昨日のネーションズリーグの日本vsブラジルをみて、ふと奇妙な感じがした。

第一セットのスタメン。
奥村、芥川、井上選手。
JTのメンバーだ。

石井、井上愛選手。
久光のメンバーだ。

NECの古賀選手と、東レの田代選手が加わりVリーグ連合軍だ。

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普段は凌ぎを削る敵同士
だから、不思議。

短期間でチームになるというのだから
これがまた、不思議。

どっちがメインか?
というと、それも難しい。

全日本は臨時のメンバーだから
原則、固定はない。

常連はいるが、それとて絶対ではない。


全日本を客観的にみて思うことがある。

それほど、選手の入れ替えが頻繁ではない国も結構ある。

トップグラスになれば、なるほど
「あ、またこの選手」という顔触れ。


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タイなどは少しずつ世代交代か進んでいるものの、相変わらず中堅とベテランは多い。

この世代交代が各国難しくようで、現在活躍しているトルコなどはジョバンニ監督のもと、世代交代が行われ、結果が出つつある。

中国もかなり若い選手が増えた。
ブラジルは世代交代が大きな問題。

それはともかく
タイのように、何年も代表を務めあげている選手が多いと、阿吽の呼吸というか、コンビプレイも熟練の域に入っている。


日本のように技術改良が年単位で進んでいくと、翌年選手の入れ替わりが多い場合、ノウハウが蓄積されていないデメリットがある。

個人技量は中々継承しずらい。
だから軸は余り変えないほうが良い様に思われる。

前年のノウハウ、課題がリセットされてしまう。

これは全日本に限らず、各チームに言えることだ。

Vリーグの場合、これまで移籍が頻繁でなかったので、チームの技術が外部に流出することは少なかった。

在席期間が長く、練習は勿論、公私をともにすれば呼吸が合いやすい。

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これまで、移籍同意書に同意を得られなかったのは、対象となる選手が敵になれは脅威であり、同時にチームの機密が漏れるという側面も少なからずあっただろう。

今後はチーム間の移籍が頻繁になれば、これまで部外秘だった部分も多く流出する。

それが行き着くと、いずれはデータバレーが行き着いたように、再び個人力の時代に戻る。

今の全日本がそうであるように。

瞬時の判断力や機転などは個人のノウハウ。
こういった部分はデータにはない。

例えば、一昨年、大野果奈選手が一人時間差を巧みに操ったが、瞬く間に使い手が増えた。

こうなってくると、最後は引き出しの多いほうが有利だ。

だから、個人のスキル力は大事になる。

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昨日のネーションズリーグのブラジル戦でも思ったが、世界の高さや対応策の有無が個人差として出る。

勿論、学習すれば良い話だが、問題はチームが選手の成長を待てるか、という部分。

入れ替えが多くなればなるほど、ノウハウの蓄積が少なくなる。その結果、後にノウハウの貯金が多くなるか、少なくなるかが、決まってくる。

結果を求めつつ、選手も育てる。
トップカテゴリーに行けば行くほど、結果が求められる。

どこの世界に行ってもしのぎ合いは大変だが、それは競争故の厳しさ。

指揮官は大変だ。