

・Eastern conference 

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1位.埼玉上尾メディックス 
8勝7敗 勝ち点22(

2位.デンソーエアリービーズ 
7勝6敗 勝ち点21

3位.NECレッドロケッツ 
6勝7敗 勝ち点21-)

4位.日立リヴァーレ 
8勝6敗 勝ち点20-

5位.KUROBEアクアフェアリーズ 
2勝12敗 勝ち点7(-)

6位.PFUブルーキャッツ 
14敗 勝ち点2(-)




・Western conference 西

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1位.久光製薬スプリングス 
13勝1敗 勝ち点39(-

2位.JTマーヴェラス 
9勝4敗 勝ち点28(-)

3位.トヨタ車体クインシーズ 
9勝5敗 勝ち点27(-)

4位.東レアローズ 
8勝5敗 勝ち点22(-)

5位.岡山シーガルズ 
5勝8敗 勝ち点16(-)
  
目まぐるしく動く東。
NECを3-1で破った埼玉上尾が満を持して首位浮上。
今日試合のなかったデンソーが1日天下で2位転落。二日間続けてフルセット連敗の日立はNECと1ポイント差の4位。PFUは依然、勝ち星なし。


西に順位の変動はない。
久光が日立をフルセットの末破り順位をキープ。
同じく、フルセットの末トヨタ車体を破った東レが勝ち点差を5に詰めている。追う岡山、PFUをストレートで破り東レとの勝ち点差を6に詰めている。



ここからはいつもの感じで書きます。

今日は上位争いに絡む3試合について綴りたいと思います。


台風の目と目していた埼玉上尾。
見立てに違わず、難敵NECとの直接対決を制しました。

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昨年までは外国人選手におんぶにだっこという感じでした。今年も強力な外国人選手二枚がおり、シュシュニャル選手の決定力の高さとサーブ、サンティアゴ選手の高さと決定力が凄いのは言うまでもありませんが、昨年までとは違うところが二点。

まず、堀江、吉野選手の両レフトです。
上尾はここが弱く、サーブレシーブが泣き所でした。
今日はサーブレシーブが安定、堀江、吉野選手の両レフトも良いところで活躍しました。

もうひとつ。
埼玉上尾には良いミドルブロッカーが複数枚いることです。

サンティアゴ選手が固定としても、好調の青柳選手、丸山選手、高さのある松本選手、ワンポイントブロックで起用される機会の多い三浦選手。

先日はサンティアゴ選手をレフトとして使い、三浦選手がセンターブロックという面白い使い方をしていました。三浦選手はサイドもこなす選手ですが、こうした使い分けのバリエーションが広がると相手が困惑すること間違いなし。
これで決定力のある佐藤優花選手を二枚換えやレフトで使えるようになると、更に幅が出て面白いでしょう。

今日、NECは柳田選手が好調で、要所でアタックを決め23得点、44%の高い決定率を残しました。
NECはアタック好調で全体でも39.8%と悪くないのですが、今日はそれ以上に埼玉上尾がよく、44.6%と上回りました。

NECもフルセットまで持ち込んだものの、最後は吉野、堀江選手の活躍により埼玉上尾が上回りました。

このカード、今季は埼玉上尾の2戦2勝という結果に終わりました。NECはここからが連戦。正念場です。


久光と日立。

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終わってみると、接戦、ワンサイド、接戦、ワンサイド、接戦という不思議な試合でした。

双方ともサーブミスが多かったです。

久光が良く考えているな、と思ったのは、後半までアキンラデウォ選手をあまり積極的に使わなかったことです。

石井選手が尻上がりに調子を上げたこと。そして、久光の強みが後半に出ました。
不調とも言えない今村選手に代わり野本選手を投入しました。ここが選手層の厚いチームの強みです。

また、リリーフサーバーの切り札、加藤選手がベンチから外れていましたが、豊富な選手を抱える久光のなやみどころ。


日立は今日、長内選手が素晴らしかったです。
20得点もさることながら決定率は40%。冴え渡っていました。
今日は渡邊選手が不調で最終セット、上坂選手と交代という場合もありましたが、あれは苦しい決断ながらやむを得ないこと。
代えるのであれば、あれ以上遅いと手遅れなのでやむ無しといったところ。

気になるのは昨日同様、サーブミスが多いこと。久光はそれ以上でしたが、ここは今後の課題。

今日もサーブレシーブはまずまず安定していましたが、崩れた時が淡白なので、サーブとディグ、ブロック。特に繋ぎのしぶとさがもう少しあれば、まだまだ上に行けそうです。

日立は連敗ですが、2レグは強敵だらけ。
まずは目の前の1勝に集中ですね。



トヨタ車体と東レ。

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このカードは双方にとって、それぞれ意味のある対戦でした。

トヨタ車体の9勝のうち、8勝は東との交流戦。
西だけだと、実は1勝5敗。
ポジション的には下の東レにはどうしても勝っておきたいところ。

一方、東レにとっては今週末連敗すると岡山に抜かれる可能性があり、絶対に落とせない重要な局面でした。


第一セットを先制した東レですが、第二、第三セットを落とし、窮余の策としてそれまで終盤のワンポイントで使っていた堀川選手をライトに投入。石川選手を後衛のサーブレシーブで起用し、総力戦に挑みました。
ここまでスタメンやメンバーチェンジの少ない東レとしては珍しくです。

最後は黒後、クラン選手の連続アタックと黒後選手のサービスエースで畳み掛け、勝負を決めましたが価千金の勝利となりました。


車体は今日は小田選手を前半2セット。第三セット以降はこのところ積極起用されている薮田選手をスタートから起用しました。
今日は高橋選手がベンチから外れていたので、調子が悪いのでしょうか? 気になるところ。

最後は競り負ける形となりましたが、トヨタ車体はまだ公式戦がJTと岡山戦が残っています。

東レはJTとの対戦で公式戦が終了。残りは全て交流戦です。


V-2の順位です。

■V-2 league順位

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1位.ヴィクトリーナ姫路 12勝 勝ち点36(-) 
2位.JAぎふリオレーナ 10勝1敗 勝ち点29(-)
3位.群馬銀行グリーンウイングス 8勝3敗 勝ち点23(-)
4位.GSS東京サンビームズ 7勝4敗 勝ち点23(-) 
5位.大野石油広島オイラーズ 6勝5敗 勝ち点16
6位.ブレス浜松 5勝7敗 勝ち点15
7位.柏エンゼルクロス 4勝7敗 勝ち点13
8位.プレステージ・インターナショナル アランマーレ 4勝7敗 勝ち点13
9位.トヨタ自動車ヴァルキューレ 1勝11敗 勝ち点3(-)
10位.大阪スーペリアーズ 12敗 勝ち点0(-)

4位GSSが土日連勝。今日大阪を降し試合のなかった群馬銀行とポイントで並びました。また、大野石油も今週末連勝。浜松との直接対決を制し5位までジャンプアップを果たしました。浜松と今日JAぎふに敗れたプレステージはそれぞれ5位、8位に後退。試合なかった柏が7位に浮上しています。



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尚、来週はより一層熾烈となります。
東は上位4チームの潰し合いが熾烈となり、西はJTと
トヨタ車体による2位争い。そして、トヨタ車体と岡山による4位争いが熾烈となります。

岡山は今日PFUに3-1で勝って連勝。
来週はKUROBEと二回目の対戦のあと、トヨタ車体。
東レはJTとPFU。
ともに悪くとも1勝1敗にしたいところ。

ここで差が詰まらないと岡山は苦しいところ。

来週はますます熾烈な闘いになりそうです。