厳密には、明日、U-23のファイナルが残っているが、ファイナル進出はなくなってしまったので、全日本の2017年は、男子のグラチャンの最終戦・ブラジル戦を以て終了した。

[画像:78ae823c-s.jpg]


最後に来て、男子と女子との立場の違いがくっきりしてしまった。

実際、初年度で世界の列強と肩を並べるところまで来ている女子に比べ、男子はまだ、もう少し時間が掛かるかなあ、という印象。

[画像:0c00cd2e-s.jpg]

ただ、全日本男子を弁護する訳ではないが、アタッカーの技量がまだ、追い付いていないのかな、という気がした。

高さは揃ってきている。

[画像:dc86db32-s.jpg]

大竹選手や出耒田選手、小野寺選手はミドルからコンバートされたばかり。

まだ、全然経験が足りない。

男子は駆け引きが中心なので、もう少し経験を積んで、打ち分けを覚えていけば、先行きの期待は大きい。

特に小野寺選手は慣れないサーブレシーブもやらされて四苦八苦している。

石川選手を欠くこの段階でここまでやれれば、手応えは悪くない。 後は来年の世界バレーに向けて、各自がどれぐらい準備してこられるか。

それは勿論、女子も同じ。

前述の通り、男子はミドルをオポジットで起用したり、リベロの浅野選手をサイドで使ったり、柔軟な選手起用をしてきた。

本格的に花開くのはまだ先かも知れないが、まず種は撒かれた。 後はこれがどんな形で実を結ぶか、楽しみ。

そして、女子。

今年数多くの収穫があったが
一番は、全日本の闘いを
これまでは別物と捉えてきたが、
今の全日本は国内で培ったノウハウを
海外用に転用していることだ。

[画像:9d792fd3-s.jpg]

今迄は全日本は全日本、VリーグはVリーグと全くの別物だったが、今は違う。

普段培ったバレーボールを世界用にアレンジしている。

このやり方はリーグや学生で得たノウハウをフィードバック出来るので、普段の闘いが無駄にならない利点がある。

[画像:638d3c5a-s.jpg]

勿論、高さ、パワー、体力差などは比較にならないし、世界用の対策は全く違うのだが、やっていることが反映される分、ロスが少ない。

後は毎年新しいものを増やしていく。
これがどのようなものなのか、今からそれが楽しみ。

これから全日本の選手はそれぞれの持ち場に戻り、国内での闘いに身を投じる。

まずは、自チームでの結果に拘り、結果を出すこと。

選手はそれが全て。

海外で、国内で、それぞれが凌ぎを削る新たな一年が、これからスタートする。

また来年のチャレンジに向けて、頑張れ、ニッポン‼