勝負は下駄を履くまでわからない、という。

今では死語だが、「物事が無事終わり、帰る支度をするまで」にならないとどうなるか分かったものではない、という意味。

九分九厘、勝負あった、そう思った試合が幾つかあった。

まず、久光とトヨタ車体の試合。

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トヨタ車体が最終セット、14-12でマッチポイントを奪った時点で勝ちを思った方は沢山いるだろうし、筆者もそう思った。

ここで二本続けてアキンラデウォ選手に上げた栄選手の腹の座り方というか、これでダメならどうにでもなれ、という勝負度胸が勝ちを引き寄せた、と言ってよい。

セオリー通りとは言え、土壇場は結構迷う。
そこを迷わずアキンラデウォ選手に託したのは、天皇杯の反省もあったかもしれない。

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実際、切り替えも早かった。
古藤選手から栄選手、野本選手から今村選手にスイッチし、追撃態勢に入ったのも大きかった。

もし、この初戦を落としていたら、久光の全勝優勝の夢は潰え、一気にガタガタといってしまう可能性があった。

そういう意味でこの一勝はとても大きい。

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また、トヨタ車体は落胆する必要はない。
久光に少しずつ肉薄し、ほとんど互角までやってきた。

むしろ、自分たちの成長に自信を持ってよい。

大きかったのは、ゼロ点試合にならなかったこと。3位通過のアドバンテージを活かし、勝ち点を稼ぐこと。それがファイナル3への近道。


そして、二セット連取したNECから大逆転で勝利したデンソー。
正直、両チームに甲乙は付けられない。

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ただ、勝負の明暗を分けた場面があった。
第四セット、ピンチサーバー朝日選手のサーブ攻勢も含め、12-16からの鮮やかな5連続得点による大逆転。前後して田原選手の起用が流れを変え、鍋谷選手の速い攻撃と工藤選手を活かした。

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足りなかったピースが噛み合い、3レグで低下していたサーブの修正が出来ていた。
NECも柳田選手のアタックなどで攻勢を掛ける場面もあり、一進一退の攻防だったが、勝負は紙一重、そう実感した。


そして、チャレンジリーグⅡでも、フルセットの激戦を制した立役者がいる。

熊本比奈選手。

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※ブレス浜松さんの公式アカウントから拝借しています。

先日より待望の復帰を果たし、今日はスタメン出場。昇り調子のGSSに食い下がられフルセットへ持ち込まれるも振り切り、見事勝利。

27得点を上げ、ベストスコアで復活の足掛かりを掴んだ。

時間が掛かりましたが、地道に努力してこその成果。
いよいよこれからです。
楽しみになってきました。

明日もナイスゲーム、期待しています。


※試合詳細は例によってゆるゆると始めます。ご了承下さい。