国破れて山河あり、という言葉がある。
戦乱で国が滅びても、山や川の自然はもとのままのなつかしい姿で存在しているという意味だが、今回、日本は決勝トーナメントを待たずに敗退した。
日本がこれだけ早く、国際大会で姿を消すのは珍しい。特に今年は順調過ぎると言って良いほど、全日本関連は結果を出してきた。
ただ、日本にも弱点はある。
状況の変化に脆いことだ。
リベロ制度が導入された時、
そして、ボールが変化した時
リオではテクニカルタイムアウトが撤廃された時。
適応力までは訓練出来ない、ということだ。
残念ながら、今回のU-23では
新ルールに翻弄される形となった。
この新ルール。
今後に反映されるものなのかどうか
それはまだ、わからない。
ただ、こうした新ルールが急に施行されたら
シニアでも同様にバタバタするかもしれない。
そういう意味では
明日のことは分からないという
日本バレー界へ警鐘を鳴らす出来事なのかもしれない。
いずれにしても
日本がいようがいなかろうが
大会は決勝まで突き進んでいく。
・実施期間
平成29年9月10日(日)~17日(日)
・試合形式
参加12チームをA、B2つのプールに分け、予選リーグを開始。
・プールA
アルゼンチン
中国
ドミニカ共和国
エジプト
スロベニア
タイ
・プールB
ブラジル
ブルガリア
キューバ
日本
ケニア
トルコ
・実施方法
・各プールで総当たりの1次リーグを実施。
・各プール上位4チームずつがセミファイナルラウンド(1-8位)に進出。
・うち4チームがプレーオフ(5-8位)、4チームがセミファイナル(1-4位)に進出。
・試合結果に準じそれぞれ順位決定戦に進出。
・なお、1次リーグ戦各組の5位(計2チーム)は9位タイ、6位(計2チーム)は11位タイとなり、順位決定戦は行わない。
・新試合方式と新競技規則のテスト運用
「第3回世界U-23女子選手権大会」では下記の新しい試合方式と競技規則のテスト運用を行います。
新試合方式
①7セットマッチで、先に4セットを取ったチームの勝利となる。
②セットは最小2点をリードし、先に15点を得たチームが取る。14-14のデュースとなった場合は、どちらかのチームが2点リードするまでセットが続く(例:16-14、17-15)。
③テクニカルタイムアウトは実施されない。各チームは30秒間のタイムアウトを1セットにつき2度取ることができる。
④第2セット、第4セット終了後にコートチェンジを行う。第4セット以降はセット終了ごとにコートチェンジを行う。
・新競技規則
①ジャンプサーブの踏み切り・着地の瞬間、サーバーはエンドラインを含むマッチコート内あるいはサービスゾーン以外の場所に触れてはいけない。
②着地が片足だけであっても、最初に触れるのはサービスゾーン内でなければならない。
③サーブを行ったプレーヤーが、着地時にエンドラインを含むマッチコートに触れた場合は反則となる。
・順位決定方法
①勝敗数
②2チーム以上が同じ勝敗数で並んだ場合、順位決定の優先順位は下記の通り
(1)勝点(※)
(2)セット率(セット率=総得セット/総失セット)
(3)得点率(得点率=総得点/総失点)
※1試合で与えられる勝点について
セットカウント4-0、4-1、4-2で試合が終了した場合: 勝者に3ポイント、敗者に0ポイント
セットカウント4-3で試合が終了した場合: 勝者に2ポイント、敗者に1ポイント
出場資格
1995年1月1日以降に生まれた選手
問題は今回から適用の新ルール。
とは言ってもテストケース。
不慣れな7セットマッチ、4セット先取。15点のミニゲームの連続システムがどう響くか。
リオデジャネイロオリンピックでもテクニカルタイムアウトなしが後々のリズムや体力の消耗に関係した点は否めない。
グラチャンと実施時期が若干被りますが、今年最後の全日本関連の国際試合です。
U-23が終わると、全日本は完全はオフシーズンとなり、全選手所属チームに戻ります。
・現在の順位(トルコ戦終了後)
・プールA
スロベニア 5勝 勝ち点15
ドミニカ共和国 3勝2敗 勝ち点9
〜セミファイナル(1-4位)進出〜
中国 3勝2敗 勝ち点9
タイ 2勝3敗 勝ち点5
〜プレーオフ(5-8位)進出〜
エジプト 1勝4敗 勝ち点4
アルゼンチン 1勝4敗 勝ち点3
・プールB
トルコ 4勝1敗 勝ち点12
ブルガリア 4勝1敗 勝ち点11
〜セミファイナル(1-4位)進出〜
ブラジル 3勝2敗 勝ち点9
キューバ 2勝3敗 勝ち点7
〜プレーオフ(5-8位)進出〜
日本 2勝3敗 勝ち点6
ケニア 5敗 勝ち点0
リーグ最終戦は予想外なことが起こった。
プールAは僅差ながらドミニカ共和国が中国を振り切りセミファイナル進出。
出遅れていたタイが終盤調子を上げ、プレーオフ(5-8位)戦に進出。
プールBはトルコが全勝のブルガリアを下し、首位通過。セミファイナル進出が有力視されていたブラジルがまさかのキューバに敗れ、プレーオフ(5-8位)に回り、日本はケニアに勝ちながらも、上位食いを果たしたキューバにポイント差で蹴落とされ、本大会を9位タイで終えることとなりました。
今大会は新ルールに翻弄され、適応力の高いチームが上位に進出する波乱の大会となりました。
残念ながら日本のU-23チームの試合はここで終わりますが、日本チームの健闘を称えたいと思います。お疲れ様でした。
・本日の対戦カード
プレーオフ(5-8位)
中国
1-4
(14 - 16 15 - 6 10 - 15 10 - 15 16 - 18)
キューバ
3連敗スタートから這い上がってきたキューバ。一転して3連勝で中国をも倒す。もし、もう少し早くエンジンが掛かっていたらどうなっていたか、分かったものではない。
ブラジル
4-0
(18 - 16 16 - 14 15 - 10 15 - 7)
タイ
キューバにセミファイナルの切符を奪われたブラジル、タイに勝って鬱憤を晴らす。このあと因縁のキューバと5-6位決定戦を行う。
・セミファイナル(1-4位)
トルコ
4-3
(11 - 15 16 - 14 11 - 15 13 - 15 15 - 7 16 - 14 15 - 8)
ドミニカ共和国
こちらはガチガチのセミファイナル。果てしなく続くマラソンマッチは、3-1を王手を掛けたドミニカ共和国から逆転で勝利したトルコに軍配。
スロベニア
4-1
(11 - 15 15 - 10 15 - 12 18 - 16 15 - 4)
ブルガリア
近年復活傾向のブルガリアとバレー新興国スロベニア。地元開催のスロベニアに軍配が上がり、スロバキアがファイナル進出。
以上の結果を持ちまして…。
・ファイナル
トルコ
vs
スロベニア
・3-4位決定戦
ドミニカ共和国
vs
ブルガリア
・5-6位決定戦
キューバ
vs
ブラジル
・7-8位決定戦
中国
vs
タイ
以上のカードとなりました。
・昨日の結果
中国 (2勝2敗 勝ち点6)
4-2
(11 - 15 13 - 15 15 - 8 15 - 11 18 - 16 16 - 14)
アルゼンチン (1勝3敗 勝ち点3)
日本 (1勝2敗 勝ち点3)
4-0
(15 - 7 15 - 8 15 - 6 15 - 9)
ケニア (3敗 勝ち点0)
ドミニカ共和国 (3勝1敗 勝ち点8)
3-4
(15 - 9 15 - 12 12 - 15 15 - 11 12 - 15 11 - 15 19 - 21)
タイ (1勝3敗 勝ち点3)
トルコ (3勝1敗 勝ち点9)
4-1
(15 - 9 15 - 12 15 - 11 10 - 15 15 - 13)
ブルガリア (4勝 勝ち点11)
スロベニア (4勝 勝ち点12)
4-1
(15 - 5 15 - 17 15 - 10 15 - 10 15 - 8)
エジプト (1勝3敗 勝ち点4 )
ブラジル (3勝1敗 勝ち点9)
1-4
(12 - 15 15 - 9 10 - 15 15 - 17 14 - 16)
キューバ (3敗 勝ち点1)
戦乱で国が滅びても、山や川の自然はもとのままのなつかしい姿で存在しているという意味だが、今回、日本は決勝トーナメントを待たずに敗退した。
日本がこれだけ早く、国際大会で姿を消すのは珍しい。特に今年は順調過ぎると言って良いほど、全日本関連は結果を出してきた。
ただ、日本にも弱点はある。
状況の変化に脆いことだ。
リベロ制度が導入された時、
そして、ボールが変化した時
リオではテクニカルタイムアウトが撤廃された時。
適応力までは訓練出来ない、ということだ。
残念ながら、今回のU-23では
新ルールに翻弄される形となった。
この新ルール。
今後に反映されるものなのかどうか
それはまだ、わからない。
ただ、こうした新ルールが急に施行されたら
シニアでも同様にバタバタするかもしれない。
そういう意味では
明日のことは分からないという
日本バレー界へ警鐘を鳴らす出来事なのかもしれない。
いずれにしても
日本がいようがいなかろうが
大会は決勝まで突き進んでいく。
・実施期間
平成29年9月10日(日)~17日(日)
・試合形式
参加12チームをA、B2つのプールに分け、予選リーグを開始。
・プールA
アルゼンチン
中国
ドミニカ共和国
エジプト
スロベニア
タイ
・プールB
ブラジル
ブルガリア
キューバ
日本
ケニア
トルコ
・実施方法
・各プールで総当たりの1次リーグを実施。
・各プール上位4チームずつがセミファイナルラウンド(1-8位)に進出。
・うち4チームがプレーオフ(5-8位)、4チームがセミファイナル(1-4位)に進出。
・試合結果に準じそれぞれ順位決定戦に進出。
・なお、1次リーグ戦各組の5位(計2チーム)は9位タイ、6位(計2チーム)は11位タイとなり、順位決定戦は行わない。
・新試合方式と新競技規則のテスト運用
「第3回世界U-23女子選手権大会」では下記の新しい試合方式と競技規則のテスト運用を行います。
新試合方式
①7セットマッチで、先に4セットを取ったチームの勝利となる。
②セットは最小2点をリードし、先に15点を得たチームが取る。14-14のデュースとなった場合は、どちらかのチームが2点リードするまでセットが続く(例:16-14、17-15)。
③テクニカルタイムアウトは実施されない。各チームは30秒間のタイムアウトを1セットにつき2度取ることができる。
④第2セット、第4セット終了後にコートチェンジを行う。第4セット以降はセット終了ごとにコートチェンジを行う。
・新競技規則
①ジャンプサーブの踏み切り・着地の瞬間、サーバーはエンドラインを含むマッチコート内あるいはサービスゾーン以外の場所に触れてはいけない。
②着地が片足だけであっても、最初に触れるのはサービスゾーン内でなければならない。
③サーブを行ったプレーヤーが、着地時にエンドラインを含むマッチコートに触れた場合は反則となる。
・順位決定方法
①勝敗数
②2チーム以上が同じ勝敗数で並んだ場合、順位決定の優先順位は下記の通り
(1)勝点(※)
(2)セット率(セット率=総得セット/総失セット)
(3)得点率(得点率=総得点/総失点)
※1試合で与えられる勝点について
セットカウント4-0、4-1、4-2で試合が終了した場合: 勝者に3ポイント、敗者に0ポイント
セットカウント4-3で試合が終了した場合: 勝者に2ポイント、敗者に1ポイント
出場資格
1995年1月1日以降に生まれた選手
問題は今回から適用の新ルール。
とは言ってもテストケース。
不慣れな7セットマッチ、4セット先取。15点のミニゲームの連続システムがどう響くか。
リオデジャネイロオリンピックでもテクニカルタイムアウトなしが後々のリズムや体力の消耗に関係した点は否めない。
グラチャンと実施時期が若干被りますが、今年最後の全日本関連の国際試合です。
U-23が終わると、全日本は完全はオフシーズンとなり、全選手所属チームに戻ります。
・現在の順位(トルコ戦終了後)
・プールA
スロベニア 5勝 勝ち点15
ドミニカ共和国 3勝2敗 勝ち点9
〜セミファイナル(1-4位)進出〜
中国 3勝2敗 勝ち点9
タイ 2勝3敗 勝ち点5
〜プレーオフ(5-8位)進出〜
エジプト 1勝4敗 勝ち点4
アルゼンチン 1勝4敗 勝ち点3
・プールB
トルコ 4勝1敗 勝ち点12
ブルガリア 4勝1敗 勝ち点11
〜セミファイナル(1-4位)進出〜
ブラジル 3勝2敗 勝ち点9
キューバ 2勝3敗 勝ち点7
〜プレーオフ(5-8位)進出〜
日本 2勝3敗 勝ち点6
ケニア 5敗 勝ち点0
リーグ最終戦は予想外なことが起こった。
プールAは僅差ながらドミニカ共和国が中国を振り切りセミファイナル進出。
出遅れていたタイが終盤調子を上げ、プレーオフ(5-8位)戦に進出。
プールBはトルコが全勝のブルガリアを下し、首位通過。セミファイナル進出が有力視されていたブラジルがまさかのキューバに敗れ、プレーオフ(5-8位)に回り、日本はケニアに勝ちながらも、上位食いを果たしたキューバにポイント差で蹴落とされ、本大会を9位タイで終えることとなりました。
今大会は新ルールに翻弄され、適応力の高いチームが上位に進出する波乱の大会となりました。
残念ながら日本のU-23チームの試合はここで終わりますが、日本チームの健闘を称えたいと思います。お疲れ様でした。
・本日の対戦カード
プレーオフ(5-8位)
中国
1-4
(14 - 16 15 - 6 10 - 15 10 - 15 16 - 18)
キューバ
3連敗スタートから這い上がってきたキューバ。一転して3連勝で中国をも倒す。もし、もう少し早くエンジンが掛かっていたらどうなっていたか、分かったものではない。
ブラジル
4-0
(18 - 16 16 - 14 15 - 10 15 - 7)
タイ
キューバにセミファイナルの切符を奪われたブラジル、タイに勝って鬱憤を晴らす。このあと因縁のキューバと5-6位決定戦を行う。
・セミファイナル(1-4位)
トルコ
4-3
(11 - 15 16 - 14 11 - 15 13 - 15 15 - 7 16 - 14 15 - 8)
ドミニカ共和国
こちらはガチガチのセミファイナル。果てしなく続くマラソンマッチは、3-1を王手を掛けたドミニカ共和国から逆転で勝利したトルコに軍配。
スロベニア
4-1
(11 - 15 15 - 10 15 - 12 18 - 16 15 - 4)
ブルガリア
近年復活傾向のブルガリアとバレー新興国スロベニア。地元開催のスロベニアに軍配が上がり、スロバキアがファイナル進出。
以上の結果を持ちまして…。
・ファイナル
トルコ
vs
スロベニア
・3-4位決定戦
ドミニカ共和国
vs
ブルガリア
・5-6位決定戦
キューバ
vs
ブラジル
・7-8位決定戦
中国
vs
タイ
以上のカードとなりました。
・昨日の結果
中国 (2勝2敗 勝ち点6)
4-2
(11 - 15 13 - 15 15 - 8 15 - 11 18 - 16 16 - 14)
アルゼンチン (1勝3敗 勝ち点3)
日本 (1勝2敗 勝ち点3)
4-0
(15 - 7 15 - 8 15 - 6 15 - 9)
ケニア (3敗 勝ち点0)
ドミニカ共和国 (3勝1敗 勝ち点8)
3-4
(15 - 9 15 - 12 12 - 15 15 - 11 12 - 15 11 - 15 19 - 21)
タイ (1勝3敗 勝ち点3)
トルコ (3勝1敗 勝ち点9)
4-1
(15 - 9 15 - 12 15 - 11 10 - 15 15 - 13)
ブルガリア (4勝 勝ち点11)
スロベニア (4勝 勝ち点12)
4-1
(15 - 5 15 - 17 15 - 10 15 - 10 15 - 8)
エジプト (1勝3敗 勝ち点4 )
ブラジル (3勝1敗 勝ち点9)
1-4
(12 - 15 15 - 9 10 - 15 15 - 17 14 - 16)
キューバ (3敗 勝ち点1)
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