Vプレミアリーグは久光製薬スプリングスの一強ムードと、それに歯止めを掛けたいトヨタ車体、そんな状況になりつつある。


そんな中、異彩を放つチームもいる。
JTマーヴェラスだ。


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開幕戦の日立戦、第二セットまでは日立の楽勝ムードに近い内容。しかし、一旦劣勢を覆してからはあれよあれよの逆転勝利。

先日のデンソー戦もそうだった。

JTと闘う場合、最後まで油断出来ない。
そう「ど根性」のチーム。

恐らく今季も最後まで優勝争いに加わってくるだろう。

そんなVプレミアリーグの現在の順位と状況を整理する。

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 1位.久光製薬スプリングス
5勝 勝ち点14(①(-))

2位.トヨタ車体クインシーズ
4勝1敗 勝ち点12(②(-))

3位.上尾メディックス
3勝2敗 勝ち点9(④(↑))

4位.JTマーヴェラス
3勝2敗 勝ち点8(③(↓))

5位.NECレッドロケッツ
2勝3敗 勝ち点6(⑦(↑))

6位.デンソーエアリービーズ
1勝4敗 勝ち点4(⑥(-))

7位.日立リヴァーレ
1勝4敗 勝ち点4(⑤(↓))

8位.東レアローズ
1勝4敗 勝ち点3(⑧(-))

※()の中は先週日曜日時点の順位


1位.久光製薬スプリングス 5勝 勝ち点14

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・今後の日程:11月
11日:上尾メディックス
12日:トヨタ車体クインシーズ

1レグ終了・2レグスタート

18日:デンソーエアリービーズ
19日:NECレッドロケッツ
25日:上尾メディックス
26日:日立リヴァーレ

快調にスタートダッシュを切った久光。昨年上位との直接対決も終わり、今週末は3位の上尾、2位のトヨタ車体との直接対決を控える。

独走か、混戦かは、今週末に懸かっている。
悲願のV奪回に向けて、死角なしといったところ。



2位.トヨタ車体クインシーズ 4勝1敗 勝ち点12

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今後の日程:11月
11日:JTマーヴェラス
12日:久光製薬スプリングス

1レグ終了・2レグスタート

18日:東レアローズ
19日:日立リヴァーレ
25日:デンソーエアリービーズ
26日:NECレッドロケッツ

いよいよここまで来たな、という感じのトヨタ車体。今週末、JT、そして首位の久光と難敵揃い。1レグの大詰めを迎える。
悪くとも1勝1敗で乗り切りたいが、懸念材料は故障者が多いこと。平松、小田選手が開幕に間に合わず、高橋選手が負傷。この窮地をどう凌ぐか。多治見監督の手腕が問われるところ。


3位.上尾メディックス 3勝2敗 勝ち点9

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今後の日程:11月:
11日:久光製薬スプリングス
12日:JTマーヴェラス

1レグ終了・2レグスタート

18日:NECレッドロケッツ
19日:デンソーエアリービーズ
25日:久光製薬スプリングス
26日:東レアローズ

こちらも首位攻防の最後の難関を迎える上尾。目下得点ランキング3位のカルカセス選手を擁し3勝2敗。久光、JTとの連戦で更なる上位進出と1レグ勝ち越しが懸かっている。日立戦同様、カルカセス選手を意識させてミドルを上手く使い、荒木、近藤選手に散らして的を絞らせないバレーを展開したい。

4位.JTマーヴェラス 3勝2敗 勝ち点8

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今後の日程:11月:
11日:トヨタ車体クインシーズ
12日:上尾メディックス

1レグ終了・2レグスタート

18日:日立リヴァーレ
19日:東レアローズ
25日:NECレッドロケッツ
26日:デンソーエアリービーズ

好調とまでは言えないにしても、持ち前のしふとさで3勝2敗のJT。田中瑞稀選手が欠場中で橘井、金杉選手が奮闘中。課題はサーブレシーブ。ミハイロビッチ選手の得点力を活かすためにも最重要課題。


5位.NECレッドロケッツ 2勝3敗 勝ち点6

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今後の日程:11月:
11日:東レアローズ
12日:デンソーエアリービーズ

1レグ終了・2レグスタート

18日:上尾メディックス
19日:久光製薬スプリングス
25日:JTマーヴェラス
26日:トヨタ車体クインシーズ

昨年上位との対戦も終わり、少しずつジワジワと進出を始めたNEC。古賀選手がまだ、本調子とは言えないが、その分、柳田、山内選手が活躍している証。サーブレシーブが安定してきたので、浮上はこれから。



6位.デンソーエアリービーズ 1勝4敗 勝ち点4

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 今後の日程:11月:
11日:日立リヴァーレ
12日:NECレッドロケッツ

1レグ終了・2レグスタート

18日:久光製薬スプリングス
19日:上尾メディックス
25日:トヨタ車体クインシーズ
26日:JTマーヴェラス

昨年上位の日立とNEC戦を残すデンソー。鍋谷、石田選手、そしてフュルスト選手を中心に奮戦しているが、ここまで苦戦中。サーブレシーブはリーグ2位の安定感。アタック決定本数もリーグトップ。あとは勝ちきるための人材起用。



7位.日立リヴァーレ 1勝4敗 勝ち点4

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今後の日程:11月:
11日:デンソーエアリービーズ
12日:東レアローズ

1レグ終了・2レグスタート

18日:JTマーヴェラス
19日:トヨタ車体クインシーズ
25日:東レアローズ
26日:久光製薬スプリングス

先週の連敗で7位と低迷する日立。今季は栗原、長内選手が奮闘しているが、勝ち星に結び付いていない。サーブレシーブが昨年に比べると見劣りするので、まずそこを改善したい。新味にも期待。


8位.東レアローズ 1勝4敗 勝ち点3

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今後の日程:11月:
11日:NECレッドロケッツ
12日:日立リヴァーレ

1レグ終了・2レグスタート

18日:トヨタ車体クインシーズ
19日:JTマーヴェラス
25日:日立リヴァーレ
26日:上尾メディックス

ようやく初勝利を上げ、いよいよこれからの東レ。とにかく今は少しでも多く白星を積み重ねたい。昨年のNEC同様、先日のサーブ攻勢は効果的。サーブレシーブはよくなっているものの、まだ得点力が低い。この点が解消されると勝ち星が増えてくる算段。


いよいよ今週末で1レグ終了。打者一巡です。
まず首位攻防戦が今週末で一段落し、2レグに突入します。
一度手合わせし、自チームの問題も、相手チームの実力や力関係も見えてきます。

久光の独走か、待ったを掛けるかトヨタ車体。
今週末の結果で、結構順位が入れ替わるかもしれません。
そういう意味でも今週末は見どころ満載です。

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さて1レグも終盤に差し掛かり、各個人成績もある程度見えてきました。

・総得点

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1位.ネリマン・ゲンシュレック選手(トヨタ車体)

126得点

2位.ブランキッツァ・ミハイロビッチ選手(JTマーヴェラス)

122得点

3位.カルカセス・ケニア選手(上尾メディックス)

121得点

同部門は例年外国人選手の独壇場ですが、2、3、4位のチームの外国人選手が独占しています。特にネリマン選手は期待以上の大活躍でトヨタ車体の躍進を担っています。



・アタック決定率(バックアタック含む)

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1.フォルケ・アキンラデウォ選手(久光製薬スプリングス)

61.7%

2.荒木絵里香選手(トヨタ車体クインシーズ)
53.2%


3位.クリスティアネ フュルスト選手(デンソーエアリービーズ)
48.5%

ミドルブロッカーの独壇場であるアタック決定率ではアメリカ代表・アキンラデウォ選手がダントツの1位。トヨタ車体の切り込み隊長である荒木選手が2位、デンソーのフュルスト選手が3位につけています。


・ブロック決定本数   

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1位.フォルケ・アキンラデウォ選手(久光製薬スプリングス)
15本

2位.荒木絵里香選手(トヨタ車体クインシーズ)
14本

2位.奥村麻依選手(JTマーヴェラス)
14本

こちらはまだ僅差。アキンラデウォ選手がここでも1位。1本差で同部門の常連・荒木選手と奥村選手が14本で並んでいます。



・サーブ効果率

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1位.柳田光綺選手(NECレッドロケッツ)
20.9%

2位.ケイディ・ロルフゼン選手(東レアローズ)
19.6%

3.フォルケ・アキンラデウォ選手(久光製薬スプリングス)

19.2%

NECの山田監督をして「ビッグサーバー」と絶大な信頼を寄せる柳田選手が1位。東レの攻守の要として活躍するロルフゼン選手が2位。サーブでも活躍するアキンラデウォ選手が3位につけています。


・サーブレシーブ成功率
 
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1位.佐藤あり紗選手(日立リヴァーレ)

68.6%

2位.中川有美選手(東レアローズ)
66.7%

3位.新鍋理沙選手(久光製薬スプリングス)
64.2%

昨年のレシーブ賞の佐藤選手が1位。今季より正リベロとして活躍する中川選手が2位。名手新鍋選手が3位につけています。


まだまだ序盤ですが、ことしの個人タイトル争いにおける、一つの目安にはなるでしょう。
目下、アキンラデウォ選手が軒並み上位、このアキンラデウォ選手対策が久光攻略のひとつのカギになるでしょう。
個人賞の各部門もどう変化していくか、見ものです。

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Vプレミアリーグが1レグ終了を迎える最中、各チームが来季のスーパーリーグの参入に向けて、動き始めています。

先日お伝えした通り、ヴィクトリーナ姫路は関西福祉大(同県赤穂市)と包括連携協定を締結したと発表。同大学に来年4月、姫路の育成チームと位置づける女子バレーボール部を設立。監督には元女子日本代表コーチの水野秀一さんが就任します。

姫路


姫路の橋本明社長のコメント
「長い連携を持ちながら(選手が姫路に)入団してくれることを目標に取り組みたい」


また、Vプレミアリーグのデンソーエアリービーズが福島県を第2本拠地にすると発表しました。

デンソー


デンソーの子会社が立地する福島県を第2本拠地(セカンドホームタウン)とし、来秋開幕する新リーグの公式戦を県内で開催。県内で小中学生対象の教室やチームの合宿も行い、バレーボールによる地域活性化に向けて連携するとのこと。公式戦の会場には、アクセスが良く3千人以上を収容できる郡山総合体育館(郡山市)を想定し、あづま総合体育館(福島市)の使用も検討。
 
上記の条件で言えば、デンソーが2020年以降に予定される、東西分けで東に所属する可能性が高くなってきました。東北をメインとするチームが増えることはリーグの活性化に向けても好材料です。
以後の活躍に期待したいです。


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いよいよ、今年も春高バレーの予選が全国各地で実施されております。

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大会名:ジャパネット杯 春の高校バレー
第70回全日本バレーボール高等学校選手権大会

会場:東京体育館

開催期間:2018年1月4日(木)~8日(月・祝)

・競技日程

1月4日(木):
開会式/男女1回戦(5面・40試合)

1月5日(金):
男女2回戦(4面・32試合)

1月6日(土):
男女3回戦、準々決勝戦(4面・24試合)

1月7日(日):
男女準決勝戦(特設1面・4試合)

1月8日(月・祝):
男女決勝戦/閉会式(特設1面・2試合)

・歴代優勝校

春高・歴代優勝校一覧はこちらからJUMP


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・北海道:
・青森:青森西
・秋田:由利
・山形:米沢中央
・岩手:盛岡誠桜
・宮城:古川学園
・福島:
・栃木:國學院栃木
・茨城:土浦日大
・群馬:高崎商大附
・埼玉:
・千葉:柏井
・東京:
・神奈川:
・山梨:増穂商
・長野:
・新潟:
・富山:
・石川:金沢商
・福井:
・静岡:
・愛知:
・岐阜:
・三重:
・滋賀:
・和歌山:和歌山信愛
・奈良:
・京都:
・大阪:金蘭会、四天王寺
・兵庫:
・岡山:
・広島:
・島根:
・鳥取:
・山口:
・香川:
・徳島:城南
・愛媛:松山東雲
・高知:
・福岡:
・佐賀:
・長崎:
・大分:東九州龍谷
・熊本:鎮西
・宮崎:都城商
・鹿児島:鹿児島南
・沖縄:西原


今年も、三年生にとって負けたら即引退の最後の大舞台となります。
出場校の結果は追って更新してまいります。
恒例の追加登録選手・スタッフ(女子)リスト一覧がVリーグ機構より発表されています。

追加①

追加②



大阪スーペリアーズに内定選手として松岡樹里選手、蔵所ひかり選手、田中綾香選手の3名の入団が発表されています。今季こそ初勝利の大阪。勝利に貢献できるよう期待しています。