今週末、天皇杯・皇后杯の準決勝、決勝戦がごさいます。

この試合を以て、V-leagueチームの出場する全大会は年内終了となります。

既に一足早くV-2は全チームが年内すべての試合を終え、オフに入るなり来年に備える形となります。

年明けは比較的ゆっくりな来年1月12日からのスタートです。

装い新たに全10チームとなったV-2の年内の結果と、傾向と対策を本編ではご紹介します。

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さて、年内のV-2の最終順位です。


■V-2 league順位

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1位.ヴィクトリーナ姫路 8勝 勝ち点24(-) 
2位.JAぎふリオレーナ 8勝1敗 勝ち点23(-)
3位.群馬銀行グリーンウイングス 6勝2敗 勝ち点17(-)
4位.GSS東京サンビームズ 5勝3敗 勝ち点17(-) 
5位.プレステージ・インターナショナル アランマーレ 4勝4敗 勝ち点12(-)
6位.柏エンゼルクロス 3勝5敗 勝ち点10(-
7位.ブレス浜松 3勝5敗 勝ち点9(-
8位.大野石油広島オイラーズ 3勝5敗 勝ち点8(-)
9位.トヨタ自動車ヴァルキューレ 1勝8敗 勝ち点3(-)
10位.大阪スーペリアーズ 8敗 勝ち点0(-)


V-2は姫路が勝ちっぱなしで首位。僅差でJAぎふを追う展開。群馬銀行とGSSまでが上位を形成。6〜8位がワンチャンス圏内といったたところ。
総当たり一巡目をクリアしているのはJAぎふとトヨタ自動車の2チーム。


では、V-2のチーム技術成績について。


・アタック決定率+アタック決定本数

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ヴィクトリーナ姫路 40.8%
(打数 1017 アタック決定本数 415⑥)

GSS東京サンビームズ 39.8
(打数 1181 アタック決定本数 461②) 

JAぎふリオレーナ 38.6%
(打数 1403 アタック決定本数 542①)
 
大野石油広島オイラーズ 36.4%
(打数 1143 アタック決定本数 416⑤)

群馬銀行グリーンウイングス 36.1%
(打数 1209 アタック決定本数 437④) 

ブレス浜松 34.7%
(打数 1163 アタック決定本数 403⑦)

プレステージ・インターナショナル アランマーレ 34.1%
(打数 1009 アタック決定本数 344⑧) 

柏エンゼルクロス 32.5%
(打数 1356 アタック決定本数 441③)

トヨタ自動車ヴァルキューレ 30.6%
(打数 1091 アタック決定本数 334⑨)

大阪スーペリアーズ 30.1%
(打数 933 アタック決定本数 281⑩)



・アタック決定率 ベスト3選手

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吉岡可奈選手(ヴィクトリーナ姫路)55.7%
鈴木日葵選手(群馬銀行グリーンウイングス)51.0%
和田法子選手(ブレス浜松)50.0%


首位の姫路がアタック決定率トップは納得。吉岡選手が首位、サウスポーのオポジット浅津選手が6位、高木選手が7位と上位を形成。
現在追い上げ途上のGSSが2位。張選手が決定率6位。アタック決定本数も3位のJAぎふが3位。ミドルの佐々木選手がアタック決定率8位、新エースの山本選手が10位。
上記3チームがアタック決定率38%超え。



続いてバレーボールの花形・バックアタックの決定率は…。


・バックアタック決定率

GSS東京サンビームズ 36.4%
JAぎふリオレーナ 30.0
群馬銀行グリーンウイングス 30.0%
ブレス浜松 26.9%
大野石油広島オイラーズ 25.9%
ヴィクトリーナ姫路 23.7%
柏エンゼルクロス 18.5%
プレステージ・インターナショナル アランマーレ 18.4%
トヨタ自動車ヴァルキューレ 17.0%
大阪スーペリアーズ 16.7%


・バックアタック決定率 ベスト3選手

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吉井奎乃選手(JAぎふリオレーナ)28.0%
張歓歓選手(大阪スーペリアーズ)24.0%
権藤玲奈選手(トヨタ自動車ヴァルキューレ)19.2%

 
バックアタックの使い手が多くないV-2。得点源がエースに偏るチームに打数が増えるのはV-1同様。そんな中、多彩な攻撃を誇るGSSが36%超えでダントツ1位。30%超えはJAぎふと群馬銀行まで。JAぎふの吉井選手がトップ。大阪の張選手とトヨタ自動車の権藤選手までがベスト3。



・サーブレシーブ成功率

ヴィクトリーナ姫路 63.6%
柏エンゼルクロス 61.3%
プレステージ・インターナショナル アランマーレ 61.1%
大野石油広島オイラーズ 59.8%
JAぎふリオレーナ 58.1
GSS東京サンビームズ 57.7%
群馬銀行グリーンウイングス 55.4%
ブレス浜松 55.1%
トヨタ自動車ヴァルキューレ 54.4%
大阪スーペリアーズ 52.8%


・サーブレシーブ成功率 ベスト3選手 

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鶴ヶ崎佳寿葉選手(柏エンゼルクロス)78.4%
高橋咲妃惠選手(ヴィクトリーナ姫路)73.9%
平岩沙紀選手(GSS東京サンビームズ)68.8%


首位の姫路がアタック決定率、サーブレシーブ成功率ともにトップ。ここが強さの秘訣。高橋選手が73.9%の高水準で2位にランクイン。堅守の首位・鶴ヶ崎選手を擁する柏が2位。森選手と浅川選手が守りの要のプレステージが3位。ここまでが60%超え。GSSの守護神・平岩選手が3位にランクイン。


さて、サーブレシーブを崩すのがサーブ。



・サーブ効果率

GSS東京サンビームズ 12.7%
ヴィクトリーナ姫路 12.2%
プレステージ・インターナショナル アランマーレ 10.8%
ブレス浜松 10.4%
柏エンゼルクロス 10.3%
群馬銀行グリーンウイングス 9.5%
大野石油広島オイラーズ 9.2%
JAぎふリオレーナ 9.1%
大阪スーペリアーズ 8.4%
トヨタ自動車ヴァルキューレ 8.2%


・サーブ効果率 ベスト3選手

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鬼塚雛子選手(GSS東京サンビームズ)18.6%
木村友里選手(プレステージ・インターナショナル アランマーレ)16.4%
和田法子選手(ブレス浜松)16.1%

サーブ効果率でもトップがGSS。姫路が追い、2チームが12%台。3位のプレステージから浜松、柏までが10%圏内。GSSの鬼塚選手がトップ。プレステージの木村選手と浜松の和田選手が僅差で2.3位。


サーブの走りとも関係するのがブロックだ。


・ブロック決定本数(1セットあたり)

ヴィクトリーナ姫路 2.59
プレステージ・インターナショナル アランマーレ 2.19
柏エンゼルクロス 2.12
ブレス浜松 2.07
JAぎふリオレーナ 1.70
GSS東京サンビームズ 1.65
群馬銀行グリーンウイングス 1.55
大野石油広島オイラーズ 1.33
大阪スーペリアーズ 0.76
トヨタ自動車ヴァルキューレ 0.70


・ブロック決定本数 ベスト3選手

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柳沢紫子選手(プレステージ・インターナショナル アランマーレ)0.92
オリヴェイラ・スエレ選手(ヴィクトリーナ姫路)0.81
心穆意選手(GSS東京サンビームズ)0.81

ブロックでも姫路が首位。プレステージ、柏と続き、浜松までが2点台。オリヴェイラ、張選手と大型選手を抑え、プレステージの柳沢選手が首位。




こうして部門別にみると、各チームが何を重点的に強化してきたのか、その一端が分かる。


以上を踏まえた上で、現時点での暫定的な総合評価は…。

1位.ヴィクトリーナ姫路 
2位.GSS東京サンビームズ
3位.JAぎふリオレーナ
3位.プレステージ・インターナショナル アランマーレ
3位.ブレス浜松
6位.柏エンゼルクロス
7位.大野石油広島オイラーズ
8位.群馬銀行グリーンウイングス
9位.トヨタ自動車ヴァルキューレ
9位.大阪スーペリアーズ

実際の順位とはやや異なるが、アタック決定率、サーブレシーブ成功率、ブロック決定率と三部門でトップの姫路が首位なのはさることながら、GSSの充実ぶりが顕著。群馬銀行はサーブレシーブの向上とともに評価は上がるだろう。

来年以降の参考にして貰いたい。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

少しずつ動いてきたストーブリーグ。

大学生の入団が顕著です。

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大卒選手が比較的多い日立に新戦力が入団です。


中村 安里選手(MB)国士舘大学

中村選手は180cmの大型ミドルブロッカーです。不足気味のミドルの新戦力として期待されます。


群馬銀行グリーンウイングスにも新戦力が3名も一挙に加入です。

伊藤きわ美選手(OH) 中京大学
坂本陽菜選手(OH) 東京女子体育大学
石川梨奈選手(MB) 宇都宮大学

即戦力の大卒選手がサイド2名、ミドル1名加わりました。チームに貢献出来るよう、これからの活躍に期待しております。


また、柏エンゼルクロスにも新戦力が5名と大挙入団です。

渋川小夏選手(OH) 松蔭大学
岡村真衣選手(S) 東京女子体育大学
鶴田佳菜選手(OH) 日本女子体育大学
古川友選手(L) 順天堂大学
松原南選手(OH) 天理大学

スパイカー3名、セッターとリベロが各1名の入団です。チームの躍進に貢献出来るよう、活躍を期待しています。