オールスター戦以降、大きな大会もなく、少し食傷気味。

そんな方は多いのではないだろうか?

image


バレーボールだったら何でもよい、とは言わないにしても、やはり退屈。というのが皆さまの率直な意見ではないだろうか。

特に今年のVプレミアリーグがいつになくスリリングであったため、いささか刺激的なシーズンだったから、なおのこと。

ともあれ、黒鷲旗には今年初めて観戦に行きます。

とはいえ、1日しか行けないので決勝戦。

実はトーナメント形式でチケットを買う場合、一番悩ましいのが「カードが決まっていないこと」。この点で二の足を踏む方は多いのではないだろうか。

image


特に、贔屓のチームのお持ちの方は、お目当てのチームがどうなるか分からない。

そういう意味ではVリーグのレギュラーラウンドは予めカードが決まっているのでみたいカードを見に行ける。
反面、人気カードは中々チケットが取れなかったりする。

悩ましいところ。


では、バレーボールの何が楽しいのか、ふと考える。

あくまで個人の感想だが、試合の楽しみとして駆け引きがある。

試合も前半は面白いように攻撃が決まっても、
中盤ぐらいになってくると、相手の目が慣れてきて、ブロックがアジャストしてくると段々アタックが決まらなくなってくる。

image


ラリーが続き、中々アタックが決まらず、ネットを越えなくなってくる。

"次、誰使う?"
この攻防が勝ち負けを左右する。

"Aパス入った、速攻使え"
"ライトがノーマーク"

例えば前衛のレフトにエースがいて、どうしても使いたい場合もあるのだが、強気なセッターはエースに何本も上げる(上げざるを得ない場合もある)

image


ただ、中盤以降ブロックに掴まり始めると苦しくても打たなくてはならない場合がある。エースは厳しい場面も決めなくてはならないので、大変だ。

こういう時はこういう時は手にあせ握る。

以前、竹下佳江監督が木村沙織選手のプレイを解説されたことがあった。

image


確かブロックが二枚付いていたが、僅かにブロックが割れていて、隙間を突いてストレートを撃ち抜いたアタックだったと思う。

こういうアタックが決まると、次にどこへ撃ってくるか分からないから、こういう時の木村選手は手が付けられないと解説されていた。

相手ブロックが出来上がるまでの、僅か1秒余りの攻防。

常に鮮やかに決まる訳ではないが、一度流れを掴むと面白いように決まる場面がある。

試合の展開はセッターが握るが、ここぞというときの攻防。

それがアタッカーの技量。
ここがアスリートのアスリートたる由縁。

終盤の競り合いでミドルを多用した、OQTのオランダ戦など印象深い。

image


所謂、気持ち良い試合。
ああいう試合を見てしまうと病み付きになるし、次どんな試合を見せてくれるのか、と期待が膨らむ。

また、ああいう試合が見たくって、バレーボールを見続けている。

思い出すだけでドキドキする。

また今年も観れるかな、と思いながら。