普段記事にしないことでも、ふと気付くことや
何気に面白いことが結構ある。

このチーム、雰囲気いいな、とか、このチームは笑わないな、とか。
それもチームカラー。

では、自分が監督だったとして、当たりたくないチームはどこか?

NEC?
久光?
日立?
トヨタ車体?
東レ?

今季はどこも強かった。
だから史上稀な大激戦となった。

正直、どこと当たっても皆、強いのだが、最も当たりたくチームと言えばこのチーム。

JTマーヴェラス。

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大型選手ばかりという訳でもなく、見上げるような外国人選手がいる訳でもない。

だが、何が嫌って言えば、とにかく競り合いに強く、少々のことでは試合を投げない。

そのしぶとさ、粘り強さは群を抜いている。

吉原知子監督就任以来、チャレンジリーグⅠで全勝優勝を成し遂げ、チャレンジマッチでも無敗でVプレミアリーグ復帰を成し遂げ、公式戦負けなし。

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その勢いで黒鷲旗連覇も成し遂げ、勢いは留まるところを知らなかった。

今年のVプレミアリーグでも序盤首位を走り、復帰初年度にして早くも優勝争いに加わる。



JTの特徴は繋いで拾って、得点に繋げる粘り強さ、そして誰が出ても活躍する全員バレー。
特にミドルとのコンビバレーが特徴。

切り込み隊長はブロード得意の奥村麻依選手と、故障中の芥川愛加選手の穴を埋めるべく奮闘した寺井有美選手。

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そのJTの司令塔には奥村選手の大学の後輩にあたる田中美咲選手。

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エースはアジアのライバル・タイの代表チームのエースとしてもお馴染みのシッティラック・オヌマー選手。

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そして、サイドには奥村選手と高校時代のチームメイトでありパワフルなサウスポー・中村亜友美選手と、春高伝説のエースとして知られ、パワフルなアタックを持ち味とする田中瑞稀選手。

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リベロには故障が癒え復帰したキャプテン・井上琴絵選手と、日体大のスーパーリベロこと小幡真子選手。

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しかし、高さのないJTは相手に研究され、中盤で失速。一時は5位まで後退する。


ここでJTは、自らの弱点を克服する。
弱点だったサーブレシーブを徹底的に鍛え、井上選手をレシーバーに配置換え。ピンチサーバーの切り札としても活躍した。

この成果により、1レグでは最下位だったサーブレシーブ成功率が2レグでは5位。そして3レグでは何と首位に上昇する。

特に驚いたのは、田中瑞稀選手。
2レグまで最下位だったサーブレシーブ成功率が、3レグのみなら全体5位まで上昇。

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苦手なことから真正面から向き合い、克服する。

ここにJTの強さを見た。

だが、運も味方しない。
チームを立て直し、レギュラーラウンドを4位で通過したJTだが、ファイナル6を前にエース・オヌマー選手がスタメンを外れ、得点力が低下。
JTは橘井選手を抜擢、これに応える。

だが、戦力ダウンは否めず、気力にも限りがあった。

印象的だったのは、ファイナル6最終戦となつた日立リヴァーレとの一戦。

この時点でJTはファイナル3進出の可能性は消滅していたが、最後まで試合を投げないJT。

好ライバルの日立を相手にフルセットに持ち込み、見事勝利を収めた。

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その雰囲気はまさに、優勝決定戦。
試合後のインタビューを受ける奥村選手の涙にJTの強さの秘訣を見た。

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結果がどうであろうと、常にベストを尽くす。
やるからには全部勝つつもりでやる。

これぞスポーツ。

だから強い。

来季は本格的に優勝を目指してくるだろう。
少々のことでは匙を投げない。
しぶとさに強さが加わること。

そのために日々練習に励む。

当面の目標は黒鷲旗三連覇。
これが成し得てこそ、JTは来季、優勝に向かってばく進するだろう。

ともあれ、今はつかの間の時期。
適当にクスッと笑って、リラックスして頑張って下さいね。