チャレンジリーグⅠ、Ⅱともに佳境を迎える中、いよいよ今週末からはプレミアが再開する。

そう、ファイナル6の開幕だ。

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この一週間のインターバルで、各チームが何に主眼をおいて、取り組んでいるのかが問われる闘いとなる。

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重要なのは、とにかく勝ち点ゼロ試合をしないこと。

特に持ち点の少ないチームは最終的にレギュラーラウンドの通過順が効いてしまうので、少しでも多く勝ち点を取る必要があります。
 
極端な話、まともにやって厳しい場合は持久戦に持ち込んで勝ち点1〜2でも取りに行くなどの工夫も必要かもしれません。

あとは先日のベストスコアラーの話ではありませんが、得点源がエースに偏っているチームは厳しいです。

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試合が長くなってくると、後半バテてしまい、ブロックに掴まったり、アタックミスが増えてきます。出来るだけ分散させるなり、インターバルを取るなりの配慮が必要でしょう。

あとはサーブとサーブレシーブ。
突破口であり、同時にアキレス腱ですね。

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守りを固めるのは勿論、しつこくワンタッチ取ってブロックアウトとか、相手の嫌がることをするチームが上にくるかもしれません。



RR1位.久光製薬スプリングス 持ち点5

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・最高到達点ベスト3

フォルケ・アキンラデウォ選手 331cm
野本梨佳選手 310cm
長岡望悠選手 308cm


・今後の日程:
-ファイナル6-

2月
10日:トヨタ車体クインシーズ
11日:東レアローズ

17日:NECレッドロケッツ
18日:デンソーエアリービーズ

24日:JTマーヴェラス
25日:


久光は初週から間髪入れず5連戦。
最終戦はJTとの直接対決のスケジュール。
有利不利はないが、連戦になるだけにコンディションの維持や選手起用が鍵。

課題:積極的に控え選手と主力を入れ換えて臨んでおり、結果も上々。後は予想外の自体に備える以外は特に死角なしか?
長岡選手の復帰近し。



RR2位.JTマーヴェラス 持ち点4

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・最高到達点ベスト3

ブランキッツア・ミハイロビッチ選手 310cm
芥川愛加選手 303cm
木村千春選手 299cm

・今後の日程:
-ファイナル6-

2月
10日:東レアローズ
11日:トヨタ車体クインシーズ

17日:デンソーエアリービーズ
18日:NECレッドロケッツ

24日:久光製薬スプリングス
25日:


久光とほぼ同じスケジュールのJT。久光との直接対決までに星を落とさずに勝ち続けられるかが鍵。

課題:目下4連敗中。田中瑞稀選手の調子がもう一つで、ミハイロビッチ選手の負担大きい。橘井、金杉、目黒選手のサイト陣がキーマン。



RR3位.トヨタ車体クインシーズ 持ち点3

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・最高到達点ベスト3

ネリマン・ゲンシュレック選手 315cm
高橋沙織選手 311cm
辻彩乃選手 305cm



・今後の日程:
-ファイナル6-

2月
10日:久光製薬スプリングス
11日:JTマーヴェラス

17日:東レアローズ
18日:

24日:NECレッドロケッツ
25日:デンソーエアリービーズ

前半で久光、JTと当たるトヨタ車体。前半3連戦をどう切り抜けるかが焦点。昨年の反省を踏まえ集中力を切らさずに突き進めるか?

課題:戦力充実で目下5連勝中。課題はネリマン選手の負担を削ること。高橋、小田、竹田、村永、中屋選手とサイド陣、荒木、渡邊、平松、杉、辻選手とミドルも豊富。セッター比金、山上選手が鍵。



RR4位.デンソーエアリービーズ 持ち点2

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・最高到達点ベスト3

クリスティアネ・フュルスト選手 316cm
大竹里歩選手 306cm
石井里沙選手 305cm
中元南選手 305cm

・今後の日程:
-ファイナル6-

2月
10日:NECレッドロケッツ
11日:

17日:JTマーヴェラス
18日:久光製薬スプリングス

24日:東レアローズ
25日:トヨタ車体クインシーズ

デンソーはNECとの初戦のあと、JT、久光との連戦。ここが最大の山場です。また、4連戦となるのでコンディション調整や、如何に波に乗れるかが鍵となるでしょう。

課題:田原選手の離脱も鈴木、森田選手でしのぐ。鍋谷選手の調子が気掛かり。坂本、工藤選手のレフト陣、石田、堀江選手のライトに一枚加わると大きい。



RR5位.NECレッドロケッツ 持ち点1

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・最高到達点ベスト3

山内美咲選手 306cm
古賀紗理那選手 305cm
廣瀬七海選手 305cm
島村春世選手 303cm
柳田光綺選手 303cm

・今後の日程:
-ファイナル6-

2月
10日:デンソーエアリービーズ
11日:

17日:久光製薬スプリングス
18日:JTマーヴェラス

24日:トヨタ車体クインシーズ
25日:東レアローズ

デンソーとほぼ同じスケジュール。デンソーとの直接対決と上位2連戦をどう乗り切るか?
後半に望みを繋げたい。

課題:山内、廣瀬選手も復帰し戦力整う。あとは結果だけ。昨年躍進の原動力となったサーブに磨きをかけて、優勝へ望みを繋げたい。



RR6位.東レアローズ 持ち点0

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・最高到達点ベスト3

ケイディ・ロルフゼン選手 319cm 
伊藤望選手 306cm
野村明日香選手 306cm
黒後愛選手 306cm
井上奈々朱選手 305cm

・今後の日程:
-ファイナル6-

2月
10日:JTマーヴェラス
11日:久光製薬スプリングス

17日:トヨタ車体クインシーズ
18日:

24日:デンソーエアリービーズ
25日:NECレッドロケッツ

いきなりJT、久光とあたる東レ。前半3連戦に全ての明暗が分かれます。ここでつまづくとほぼ絶望的なので、前半がかなり重要。

課題:目下5連敗中の東レ。サイド陣が固まるも、その分攻撃が単調となり苦戦。ミドルが使えるようになってきたので、高めのトスでサイドを使い、コンビを織り交ぜ活路を見いだしたい。昨年の春高を闘ったエースコンビに期待したいです。


以上を踏まえ、今週のカードです。

2月10日(土)

島津アリーナ京都


久光製薬スプリングス(RR1位)
vs
トヨタ車体クインシーズ(RR3位)

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今季対戦成績:久光3勝

直近での対戦ではトヨタ車体がフルセットにまで持ち込むも、最後は力尽きた感は否めない。総力戦に持ち込み、ネリマン選手の普段を軽減すること。的を絞らせない攻撃で先手を取ること。やはり、ここぞという時の荒木選手の一本、サーブ、ブロックが鍵を握りそう。

久光は野本、今村選手を併用している。
それ次第でも変わってくるが、高さの岩坂選手か、ブロードも交えて森谷選手か。
選手層の厚さからも死角は少ないが、選手層ではトヨタ車体もひけは取らない。
竹田、村永、中屋選手のサイド陣、平松、杉、辻選手らミドル陣をどう使っていくか、選手起用と戦術が鍵。



JTマーヴェラス(RR2位)
vs
東レアローズ(RR6位) 

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今季対戦成績:JT3勝

東レは今季3敗と歯が立っていない。
高さで勝る東レはサーブで崩してブロックやダイレクトで得点を上げたい。
また、強力なサイド陣が決めやすいよう、ミドルを上手く使いたい。

JTは目下4連敗中。田中瑞稀選手の復調が鍵。サーブレシーブはかなり向上しているのだが、金杉、田中美咲選手のサーブ攻勢や奥村、芥川選手のミドル陣で活路を見いだし、ミハイロビッチ、田中瑞稀選手のアタックへ繋げたい。



デンソーエアリービーズ(RR4位)
vs
NECレッドロケッツ(RR5位)

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今季対戦成績:デンソー3勝

試合内容はほぼ互角。選手起用も変幻自在なチーム同士の対戦だが、スピードが信条の両チームはデンソーの3勝という結果に終わってきている。

デンソーは田原選手を欠き、大竹選手の復帰がどうか? NECは主力が全員揃い、体制は整った。あとは勝ちきる試合をして波に乗せたい。





2月11日(日)

久光製薬スプリングス(RR1位)
vs
東レアローズ(RR6位)

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今季対戦成績:久光3勝

今季の東レは久光との現時点での完成度の違いにより、3敗とまだ競り合う段階になっていない。サイドが固まったとはいえ、久光の完成度が一枚も二枚も上、高さがある東レはサーブとブロックを上手く活かし、ミドルを絡めて攻めきりたい。



JTマーヴェラス(RR2位)
vs
トヨタ車体クインシーズ(RR3位)

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今季対戦成績:JT3勝


JTの3勝という対戦成績だが、やや下降気味のJTと連勝中のトヨタ車体。ファイナル3以降への進出も含め重要カード。

ミハイロビッチ、ネリマン選手と両外国人選手がエースだが、双方ともエースが決めやすく、普段を軽減出来るかが鍵。



今年のカード編成は2試合以上開くチームがないので、有利、不利がそれほどない。

だが、今週のカードは、RRで片側が全勝というかなり偏った対戦成績となっている。

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全勝の久光はともかく、JTとトヨタ車体は天皇杯での一勝のみ。
デンソーとNECは2回フルセットとなっており、数字ほどの開きはない。

だが、この対戦成績は上位と下位の格付けを作った要因であり、各チームどういった作戦を練ってくるか?

何より、今週はトヨタ車体と東レにとって最大の勝負週。
上位2強と対戦するからだ。

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特に東レは持ち点0スタート。
失うものは何もないが、序盤で連敗となるとかなり苦しい。

デンソーとNECは1試合のみ。
まずは初戦を突破し、残る4連戦に備えたい。