信じられないことに、関東地方はまだ6月なのに梅雨明けです。

これから長い夏が続くのかと思うと、ちと憂鬱…(-""-;)

空の明るさ🔅は最高なんですが、またそのうち、避暑地にでも行きたいですね😊


今日は西日本インカレ、サマーリーグ、そしてネーションズリーグとバレーボール三昧。

こうなると、どれ、という優先順位はありませんね。

正直、全部違います。だから、面白い。

栗原恵選手の緑ユニ、初お目見えでしたが、10番の背番号といい、長身の姿といい、なんとなくキム・ヨンギョン選手を彷彿させます。

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それはそうと、姫路が堂々の連勝で首位通過には驚きました。幾らトヨタ車体が若手中心とは言え、負けることは予想外でした。

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まだいささか気が早いですが、初年度からいきなり優勝争い、そんな予感すらさせるものです。

来季のV-2スタートのチームにとって強力なライバル出現、と言ったところでしょうか?
先日の話ではありませんが、姫路は高さもあってチームとしての伸びしろはまだまだありそう。

唯一のプロチームだけに、注目されます。


バレーボールは奥行きが深いです。

元々筆者は、好き嫌い、興味のあるなしがかなりハッキリしているほうで、それも食わず嫌いの気があります。

ただ、男子バレーも、学生バレーも、見はじめていくうちに段々面白さを理解しました。
で、つまるところ予備知識などそれほど要らず、最後は純粋に勝ち負けを楽しむに行きつく、ということを、段々悟り始めました。

勝ち負けもさることながら、試合の評価は第三者が判断するものです。

例えば、昨日のワールドカップサッカー。
ゲームとしてみれば、1点取られてからの後半は実につまらない、不快感の残る試合でした。

しかも、やり方を間違えると予選敗退の大ばくちです。

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そう、大ばくちもいいところ。
何しろ、セネガルとコロンビアの成り行き次第では、キャプテン翼で有名になった「とりかご」*も、全くの無駄になってしまいます。あのまま、コロンビアが1-0で勝ったからいいようなものの、セネガルとコロンビアの成り行き次第では敗退していた可能性もあり、失敗すればどれだけボロカス叩かれていたか分かりません。

また、試合途中のナーバスな選手にセネガルvsコロンビアの状況を知らせるのは非常に勇気の要ることで、結果として一世一代の大ばくちは成功しました。

しかも、選手交代最後のカードとして送りだされた長谷部選手に西野監督はこう伝えたといいます。

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「長谷部には今の状況を伝えました。不用意なファウルは避けさせろ。4-1-4-1である程度ディフェンシブな形でバランスを取って攻めろ。時間を刻むなかでこのままでいいということを伝えろと」

長谷部も「状況が変わったら、すぐに教えてください」と答えてピッチに飛び出していく。

紙一重の勝負は、監督とキャプテンとの綿密なやり取りと沈着冷静な指示により勝ち取ったもので、刀の上を歩くようなの状況を読み切り、勝ち取ったタクティクスな試合だったと思います。

「負けても進出」

バレーボールでも同じような局面がありました。

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遡ること6年前、ロンドンオリンピックの世界最終予選、日本vsセルビア戦で、日本が得セット数を上回るとオリンピック出場枠を取れるという戦術的な場面がありました。
日本はこの試合を2-3で落とすものの、追うタイと得失セット数の関係があり、得セットの関係上、2セット取ったあと、競っていたタイを上回ったため、わざと負けたという噂もあった曰く付きの一戦です。

真偽はともかく、結果として、全日本女子バレーボールチームはロンドンで銅メダルを獲得したのですから、戦術的な部分で徹しなければならないことというのも少なからずございます。

ましてや、昨日のワールドカップサッカーの場合、4万人をこえる大観衆と、国内で60%を超える視聴率という高い関心を集める中、衆人環視の元、ブーイングの嵐の中、堂々と「とりかご」*をやるというのも勇気がいります。

野球で言えば、勝負どころの敬遠に相当します。

正直、今の日本サッカーチームではメダルはまず、夢のまた夢かもしれませんが、まず一歩先に進むことが何よりも優先されたのでしょう。

スポーツは得てして、こういう難しい場面が起こり得ます。
選手は好きでやっていることではありません。しかしチームスポーツである以上指示に従うより他になく、指揮官も肚を括るだけの度胸と戦略眼が必要となります。

これほど大事な場面で、それをやり遂げる凄さというのは感じました。

が、正直、観戦したあと、後味の悪さというか、不完全燃焼のような不快感しか残りませんでした。先日、東日本インカレで真っ向勝負の醍醐味というものを堪能したあとなので、特に疑問を抱きました。

時折考えることですが、「勝負って、一体何なのだろう?」と。

勝っても何も残らない、とは申しませんが、見終わったあとの不快感を、一体、どう説明すれはいいのだろうか?

そして
「勝負とは何なのだろうか?」
「勝てばなんでもいいのだろうか?」

時々、それを考えます。

この秋、全日本は現体制ではじめての世界選手権に挑みますが、果たして、どのような展開になるのか、今は想像もつきません。

とにかく、今は目の前のバレーボールを楽しむこと。

普段はそれだけですが、たまに悩みます。

*サッカーで勝っている時、或いは必要にかられ味方でボールを回し、時間稼ぎをする作戦のこと。




余談ですが…。

来季、仮に姫路が優勝してV-1に昇格すると、東西6チームずつ、すっぽり収まります。

もし、姫路がこのままチーム強化が進むと、西は大変な激戦区になる可能性を秘めています。

あくまで想像の範疇を出ていませんが、可能性はなきにしもあらず…。