日本にはプロとなのつくスポーツが幾つかある。

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プロ野球、Jリーグ、Bリーグ、テニス、ゴルフ、ボーリング…。

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そもそも、「プロ」とは何か?
語源から言えば「職業上の分野で生計を立てていることを言う。

つまり、その道で飯を食っている人はプロだ。

競馬や競輪はギャンブルだが、賞金を稼いでいる以上、プロである。

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その意味からすれば、企業に属し、サラリーを貰いなからバレーボールに従事するVリーグは実業団であり、プロではない。

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そうした中、バレーボール界もまた、プロリーグ化問題が棚上げされている。

そんな日本のプロスポーツの中、「スポーツ?」と言われると、「エンターテイメント」とも取れる特殊なジャンルが存在する。

プロレスだ。

先日、ある試合を見させて頂いて、鳥肌が立った。

「やべぇ、かっけぇ…」
それ以外、言葉にならない。

「男の根性、見せてやる」

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そう言い切った柴田勝頼選手とチャンピオン、オカダ・カズチカ選手との間で行われたIWGPヘビー級タイトルマッチは、まさに壮絶な死闘だった。

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蹴って、蹴って、蹴りまくる。
起きない相手を無理やり引きずり起こす柴田選手。
それでも相手の土俵で敢えて闘うオカダ選手。
二人の死闘は30分を超える大激闘となり、オカダ選手がタイトルを防衛した。

しかも、試合後柴田選手はバックヤードで倒れ、病院へ緊急搬送。硬膜下血腫が見つかり、緊急手術。幸い、手術は無事に終了し、現在は安静状態とのこと。

ここまで来ると、何と言って良いのか、言葉を失う。

プロレスがショーだとか、エンターテイメントだとか言われる中で、命を賭けて大声援の中、闘い抜いた死闘を、何と説明すれば良いだろうか?

かつて不世出の世界チャンピオンと言われた鉄人、ルー・テーズさんは
「チャンピオンベルトとはチャンピオンがどれだけ立派に闘ったかで価値が決まる」と言った。

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プロとは何だ?
勝ち負けを超えて、お客様を満足させる高い技量と試合を見せるのがプロ。

お客様に満足してもらい、また来たいと思わせるのがプロ。

そう、自分自身を納得させざるを得ない。

上手く言えないが、今、バレーボールがプロになる、ならないという問題がある中、「これがプロ」と言う1つの答えがあるような気がしてならない。

少なからず、この試合を見て痺れた人は沢山いる筈で、また見たいと思わせた時点で「勝ち」であり、プロとして成立している。

この試合に興味がある方は、是非とも見て貰いたい。
試合、闘いに興味がある人なら、必ず何か感じる筈。


オカダ・カズチカ選手vs柴田勝頼選手のダイジェスト