先のチャレンジマッチにて、PFUブルーキャッツとの対戦を制し、わずか一年にてVプレミアリーグ復帰を果たした上尾メディックス。

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現在のVリーグは10強と言われる。
Vプレミアリーグの8チームに加え、チャレンジリーグⅠの上位2チーム。

厳密に言えば、今季のVプレミアリーグの上位6チームが日本のベスト6を形成したが、来季のことは分からない。

来季は木村沙織選手が引退し、その穴を埋められるか、東レアローズ。

また、松田監督の退任で今後がどうなる、日立リヴァーレ。

そこに割って入る以上、優勝を狙うぐらいの意気込みがないと勝ち残れない。

それは今年のPFUブルーキャッツが返り討ちに遭った事実からも明白。

勿論、上尾にはそれを跳ね返すだけの算段もある。それを踏まえての来季である。

では、今季の上尾メディックスの闘いぶりを振り返ってみる。

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■2016/17 チャレンジリーグⅠ
上尾メディックス成績

21勝2敗(チャレンジマッチ含む)

・対戦成績
デンソーエアリービーズ 2勝1敗
フォレストリーヴズ熊本 3勝
仙台ベルフィーユ 3勝
KUROBEアクアフェアリーズ 3勝
大野石油広島オイラーズ 3勝
JAぎふリオレーナ 3勝
柏エンゼルクロス 3勝
岡山シーガルズ 1勝1敗*

*はチャレンジマッチ。


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・主な個人ランキング* ベスト10圏内を記載

・アタック決定率

1位.カルデロン ディアス・ロシル選手 56.2%1

3位.松本亜弥華選手 49.2%

5位.丸山裕子選手 477%





・総得点

1位.カルデロン ディアス・ロシル選手 403



・ブロック決定本数

3位.カルデロン ディアス・ロシル選手 42

4位.冨永こよみ選手 40

7位.松本亜弥華選手 37

8位.丸山裕子選手 36


・サーブ効果率

1位.青柳京古選手 21.1%

4位.冨永こよみ選手 16.1%

5位.大竹里歩選手 15.4%

10位.カルデロン ディアス・ロシル選手 13.5%


・サーブレシーブ成功率

4位.山岸あかね選手 72.3%

7位.鍋谷友理枝選手 65.2%


・サーブ得点

1位.青柳強古選手 25

3位.冨永こよみ選手 20

5位.近藤志歩選手 13

7位.カルデロン ディアス・ロシル選手 12




■戦力分析 *以下は特集:チャレンジマッチから引用。


・攻撃力 ★★★★☆
・ブロック力★★★★★
・サーブ力★★★★★
・サーブレシーブ★★★☆☆

総合評価 4.25


※チャレンジリーグⅠ・レギュラーラウンドの成績による。


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以上が今季の上尾の大まかな戦力分析である。

攻撃面ではやはり、カルデロン ディアス・ロシル選手が大黒柱として活躍。総特集ランキングでベスト10に入ったのは彼女だけ。
ブロック本数でもチームトップを記録している。

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残念ながら、既にフランスリーグ、RCカンヌへの移籍が報じられ、来季上尾でのプレイは見られなさそうですが、正直、Vプレミアリーグの台風の目になりそうな存在だけに残念です。

今季、カルデロン選手抜きでも結構戦っている上尾。来季を睨んでのことだろう。

総じて見ると、サーブでもブロックでも冨永選手が上位におり、司令塔としてのみならずチームの要として活躍しているのがよく分かる。
特にミドルブロッカーを抑えてのブロック本数第4位はストロングポイント。

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サーブと言えばカルデロン選手や近藤選手の豪快なジャンプサーブをイメージするが、フローターサーブと使い分けていた。

今後、ジャンプフローターとジャンプサーブの二刀流などの使い分けも出てくるかもしれない。

デンソー同様、サーブとブロックが得点源であることは明白で、青柳京古選手がサーブ効果率、サーブ得点で二冠を達成した。
来季以降もサーブを突破口に活路を見出したい。




・課題


正直、上尾の泣き所はサーブレシーブである。
サーブレシーブの要は、守護神・山岸あかね選手、そして攻守の要・近藤志歩選手、荒木夕貴選手。

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山岸選手はサーブレシーブ成功率で7割超えで堅守を披露しているが、近年Vプレミアリーグでは各チーム、サーブレシーブを強化している。

ここを改善出来なかったチームがVプレミアリーグでは苦戦傾向にある。来季までにここを埋められるか、それが重要課題。

また、カルデロン選手の抜けた穴をどう埋めるか、どういった外国人選手を獲得するか、そこも大きな焦点。

また、南沙希選手の退団でセカンドセッターの育成が急務となった。目下、ルーキーの井上美咲選手と山崎のの花選手が入団したが、二人の成長も今後の上尾の躍進に欠かせない要素でもある。






・キープレイヤー

近藤志保選手、辺野喜未来選手

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チームのムードメーカーである近藤選手は攻守の要であるとともに、トレードマークのジャンプサーブを武器に攻撃の突破口を切り開く重要な選手である。来季もチームの切り込み隊長としての活躍が期待される。



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辺野喜選手は下北沢成徳高校から入団してはや3年が経過した。全日本シニア経験者でもあり、最高到達点309cmの高い身体能力は魅力。これまで故障に泣かされ、昨年のいわて国体でもチームの優勝に貢献するも故障により戦線離脱。復帰が待たれる。

これから1年ぶりのVプレミア復帰となるが、上尾にとってプレミアは初年度3位と大躍進した思い出の場所。

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ともあれ、先ずは黒鷲旗に向けて全力投球。
これから来季に向けてどんなチームに仕上がっていくか、期待される。