野球界は侍ジャパンの時期を迎えています。

バレーボールで言う、全日本シーズンに相当。

絶えず応援ソングがドンチャン鳴り響く日本のプロ野球と違い、MLBの攻撃番の時は、観客は固唾を呑んで試合を見ています。

最も、侍ジャパンの攻撃番はいつもの通りですが…。

ただ、違いがあるとしたら、侍ジャパンはエクストラステージ。

本編はあくまでNPB。
侍ジャパンが最終目標ではありません。

IMG_20181113_212411

今日の先発は広島の大瀬良投手。
セントラルリーグを代表する投手。
ヤクルトファンとしては、普段苦しめられている投手が味方という、年間でも珍しい舞台です。
マエケンこと前田健太投手の凱旋当番。
広島対決となりました。


打線にしても各チームの4番クラスばかりがズラリと揃う。
まさに、バレーボールで言う全日本です。

IMG_20181113_212515


大谷選手がMLBの新人王になれたことは喜ばしく思います。
ただし、トミージョン手術を受け、来季は打者専念ですが、今はまず、しっかり治して来季、元気な姿を見せて欲しいです。


話を侍ジャパンに戻します。

本来オフシーズンのこの時期に試合を行う弊害もございます。

WBCに参加する日本プロ野球の各選手は、この大会で活躍すると、翌年のNPBで不振になるというジンクスがあります。

巨人の小林選手しかり、中田選手しかり、以後の調整が難しくなるのです。

バレーボールの場合でも、同様のケースがあります。

全日本で活躍した選手がV-leagueで活躍出来なかったりします。

_20180502_001816

例えば、全日本がサイドからの速い攻撃を標榜としていた頃。
スピードバレーの日本国内では、この戦術が染み付いた全日本選手が軒並みV-leagueで苦戦しました。

バレーボールの質や相手、目標が違うから、この戸惑いを抱えつつ、V-leagueシーズンを迎えます。

現在、海外でシーズンを過ごす選手は、国内のバレーボールを意識せず、年間を通じて「対海外用」のバレーボールに専念出来るメリットがあります。

ただ、その技術を国内に持ち込んでも、即V-leagueで活躍出来る訳ではないのです。

MLBから国内に復帰したプロ野球選手が活躍出来ないのと同様です。

日本に復帰して、即3割を打った青木宣親選手はかなり稀有な例でしょう。



さて、本題に入ります。

先週末はV-2の開幕戦でした。
まだ一週目ですが、現在の順位です。

IMG_20181111_120402

■V-2 league順位

1位.プレステージ・インターナショナル アランマーレ 2勝 勝ち点6
2位.群馬銀行グリーンウイングス 2勝 勝ち点6
3位.JAぎふリオレーナ 2勝 勝ち点6
4位.ヴィクトリーナ姫路 1勝 勝ち点3
5位.大野石油広島オイラーズ 1勝1敗 勝ち点3
6位.ブレス浜松 1勝1敗 勝ち点3
7位.柏エンゼルクロス 2敗 勝ち点0
8位.GSS東京サンビームズ 1敗 勝ち点0
9位.トヨタ自動車ヴァルキューレ 2敗 勝ち点0
10位.大阪スーペリアーズ 2敗 勝ち点0

まだ試合数が少ないのでなんとも言えませんが、V-2は10チームもあるので、かなり優劣がはっきりついてしまうと予測しています

昨日に引き続き、先週土日の結果を踏まえた上で、各チームの方針とチーム事情について、触れてみたいと思います。

今回はV-2②について。


まず、ブレス浜松。

IMG_20181110_183950


開幕二戦は大野石油に敗れ、大阪に勝って一勝一敗。

今年は大幅な選手の入れ換えを受けてのリスタートです。

エース多田遥選手、菅原麻衣選手は健在ですが、昨年復帰した熊本比奈選手が故障中で復帰までまだしばらく掛かる見通し。

新戦力が多いので、チームを起動に載せるまではまだ、なんともという状況。
これからです。


柏はプレステージと群馬銀行という、昨年までのチャレンジリーグⅡのライバルチームと対戦し、ともに1-3で敗退。

DSC09440_1


チームはエース・田中実季選手とミドルの末代真歩選手が中心。石川選手も復帰し、体制は固まってきているのですが、チャレンジリーグⅡでは実力上位であることは昨年で証明されているので、チャレンジリーグⅠ勢が加わる今年、チームは壁を破れるか、チームの真価が問われるシーズンとなります。


GSS東京サンビームズは、姫路をホームで迎え撃ち、第一セットを先制するも1-3で敗れました。

DSC09420


まだ一戦しか消化していないので、なんとも言えませんが、色摩知巳選手がエース、鬼塚雛子選手、勝見咲子選手たちが主力、張心穆意選手の高さが武器ですが、体制が固まってきての今年は、現在の力が試されるシーズンとなりそうです。


トヨタ自動車ヴァルキューレは、群馬銀行、プレステージと対戦し、ともにストレートで敗退とかなり厳しいスタートとなりました。

IMG_20181113_213648


昨年までエースとして活躍した佐藤優花選手、新井祥選手をはじめ主力がごっそり抜け、補強らしい補強がない現状では厳しいものと思っておりましたが、そのままの結果になっています。

頼みの綱のエース・権藤玲奈選手頼みとなると、得点力不足がかなり深刻で、かなり厳しいシーズンとなりそうです。


大阪はJAぎふ、浜松と対戦し連敗スタートとなりました。

IMG_20181113_213856


開幕二戦は張歓歓選手をエースで臨んでいますが、昨年から坂根選手をミドルで闘っています。サーブレシーブが安定してきましたが、得点力不足が顕著で、ブロックが少ないです。サーブで崩せれば、もう少し変わってくるかもしれません。

サマーリーグで初勝利をあげた今、まず、目標は公式戦初勝利です。
全てはそこからです。頑張って貰いたいです。


最後に


トヨタ自動車について。
大元が世界屈指の大企業なのですが、あまりチームへの補強は熱心でないように感じられます。

男女ともに多くのチームを抱えるトヨタ経歴だけに、ある程度自力で這い上がってこい、ということなのでしょうが、さすがに主力があれだけ抜けると厳しいです。

どういう考えなのか、チームの方針がよく分かりません。

IMG_20181113_214500


同じトヨタ系列でも精力的に活動を展開するトヨタ車体とはかなり異なります。


同じV-2でも立場も、現在の力も、目指す方向やビションも、各チーム全て異なります。


ましてや1リーグ10チームとなると、力関係が明確になりそうです。

まだ2試合ですが、今年、上位に入りそうなのは…。


姫路、JAぎふ、大野石油、群馬銀行、プレステージあたりで

柏、GSS、浜松がどこまで食い込めるか、という予想になります。

姫路はオリベェイラ選手を獲得するなど、本格的に優勝を目指しており、このあとの有力チームとの対戦でどういった結果となるか、それ次第で、現在の力量が明確になると思います。


IMG_20181104_210056



来季はV-1が東西6チームずつ、合計12チームになることが予想されます。

現時点では来季よりルートインホテルズ・ブリリアント アリーズの参入が決まっており、復活したフォレストリーヴズ熊本、リガーレ仙台、福岡春日シーキャッツなどV-league参入を目指すチームも多数あります。

来年はV-3リーグの創設もあるかもしれませんね。