3月末に予定されていたプロリーグ化に関する返答が滞っている。
近日中に何らかのアクションがあるとは思うのだが、結論から言うと、まだ固まっていないのだろう。

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元々この話は余りにも急進的に動き過ぎて、回りの反応が冷ややか、むしろVプレミアリーグの各チームから反発を食らっている。

ただ、プロリーグ化には様々なメリットがある。
収益的な側面はともかく、まず、プロリーグ化が進むと活動に融通が効く。

Vリーグの選手は、所属するチームの社員ないしそれに準ずる待遇だから、行動に制限があるが、プロ契約なら社業に加わらなくてよいので練習だけに専念できるし、会社の拘束時間もなくなる。

実は、この一点が凄く大きい。
つまり、前々から提唱していた「全日本のシーズンだけ全日本用の練習をしなくても済む」可能性を秘めているのです。

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以前、どこの記事で記載したかは忘れましたが、全日本が世界と戦う上で「VリーグでVリーグ用の練習をした後に全日本用の練習をして、また半年後にはVリーグ用に戻す。しかも使用球も違う。これでは非効率だ」という旨の記事を書いたことがあります。

プロリーグ化が実現した場合、所属チームの制約を一切受けずバレーボールに専念できる環境が整うので、Vリーグは元より、全日本の練習がより行いやすい環境が得られることに繋がるのです。

勿論、生活の保障云々の問題はありますが、「チーム間の行き来が自由になり、リーグそのものの活性化は勿論、退団→次の所属先の選択肢が各段に広がり、選手の活動範囲が格段に増える」のです。


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かつて竹下佳江さんが仰っていたことに、「ジュニアチーム以下の引継ぎ等がキチンとされないと、各カテゴリーだけで活躍し、その後シニアに回ってこない。それでは東京オリンピックまでは良くても、その後衰退してしまう」
という話がありました。

この話の例に漏れず、今のバレー界は早急に体制を整える必要を迫られているのです。

日本人は熱しやすく飽きっぽい。
東京オリンピックまでは誰もが注目する。しかし、そこで結果が出なかった場合、バレー界は存続そのものが怪しくなってしまう可能性を秘めています。

だから、大きな注目を集める大会までに体制を整備し、悪くとも「次への期待を持たせる結果を残すこと」が肝要です。そうでないと、「やっぱりバレーボールは過去の遺物」というレッテルを貼られ、隅に追いやられる。
それから「プロリーグ」と騒いでも、もう時すでに遅しになってしまう。

だから、「プロリーグ化を図るのは今だ」、というのは分かりますし、「全日本のテコ入れ」も良く分かります。
ただし、それは運営側の都合。

問題はどうやって大衆を巻き込んでいくか、です。
それは第一前提に、「全日本が強いこと」。
これが世間を動かす最大の動議です。

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こうした点を踏まえると、「何故今、プロリーグ化なのか」、「何故全日本をてこ入れするのか」
それらの理由が見え隠れしてくると思います。

また、東京オリンピックの会場問題が有明アリーナで終息を迎える中、その費用捻出にも迫られています。
以後の施設運用も含め、赤字が続くバレー界は収益確保の問題をこれからクリアしていかなくてはなりません(続く)