全日本のシーズンが終わり、選手がチームに戻ってくる。

これからは主戦場が国内。
Vリーグの開幕が近い。

来月末より開幕する最後のVプレミアリーグに先んじて、各チームを3日連続でご紹介していきたい。

まずは、昨年2016/17Vプレミアリーグの準優勝チーム・久光製薬スプリングス。

今日はその続編。

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久光は現在、総勢18名。

その内訳は

S:2名 古藤、栄選手

WS:8名 長岡、新鍋、石井、野本、今村、田浦、浮島、加藤選手

MB:5名 岩坂、帯川、アキンラデウォ、濱松、金森選手

L:3名: 座安、戸江、筒井選手


WSが多く、総勢8名とアタッカーにやや偏った編成。セッターが2名。
マヤ、中大路、水田、石橋、兒玉選手が退団した
その分、3人目のセッターがいなくなり定員ピッタリ。

栄選手にチャンスが回ってきた。
WSは8名中5名が全日本経験者。うち4名が今年の全日本メンバーという錚々たる布陣。
リベロは全員、キャリアを積んだレギュラー経験者。
座安、筒井選手は元全日本。

アキンラデウォ選手の加入でさらに強力。
今年はより穴のない布陣となる。

まず、セッター。

栄選手


古藤選手


中大路選手の退団で新キャプテン・栄選手が中心となりそう。
元々東九州龍谷高校で長岡選手とは同級生のチームメイト。
デンソーから移籍して今年で3年目、飛躍が期待される。

その栄選手をサポートするのは、ベテランにしてキャプテン経験もある古藤選手。
昨年はファイナル6以降レギュラーセッターとして活躍。まだまだ元気。


サイドアタッカーはVプレミアリーグ8チームの中でも最も充実しているといってよい布陣。

サウスポーエース・長岡選手の復帰が待たれるが、その長岡選手の復調次第でシフトも変わってくる。


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長岡選手がファイナル6で故障して以来、レフト:石井、野本選手。ライト:新鍋選手のシフトで活動してきた。このポジションは全日本でも受け継がれ、新鍋選手がライト固定、野本選手がレフトで活躍した。

恐らく、長岡選手が復帰するまでこのシフトで行きそう。
今村選手も出場機会を増やしたい。

何しろ全日本経験者5名という層の厚さ。
若手選手には中々の狭き門だが、U-23でも活躍した加藤選手や、アジアクラブ選手権で活躍したサウスポー浮島選手、田浦選手も出場機会を増やしたい。

久光の三人娘がいよいよ肩を並べる日が訪れた。

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また、長岡選手復帰後、三人のポジション争いも熾烈となりそう。
野本選手は持ち前のジャンプ力に加え、強打とサーブレシーブを鍛え、石井選手との競合に備えたい。

久光ならではの贅沢な悩み。


続いて、ミドルブロッカー

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アキンラデウォ選手


岩坂選手の高さに加え、アキンラデウォ選手の機動力とくれば、リーグ随一。
ただ、水田、石橋選手の退団により、いざという時の備えが格段に薄くなった。
昨年は岩坂選手の故障を水田選手でカバーしていた分、3人目のMBにチャンスあり。
全日本経験もある森谷選手、帯川選手、若い濱松選手が割って入りたい。

リベロは層が厚い。
3名ともレギュラー経験がある。
普通に考えると座安選手がサーブレシーブ、ディグが筒井選手という布陣になりそうだが、筒井選手はサーブレシーブも良い。

座安、筒井選手


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もしかしたら、3人のうち一人をJTのようにレシーバー兼ピンチサーバーへシフトという可能性もある。


今年の布陣を思えば、久光が一番強力かつ安定しており、スタートダッシュをキッチリ決めれば、首位を独走する可能性が高い。

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セッター栄選手が安定してくれば、まだあまり手の内が知られていない久光の新味を出す可能性がある。ただし、セッターが固定されない場合、古藤選手が引きつづきレギュラーということもある。

そういう意味ではまず序盤。

あとは、昨年同様、故障者を出さないこと。
昨年は、岩坂、長岡選手、そしてファイナルで岩坂選手が肩を故障した。

岩坂選手の左肩はまだ完治していないようで、出来るだけケアをしておきたい。
やはり、終盤になって故障者が続出した昨年は思う通りとはいかなかった。

酒井監督就任2年目、今年は真価が問われる。

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果たして、チームはどう変化するか…(続く)