バレーポールは勝ち試合だけではない。
負けも含めての試合。

一般的に流れのスポーツというが、実際のところ、力の拮抗したチーム同士の対戦の場合、勝負の山を取るチームが勝つケースが多い。

連勝、連敗も、この「勝負どころでの競り合いを制するチーム」が連勝するケースが多い。

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Vリーグにて競り合いに強いチームと言えば、久光、JT、NEC、岡山などを思い出すが、全部タイプが違う。

久光は終盤の二枚換えが定番。NECは流れを見て咄嗟の交代。岡山はディグでのしぶとさとコンビ、勝負どころの選手交代が勝負を左右する。

そして、終盤のしぶとさと言えばJT。
そんなイメージがある。

昨年でいうと、終盤戦、ギリギリまで粘りながら惜敗が続いた上尾が結果として不振に終わった。

勝ち切るという部分がものすごく大きなバレーポール。

特に競り合いになると総合力の差が明暗を分けることも多々あるのだが、心理的な部分が大きい。
特にこうなったら負けない、という勝ちパターンを持っているチームは強く、競り合いを落とすと次戦以降に影響を及ぼす。

例えば、昨年のVプレミアリーグの開幕戦、ストレート勝ちすら感じられた日立リヴァーレがJTにフルセットの末敗れてから歯車が狂った。


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勿論、長い目でみると、サーブとサーブレシーブが不振という弱点が露呈されたのだが、勝負ごとは勝つことにより好転する場合が多々あり、逆もまた然り。

こうした時、明確に自チームの欠点を把握し、それを改善出来るチームは強い。

昨年でいえば、サーブレシーブとサーブの改善に成功したJT、サーブの改良に成功した久光、サーブレシーブの安定と共に成績が向上した東レなどがあげられる。

東レの場合、堀川、ケイディ、黒後選手の三本柱が形成され、サーブレシーブが安定するに従い、成績が良くなったが、ミドルの打数が少なく、サイドの打数に偏る傾向が強いことから攻撃がやや単調となり終盤再び苦しくなった。 

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セッターも白井選手から田代選手と、軸が安定しなかったことも少なからずある。

来季は田代選手も木村美里選手も、峯村選手も、野村選手も中川選手もいない。

結構やり直しが多いので、中々大変なシーズンになるかもしれないが、東レは形になると連勝し、一度下がると建て直しに時間が掛かる傾向があるので、本番までに実戦形式を積んで、どこまで仕上げてくるかが気になるところ。


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今週末はサマーリーグ東部大会だが、新リーグ開幕まで、あと4ヶ月を切った。
思っているよりも時間がない。

サマーリーグはあくまで若手選手中心の大会であり、本番ではここに外国人選手が加わり、さらに全日本帰りの選手も加わる。

あくまで参考試合でしかないが、この夏の伸びしろと預貯金を、開幕までにどう作り上げていくか、そしてチームの具体的ビジョンの有無が中盤以降、大きく反映されるだろう。

とはいっても、相手があることなので、やってみないとわからないところも多々ある。

あとはチーム側が迅速に対策を打って、早めに自チームを流れに乗せたほうがリーグをリードしていくことになるだろう。

つまり、Vリーグとは鍛練と頭脳の闘いでもある。

昨年は二枚換えやバックアタックがリーグ全体のトレンドで、バックアタックに関しては全日本の影響によるところが大きい。

果たして、今年はどんなリーグとなるのか、今から興味は尽きない。