どこの世界にも自分を貫く職人がいる。
バレーボールでもそう、自らの拘りの技を持つ。

例えば山口舞選手のブロード。
ターン打ちと見せかけておいてのストレート、或いは空中でワンテンポ遅らせて打つ技術。
ネット近くで押し合いなど駆け引きが実にうまく、まさに職人芸。

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岡山には代々、高い技術を誇る選手が数多くいた。
連日岡山シーガルズの話題で申し訳ないが、近年、山口舞選手を見ていると岡野選手や森和代選手を思い起こすことがある。

特に森和代選手は同じミドルブロッカーだけに少なからず影響を受けたことだろう。

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森選手は体制一新された第一期眞鍋ジャパンにてその才能を見い出された、
2007年にはVリーグの長期活躍選手として既に特別表彰を受けており、当時33歳の遅咲きの花。
同年のワールドグランプリにて代表デビューを果たす。

印象的なのは、2011年。
山本愛選手が9月に行われたアジア選手権において右膝の前十字靭帯と内側側副靱帯を損傷する重傷を負い、全日本チームを離脱。

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急遽、森和代選手が緊急招集された。
それも、その理由が「良いブロードを打てる選手はいないか?」という眞鍋選手の要請に応える選手が森選手であったから。

かくして、森選手は35歳にしてワールドカップの大舞台に立った。
こうしたことも、たゆまぬ努力の末に培った高い技術があればこそ。

大人の女性らしく落ち着いた話しぶりにファンも多かった。

森さんは、今でも時折、バレーボール教室なども顔を出され、今年、DAZNの解説者として久しぶりに公共の場でお話しをされた。

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そんな森さんの泣かせるエピソードをひとつ。

森さんはしばらく髪を伸ばしていました。

その目的はヘアドネーションといい、小児がん・先天性無毛症などの病気や不慮の事故により髪を失った18歳以下の子どもや女性のために、寄付された人毛でウィッグ(かつら)をつくり無償で提供する活動に協力するためなのだそうです。

森さん


偉いですね。
元々、物静かな方だったそうですが、しっかりと自分の信念をもって生きてるって、素敵ですね。

引退後、医療の道に進まれる決意をされたそうですが、前述の通り、時折バレー教室に参加したり、バレー解説もなさっています。

これからもまた、森さんの解説を聞けることを楽しみにしています。


※世界バレー当時の岡山シーガルズのTVCM