5分間で読み終わる、頑張るV-leagueの選手たちのショートストーリー。

第2回の今回は、群馬銀行グリーンウイングスの斉藤千佳選手です。

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フォレストリーヴズ熊本でライトのレギュラーだった斉藤選手の運命を変えたのは、昨シーズン終了後、突然の発表となったチーム廃部だった。

行き場を失った選手たちは、以後の進路について考えなくてはならなくなった。

斉藤選手も、そのひとり。

かつてチャレンジリーグⅠで熊本を3位に導き、新人王を獲得した岩永明奈選手がJAぎふで再起を図ったように、斉藤選手もまた、群馬銀行グリーンウイングスで、新たなスタートを切ることとなった。


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当初の登録はミドルブロッカー。
別なポジションからのスタートとなるのか、ふと疑問に思った。

実際、サマーリーグではミドルの練習はやっておらず、バレーボールでは移籍選手がすぐに使って貰えるケースは少ない。

それでも、斉藤選手はV-2開幕戦に、スタメンとして名を連ねた。

このトヨタ自動車戦では9得点ながら決定率50%の高い数字を残すと、続く柏戦でも23得点を叩きだし、ベストスコアを獲得。51.2%の高い決定率でチームに開幕2連勝をプレゼントした。

この2戦では、熊本時代よりも高いパフォーマンスを示している。


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この二年、仙台の問題も含め、突然活動基盤を失う選手が多い中、熊本は活動を再開し、チームに残った選手もいる。

こうした中、斉藤選手は新たな道をスタートさせ、まず、自分の存在価値を示している。

チームには斉藤選手と同じように、新天地での活躍を求めて移籍してきた新井選手や渡邊選手が在籍し、チームはより強さを求めて、斉藤選手を獲得し、その期待に応えた。

チームが目指すは、上位進出。
そして、優勝争いに加わること。


幸先のよいスタートダッシュを決めた新生群馬銀行の中心になれるか。

とにかく今は、結果を恐れず
思いきってやるだけ。

昨日の自分を、超えて行け。
目指すは、頂点。

斉藤選手がコートで弾け
得点を重ねていけば、
群馬の春は、遠くない。