いよいよ明日から開幕だ。
11/3:久光製薬スプリングス(15:10 ウエスタン)
全体的に間断がない東レ。
なのだが、どうももうひとつ、盛り上がりがない。
ツイッターのタイムラインはかなり賑やかなのだが、かえって情報が錯綜しており、目立った者勝ち状態。
それはそれで構わないのだが、情報も多すぎると、かなり工夫をしないと生き残れない。
で、まずいのは、結局、ネットで見てるのはバレーボールファンと、関係者だけ。
これだと、今までと何ら変わらない。
昨日の記事のように、トヨタ車体などは選手自らが駅で勧誘のため陣頭に立っている。
アピールすべきは外部だ。
勿論、バレーボールファンありきの外部拡散なのだが、全日本の試合が終わると、テレビから再びバレーボールが遠ざかる。
開幕戦や一部の試合はBSでも放映されるし、DAZNを通じて、他のスポーツのファンを獲得できる。
が、スポーツ好き以外の人は動かせない。
工夫が必要だ。
地方局でも構わないので、地上波の番組へチーム、選手が積極的に出演して欲しい。
やはり、地上波に左右されてしまう状況は何も変わっていない。
一長一短ですぐに何かが変わる訳ではないが、変わる時というのは早く、そして、呆気ない。
まず、V-leagueの存在を広く世間に飛び火させ、火をつけること。
そして、面白さが広まること。
知名度が上がっても、それだけではリピーターが来ない。
ずっと前に「全日本女子バレーボールの今日、そして明日」でも書いたが、根本は「コールアンドレスポンス」である。
存在をアピールしたら、次はまた行きたい、にする。
収益はそうして、集められる。
あとは狙いが明確かどうか。
プロ野球では、「●●女子」に代表されるように女性ファンの獲得がプロ野球人気を後押しした。
女性の社会進出に伴い、それまて男の聖域だった部分に介入する機会が増えた。
「ひとりラーメン」「ひとり吉牛」など、その最たる例。
この現象はある程度続くとは思うが、やはり世の中を動かすには若い世代。
以前若い男性層を動かす、という話をしたことがあるが、この際だから若い女性もターゲットにすべきかもしれない。
同じ女性同士、格好よい女性アスリートとして注目されれば、新しい顧客層が広がるかもしれない。
そう思う伏がある。
筆者ははじめて全日本の会場に行った時、その雰囲気をこう評した。
「プロレス会場の熱狂とジャニーズの軽さと華やか。女性が多く宝塚の雰囲気にも似ている」
宝塚歌劇団のファンは、殆ど女性。
なんというか、お慕い申し上げます、のような雰囲気。
あれに近い。
男女問わず、全日本の会場で金切り声をあげるのは主に女性、それも若い女性。
ジェイテクトや岡山などスティックバルーンを使用していたチームもあるが、今年から導入するチームも多い。
レディースデーとか、女性専用席とか、いっそ作ってみてはどうだろうか?
逆もまたしかり。
例えば…。
地域密着に欠かせない市民割引とか、遠方から来ているお客様優先席とか、知恵は使いようだ。
地域密着とはいっても、人口の少ない地域は娯楽が少ない利点はあるが、発展性の乏しさというネックもある。
街起こしの一環になるぐらい、ムーブメントにしてほしい。
それなら、広域の話題となるだろう。
で、もうひとつ。
話題作りに各チーム、躍起になっているが、ポイントはもうひとつ。
バラバラに動かず、効果的に宣伝する。
ある程度、動きを連動させる必要がある。
その方が単体で動くより、共通の話題ということもあり、より効果的。
JTさんが相手チームもいじっているが、あれなどまさにそう。
例えば、過去何度か話題にしたビートルズとローリングストーンズ。
実は二つのバンドは仲が良く、レコーディングの状況など情報交換は密に取っていた。
こうすることにより、レコード発売のタイミングがバッティングしないよう、事前に調整も出来、共存共栄が図れる。
これと同じ理屈だ。
お互いの足を引っ張らず、かつ、人気を共有できる。
バレーボールチームも話題作りをリレー形式にすれば、途中で途切れることはない。
それも相互間の協力があればこそ。
頭を使うところは、沢山ある。
新リーグの発展はこれから次第。
さて、話題作りの話はこのぐらいにして、あくまで本業はバレーボール。
その新生V-leagueを占う、第三弾。
今日は各チームの注目選手を引き続き掲載する。
今日は、サイドアタッカー編・その2。
NECレッドロケッツは廣瀬七海選手。
まだ記憶に新しいアジアクラブ選手権での大活躍。久しぶりにエースをボールを集めるバレーボールを見た。
昨年、レフトのレギュラー獲得と思いきや、故障によりチャンスを逃す。NECには古賀選手という不動のレフトエースがいて、柳田、山内、荒谷選手と競争相手も多い。
サーブレシーブが古賀、山内選手で安定するなら、レフトの対角に廣瀬選手が加わると攻撃面でかなりの充実が見込まれる。
活躍次第では全日本からお声も掛かる逸材。
そろそろ開花の時、迫る。
東レアローズは、杉原若葉選手。
昨年、要所で出場機会を増やし、体制一新されたチームで飛躍が期待される若手選手の有望株。
堀川、黒後、ヤナ選手と強力なラインナップの中、チャンスは限られており、中田、石川選手と競争相手も多い。
大型アタッカーとして、サーブやサーブレシーブでアピールポイントを増やして出場機会を増やしたい。
埼玉上尾は堀江美志選手。
ルーキーイヤーの昨年、近藤選手の離脱を受け、サーブレシーブを買われ主にライトで活躍。アジアカップでの活躍も記憶に新しい。
今年は同期の山口選手と競争になるが、ライトのレギュラーを手に入れたい。母校の後輩も入団し、セッターの山崎選手ともども成徳旋風を吹かせたい。
日立リヴァーレはオクム大庭冬美ハウィ選手。
昨年後半スタメンデビュー。
攻撃力には定評があり、サマーリーグや国体ではレフトエースとして活躍。
栗原選手が抜けた穴を、先輩の渡邊選手ともども引っ張る。
長内選手が攻守の要なら、オクム選手はチームの新しい点取り屋。
新生日立の次期エースへ名乗りをあげる。
※オクム選手はアキレス腱を負傷し、当面はリハビリに専念とのことです。しばらくプレイは難しいと思いますが、また元気な姿で復帰してくれることを心から願っています🙇
サイドアタッカーはバレーボールの花形で看板選手。サイドが目立つチームはそれだけ得点力が高いことを意味し、それが複数人いるチームは強い。
誰がコートで一番目立つか、それも活躍次第。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
さて、ここから開幕まで、各チームの対戦内訳を見てみることにする。
第六回は昨年6位の東レアローズ。
■東レアローズ
11月
11/4:オフ
11/10:岡山シーガルズ(12:00 ウエスタン)
11/11:オフ
11/17:JTマーヴェラス(14:30 ウエスタン)
11/18:トヨタ車体クインシーズ(12:00 ウエスタン)
11/24:NECレッドロケッツ(13:00 交流戦)
11/25:オフ
12月
12/1:デンソーエアリービーズ(13:00 交流戦)
12/2:KUROBEアクアフェアリーズ(15:00 交流戦)
12/8:オフ
12/9:久光製薬スプリングス(12:00 ウエスタン)
ー・ー・ー・ー 2019年 ー・ー・ー・ー
1月
1/5:埼玉上尾メディックス(13:00 交流戦)
1/6:オフ
1/12:岡山シーガルズ(13:00 ウエスタン)
1/13:デンソーエアリービーズ(16:00 交流戦)
1/19:日立リヴァーレ(15:00 交流戦)
1/20:トヨタ車体クインシーズ(15:00 ウエスタン)
1/26:JTマーヴェラス(15:00 ウエスタン)
1/27:PFUブルーキャッツ(16:00 交流戦)
2月
2/2:日立リヴァーレ(12:00 交流戦)
2/3:NECレッドロケッツ(12:00 交流戦)
2/9:埼玉上尾メディックス(13:00 交流戦)
2/10:オフ
2/16:KUROBEアクアフェアリーズ(14:00:交流戦)
2/17:PFUブルーキャッツ(14:00:交流戦)
2/23・24:オフ
内訳:
久光:2試合
JT:2試合
トヨタ車体:2試合
岡山:2試合
(交流戦)
デンソー:2試合
NEC:2試合
埼玉上尾:2試合
日立:2試合
PFU:2試合
KUROBE:2試合
レギュラーラウンド:合計20試合。
東西分けが均一になっていないため、西はチーム数が1チーム少ないことから交流戦のほうが数が多い。
つまり、今年に限って言えば分けただけて余り中身は変わっていない。
本格的な東西分けは東西6チームずつになってからの話。
こうなると、交流戦の勝敗がかなり左右するのは言うまでもない。
ただ、昨年までと同じと思っていると痛い目に遭う。
レギュラーラウンドが長いため、対戦スケジュールに余裕があって、かつ長い。
全体的に間断がない東レ。
その分、前半はきつい連戦がないのでインターバルが入れやすい。
まず、明日の開幕戦でいきなり久光とあたり、その後オフ。
その後、ウエスタン3連戦とNECとの初交流戦を経てオフ。
12月はデンソー、KUROBEとの交流戦を経てオフを挟み、年内最終戦は久光と闘い終了。
その分来年は久光との対戦がない。
年明けは間断のないスケジュール。
埼玉上尾との交流戦からスタートし、オフ。
問題はこのあと。
岡山との対戦から交流戦を含む地獄の9連戦が待っている。ここでオフを挟み、最後はKUROBE、PFUとの連戦でレギュラーラウンド終了。
年明けは殆どが交流戦で、日立、PFU、埼玉上尾とは全て来年闘う。
この年明け後の9連戦をどうクリアしていくかが課題となろう。
今年は長いV-leagueシーズン。
タイトではないが長丁場。
調整の進め方も優劣に影響が出るし、相手を研究する時間もある。
総合的に優れたチームが勝つのは間違いない。
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