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春のオールスター戦、第66回黒鷲旗大会はデンソーエアリービーズが全勝優勝を飾り、幕を閉じました。

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勝利こそならなかったものの、連日善戦健闘した金蘭会高校の活躍など見るべきところも多く、今年も白熱の好勝負を展開してくれました。

世界クラブ選手権を間近に控えたNEC、久光も出場し、各チーム新たな戦略を披露する中、見事優勝を飾ったデンソーの足跡を辿ってみます。

・グループ戦

5/2(火)

・A組

PFUブルーキャッツ (16回目の出場)
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0-3
(25-27 19-25 18-25)

デンソーエアリービーズ (42回目の出場)
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チャレンジマッチでの因縁の対決となった初戦PFU戦。第一セットこそ縺れる展開となるもこれを制したデンソーが勢いに乗り、ストレートで撃破。初戦白星を飾る。



5/3(水)

NECレッドロケッツ(39回目の出場) 1勝
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1-3
(17-25 13-25 25-14 20-25)


デンソーエアリービーズ (42回目の出場) 1勝
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グループ戦二日目の相手は2016/17シーズンのチャンピオンチーム、NECレッドロケッツ。
世界クラブ選手権に向け控え選手中心のメンバーのNECからあっさり2セットを連取。第二セットこそ奪われるものの第4セット、NECの追撃を振り切り3ー1で勝利。



5/4(木)

デンソーエアリービーズ (42回目の出場) 2勝
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3-2
(27-29 25-14 27-29 25-14 15-8)

日本体育大学 (17回目の出場) 2敗
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グループ戦最終日の相手は初勝利に燃える日体大。第一セット日体大が競り合いを制し29ー27で先制すると、返す刀でデンソーが第二セットを奪う。この競り合いは第4セットまで続き、遂にフルセットへ。最後はデンソーが踏ん張り、激闘に終止符を打ち、デンソーが全勝で決勝トーナメントに駒を進める。



・決勝トーナメント

準々決勝

5/4(金)

デンソーエアリービーズ (42回目の出場)
A組1位

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3ー0
(25-23 25-17 25-23)

久光製薬スプリングス (51回目の出場)

B組2位
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準々決勝の相手は控え中心ながら2勝1敗で決勝トーナメント進出を決めた久光製薬スプリングス。第一セット、第三セットは縺れる展開となるもこれをストレートで振り切り、ベスト4進出を果たす。



・準決勝

5/5(金)

デンソーエアリービーズ (42回目の出場)
A組1位

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3ー0
(25ー17 25ー18 25ー23)

東レアローズ (17回目の出場)

C組2位
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準決勝の相手は東レアローズ。しかし、新戦術テスト中の東レと熟練のデンソーの明暗が分かれ、デンソーがセットを連取。第三セットも食い下がる東レを振り切り、デンソーがストレートで決勝戦に駒を進める。



・決勝戦

5/6(日)

デンソーエアリービーズ
A組1位
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3ー1
(25ー22 16ー25 25ー19 25ー19)

日立リヴァーレ
C組1位
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第一セット、序盤からデンソーかリードを広げる。日立は佐藤美弥、遠井選手をコートに入れて反撃を試みるも、デンソーが序盤のリードを守りセットを先制。

続く第二セット、メンバーをフルに戻した日立が終止優位に試合を進め、第二セットを奪い返しタイスコアに戻す。

中盤まで4点のリードを保ったデンソー。長い中断を挟み、デンソーが日立の追撃を振り切り、このセットを取って王手へ。

勢いづくデンソー。大竹選手故障のアクシデントにもめけず、終止優勢のままこのセットを奪い勝負を決めました。

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今年は少々特殊な年で、例年なら全日本の活動が始まっているのですが、今年はいつになく遅く、その分、各チームのベストメンバーを期待した側面もありましたが、前述の通りNECと久光は世界クラブ選手権を控えることもあり、各チームともに新戦術や新たな試みにトライしていました。

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これから各チーム、選手は世界クラブ選手権、天皇杯・皇后杯地区ラウンド、そしてサマーリーグ、全日本の活動へ、それぞれの進路を進めていきます。

その間、各チームの体制変更もありますし、ストーブリーグが賑やかになります。

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全チーム、全選手が再び顔を揃えるのは、2017/18シーズンの開幕となりそうですが、それまで鋭気を養い、次なる闘いに向けてより一層の充実を期待しています。

ともあれ、出場されたチーム、選手の皆様、お疲れ様でした。


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第66回黒鷲旗表彰選手

ベスト6

鍋谷友理枝選手(デンソーエアリービーズ)

クリスティアネ・フェルスト選手(デンソー・エアリービーズ)

石田瑞穂選手(デンソーエアリービーズ)

渡邊久惠選手(日立リヴァーレ)

内瀬戸真実選手(日立リヴァーレ)

宮下遥選手(岡山シーガルズ)



・ベストリベロ賞

小池杏奈選手(日立リヴァーレ)


・敢闘賞

内瀬戸真実選手(日立リヴァーレ)


・黒鷲賞

石田瑞穂選手(デンソーエアリービーズ)


受賞された皆様、おめでとうございます。

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ストーブリーグと申しましたが、早くも来季の新外国人選手獲得の話題が海外から伝えられました。

皆様、良く知っている顔です。

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かつて日本のVプレミアリーグでも活躍した元トヨタ車体クインシーズのフォルケ・アキンラデウォ選手と、元久光製薬スプリングスのブランキッツァ・ミハイロビッチ選手です。

二人はそれぞれ、久光製薬スプリングスとJTマーヴェラスにて来季プレイいたします。
久光はより一層強くなるのはもちろん、JTに待望の大型エース・ミハイロビッチ選手が来られるのですから、かなりの戦力アップが期待されます。彼女は親日家ですので、すぐに溶け込むと思います。
また、アキンラデウォ選手が加入するということはマヤ・トカルスカ選手は恐らく今季限りになりそうです。

こうした世界のトップ選手が再び日本に帰ってきてくれるのは大変嬉しい反面、懸念することもひとつ。
それは日本でレベルアップをして、手ひどい恩返しを受けることです。

かつてキム・ヨンギョン選手がJTで活躍したあと、トルコリーグに羽ばたき、OQTでリオでも手痛い目に遭っていますし、アキンラデウォ選手にも2015年のワールドカップやリオでも痛い目に遭っています。

世界のトップ選手に育つのは嬉しい反面、先々強敵となるのは複雑ですが、2年後のスーパーリーグへ向けての青田買いということも考えられます。
今後、もしかしたら日本でもコシェレワ選手、ラシッチ選手、スローティエス選手など世界のトップクラスの選手が来日する可能性もありますし、今は無理でも将来的にケイ・ジャクキ選手なども日本でプレイする可能性がない訳でもありません。

これから各チーム、外国人選手の獲得に奔走するとは思いますが、2年後に向けて各チームがどういったスタンスで臨むのか、現在在籍している外国人選手の去就も含め、これからの動向を注目したいと思います。


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黒鷲旗の余韻冷めやらぬ中、間髪入れず5月9日(火)より世界クラブ選手権が開幕いたします。

世界クラブ選手権



※詳細は→ 特集:世界クラブ選手権① 日本チーム登録メンバー  こちらを参照。

本大会はBS日テレならびにサンテレビ(兵庫県)でオンエアされるそうです。

世界クラブ選手権 TVオンエア

その大事な初戦、NECはオザスコ(ブラジル)、久光はレクソナ(ブラジル)と対戦します。
いずれ劣らぬ強豪揃いですが、まだ可能性はあります。

久光は昨年の世界クラブ選手権で対戦経験があり、フルセットの末に敗れています。
今年はリベンジマッチであり、NEC、久光ともに白星の朗報を期待しています。

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注目の初戦は明日です。是非ともお楽しみに。