先日、読者さんからV-league TVに関する記事を出して欲しいという要望があった。

この件について、放送媒体とチケット販売に関わる話を少ししてみたいと思う。
 

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V-leagueは設立当初、V-2の試合をメインに配信するのかと思いきやそうでもない。

昨年まではDAZNがVプレミアリーグとチャレンジリーグⅠの試合の一部を放映していたが、あのほうがファンにとっては大助かりだった。


このV-league TVが何を意図しているのか不明瞭な部分があるが、後からV-leagueのオンデマンド配信(見たい時に見たい試合が見れる)が見れるのが売りとのこと。
気になるのは、このシステムについてだ。

V-leagueはこれまで様々な動画配信について着手してきた。ニコニコ生動画の無料配信もあれば、DAZNの配信もある。

特にDAZNに関しては、前述のチャレンジリーグⅠのみならず、全日本のワールドグランプリの海外試合をフォローし、かなりありがたかった。

これが今年になると、FIVBでの有料配信に切り替わったり、V-2だけV-league TVが若干あるだけで、DAZNではなし、と。

とにかく、この数年ずっとだが、バレーボールの配信媒体に一貫性がない。 


これではファンの気が削がれて、次第に見る気を失ってしまう。

そこは考えて欲しい。


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今年の春高ではsports bullでライブ配信があった。
あれは有りがたかった。

そこで今後、要望があるとしたら、黒鷲旗大会、ネーションズリーグの海外試合。サマーリーグ、インターハイ、天皇杯・皇后杯などの国内外主要大会をDAZNないしV-league TVでフォローしてほしい。

それなら需要はあるし、ファンも大会ごとに配信媒体の有無で一喜一憂することもなくなる。

毎年、テレビ局のお抱え大会以外、場当たり的かつ流動的だった試合放映も、予め放映します、という形なら、ユーザーも増えて採算も取れる筈。

結局は、「どうせ今年だけでしょ」という不信感を作っているだけなのだ。

そのため、無計画なことはせず、DAZN並びにV-league TVの放映に関しては、配信スケジュールを組んでから稼働してほしい。

勘違いして貰っては困るが、ゲーム機と同じように本体が欲しいから購入するのではなく、やりたいゲームソフトがあるから購入する。だから新型のゲーム機が販売される時は、どんなソフトが発売されるかのほうが重要なのである。

同様にV-league TVがスタートしたところで、「何が見れるの?」が明確でないと需要は増えない。

この理屈が全てである。


また、この件に付随し、これまで当ブログでは、バレーボールの発展について、外部からの新規顧客の獲得をしないと今後の発展が望めないと書き続けてきた。

ただ、それだけでは駄目なのだ。

元々のファンをないがしろにすると、結局差し引きゼロになる。


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現在、新生V-leagueの観客動員は増えるどころか前年より下がっていると聞く。

事実、試合会場を見る限り、満席は応援団席の一部、それもアリーナはガラガラ。
なのに、チケットはいつもソールドアウト。

これもよくわからない。

要するに便宜上の問題でチケットの締め切りを早めているだけで、実際はチケットが余っている。

この話に付随し、以前フォロワーの皆様に「V-leagueの試合を見に行くときは?」というアンケートをさせて頂いたことが、あった。

その時の結果がこうだ。

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これが全てでないにしても、チケットが取れなかった方の4割強は、この時点で観戦を諦めている。

しかも、その内訳はというと…。

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これではご贔屓チームのチケットを取れなかった方の多くが観戦について二の足を踏んでいるのと同じである。


たまにツイッターのタイムラインを見かける限りでは、当日券の方が良い席が空いているという話もある。が、試合が始まる前に4割強ものファンが観戦を断念していては、とてもではないが満席は勿論、毎年赤字だ、赤字だと大騒ぎしている現状の回復は臨めない。

いっそ、チケットの販売方法を根本から変えたらどうか?

手間隙を惜しまず、当日券エリアだけはキチンと確保した上で、前日ギリギリまで販売を受け付けるなりしないと、幾ら宣伝にお金を掛けても、全くの無駄である。


リーグを変えるということは、これまで成功しなかったスタイルをも根本から変えないと意味がない。

待っているだけでチケットが売れるような殿様商売では、いつまで経っても同じ。

失敗している方法にいつまでも固執するは、無能の証明である。


また、システム上の問題に関しても、もっと根本的な部分から詰め直す必要がある。

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まだリーグは半分。
ホームゲームの誘致はチーム側におまかせするとして、あとは運営側の努力と対応力次第。


いつまでも全日本の収益が成功だ、失敗だの、どんぶり勘定では何も変わりません。

悪しからずm(__)m