毎年Vプレミアリーグの開幕が近くなると、何となく優勝争いの予想をしてみたくなる。
実際に始まってしまうと、そんなもの参考にもならないのだが、あれこれと思案しているうちが楽しいのかもしれない。
昨年のリーグの途中でNECについて「悪いところがどこにもない。むしろあったら教えて欲しいぐらい」と書いたら、結果としてリーグ優勝してしまった。
勿論、その時点で優勝することまでは予想出来なかったが、トータルバランスが揃ったチームが優勝する。
それも終盤に掛けてチームの完成度が高くなるチームが。
逆に終盤に来て故障者が続出するチームは苦しい。無事これ名馬という言葉があるが、無事にリーグを乗り切ることが第一なのかもしれない。
特に終盤は僅差の争いだ。
昨年のVプレミアリーグのレギュラーラウンドは所謂「4強」の争いが顕著で、近年稀な僅差だった。
1位.NECレッドロケッツ 15勝6敗 勝ち点43
2位.久光製薬スプリングス 14勝7敗 勝ち点43
3位.日立リヴァーレ 14勝7敗 勝ち点43
4位.JTマーヴェラス 13勝8敗 勝ち点39
1位〜4位まで勝ち星は僅か2勝差。
しかも1位のNECから3位の日立までポイント同点。
ここまで競ったリーグは珍しい。
如何に昨年のVプレミアリーグの各チームが拮抗していたのかがよく分かる、
こうした僅差の闘いは、他のスポーツでも稀に見られる。
それは1984年のF1グランプリでのこと。
この年のチャンピオンシップはマクラーレンTAGポルシェを駆る二人のドライバーによって争われた。
フェラーリで2回のチャンピオンとなり不死鳥のようにカムバック。
3回目のチャンピオンを狙うニキ・ラウダ。
フランスの有力な次期チャンピオン候補
アラン・プロスト。
この二人の同門対決に絞られた。
天才、アイルトン・セナが大物ルーキーだったこの年。
プロストは前半、勝ち星を量産するも、雨のモナコグランプリで赤旗中断。2位に猛追したのは駆け出しのアイルトン・セナ。
このレースでプロストは優勝するも周回数の問題で獲得ポイントが半分の4.5ポイントとなる。これが後々命取りになる。
終盤戦、リタイアが増えてきたプロストを猛追したのはチームメイトのラウダ。
予選こそ速くないが、レース中の追い上げで着実にポイントを稼ぎ、終盤6連戦で3勝、2位2回でプロストとの差を詰め、最終戦を迎えた段階で
ラウダ:66ポイント
プロスト:62.5ポイント
とラウダが3.5ポイントリード。
プロストがチャンピオンになるには、プロストが4ポイント(3位以上)獲得が最低条件。
最終戦のポルトガルグランプリ。
予選2番手スタートのプロストは積極的なレースでトップを快走。
一方のラウダは予選11番手からジワジワと順位を上げ、遂にプロストの後ろ2番手まで追い上げてくる。
結局、プロスト1位、ラウダ2位でチェッカーを受けるが、プロストは年間7勝を上げながら5勝のラウダに有効獲得ポイントで僅か0.5ポイント及ばず、チャンピオンを逃す。
ラウダ獲得ポイント:72ポイント
プロスト獲得ポイント:71.5ポイント
F1史上稀にみる僅差でチャンピオンを勝ち取ったラウダ。
まるで、プロストに「速いだけではチャンピオンになれないんだよ」と教えているようなシーズンとなった。
高い授業料をラウダに支払ったプロストは、翌年、2位のミケーレ・アルボレートに20ポイントの大差をつけて初のワールドチャンピオンに輝く。
プロストはラウダから帝王学を学び、プロフェッサー(教授)の異名を取り、通算51勝、4回のチャンピオンとなるF1史上に残る名ドライバーとなる。
負けた悔しさを覆し、自らのバネとしたプロスト。
果たして、今年のVプレミアリーグも昨年のように僅差となるのか、それとも昨年の悔しさをバネに、どこかが抜きん出てくるのか。
果たして、昨年、何を学んだか。
それは今年のリーグで立証されることとなる。
実際に始まってしまうと、そんなもの参考にもならないのだが、あれこれと思案しているうちが楽しいのかもしれない。
昨年のリーグの途中でNECについて「悪いところがどこにもない。むしろあったら教えて欲しいぐらい」と書いたら、結果としてリーグ優勝してしまった。
勿論、その時点で優勝することまでは予想出来なかったが、トータルバランスが揃ったチームが優勝する。
それも終盤に掛けてチームの完成度が高くなるチームが。
逆に終盤に来て故障者が続出するチームは苦しい。無事これ名馬という言葉があるが、無事にリーグを乗り切ることが第一なのかもしれない。
特に終盤は僅差の争いだ。
昨年のVプレミアリーグのレギュラーラウンドは所謂「4強」の争いが顕著で、近年稀な僅差だった。
1位.NECレッドロケッツ 15勝6敗 勝ち点43
2位.久光製薬スプリングス 14勝7敗 勝ち点43
3位.日立リヴァーレ 14勝7敗 勝ち点43
4位.JTマーヴェラス 13勝8敗 勝ち点39
1位〜4位まで勝ち星は僅か2勝差。
しかも1位のNECから3位の日立までポイント同点。
ここまで競ったリーグは珍しい。
如何に昨年のVプレミアリーグの各チームが拮抗していたのかがよく分かる、
こうした僅差の闘いは、他のスポーツでも稀に見られる。
それは1984年のF1グランプリでのこと。
この年のチャンピオンシップはマクラーレンTAGポルシェを駆る二人のドライバーによって争われた。
フェラーリで2回のチャンピオンとなり不死鳥のようにカムバック。
3回目のチャンピオンを狙うニキ・ラウダ。
フランスの有力な次期チャンピオン候補
アラン・プロスト。
この二人の同門対決に絞られた。
天才、アイルトン・セナが大物ルーキーだったこの年。
プロストは前半、勝ち星を量産するも、雨のモナコグランプリで赤旗中断。2位に猛追したのは駆け出しのアイルトン・セナ。
このレースでプロストは優勝するも周回数の問題で獲得ポイントが半分の4.5ポイントとなる。これが後々命取りになる。
終盤戦、リタイアが増えてきたプロストを猛追したのはチームメイトのラウダ。
予選こそ速くないが、レース中の追い上げで着実にポイントを稼ぎ、終盤6連戦で3勝、2位2回でプロストとの差を詰め、最終戦を迎えた段階で
ラウダ:66ポイント
プロスト:62.5ポイント
とラウダが3.5ポイントリード。
プロストがチャンピオンになるには、プロストが4ポイント(3位以上)獲得が最低条件。
最終戦のポルトガルグランプリ。
予選2番手スタートのプロストは積極的なレースでトップを快走。
一方のラウダは予選11番手からジワジワと順位を上げ、遂にプロストの後ろ2番手まで追い上げてくる。
結局、プロスト1位、ラウダ2位でチェッカーを受けるが、プロストは年間7勝を上げながら5勝のラウダに有効獲得ポイントで僅か0.5ポイント及ばず、チャンピオンを逃す。
ラウダ獲得ポイント:72ポイント
プロスト獲得ポイント:71.5ポイント
F1史上稀にみる僅差でチャンピオンを勝ち取ったラウダ。
まるで、プロストに「速いだけではチャンピオンになれないんだよ」と教えているようなシーズンとなった。
高い授業料をラウダに支払ったプロストは、翌年、2位のミケーレ・アルボレートに20ポイントの大差をつけて初のワールドチャンピオンに輝く。
プロストはラウダから帝王学を学び、プロフェッサー(教授)の異名を取り、通算51勝、4回のチャンピオンとなるF1史上に残る名ドライバーとなる。
負けた悔しさを覆し、自らのバネとしたプロスト。
果たして、今年のVプレミアリーグも昨年のように僅差となるのか、それとも昨年の悔しさをバネに、どこかが抜きん出てくるのか。
果たして、昨年、何を学んだか。
それは今年のリーグで立証されることとなる。
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