年末頓挫し、棚上げになったプロリーグ問題が差し迫っている。

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現在のところ、Vプレミアリーグの主力チーム側との折り合いが付かず頓挫しているが、バレーボール界全体の発展、特に東京オリンピックとそれ以降の発展を思えば、ここで頓挫してしまうと、また10年以上遅れを取ることとなる。

よって、一度花火を打ち上げてしまった以上、
必ず実現してほしい。

ただ、最近思うのは、運営側のひとりよがり、それも営利を優先しすぎたやり方は苦言を呈したくなる。

先の有明アリーナの問題もそうだが、結局はお金の問題が最優先となり、肝心のファンがないがしろになっている感は否めない。

各種ビッグイベントを企画して下さるのは大いに結構だが、結局は高額な入場料で賄っている状況では、先細りしか期待出来ない。

何故ならば、高額な入場料を支払ってまで来るのは、本当に好きなコアなファンだけ。
その人たちにそっぽを向かれては、最終的に誰も見向きもしなくなる。

以前、何度か集客方法について「全日本女子バレーボールの今日、そして明日」でも触れたが、顧客層の拡大やプロリーグのあり方についても再検討の余地がある。

何よりも若年齢層、それも若い男性層を取り込んでいかないと先行き心持てない。

例えば、オールスター戦のチケットが高額過ぎることを各方面で難色を示している。

これでは資金的に余裕のある年齢層だけに限られてしまい、逆効果だ。

バレー界が赤字なのは知っているが、目先の収益に右往左往していては、先細りの未来しか見えない。

時代を変えるのは若者だ。
そこをよく考えてほしい。


さて、胡散臭い話はこれぐらいにして。

プロリーグが実現する前提の話をしてみる。

プロ化が進んだ場合、今までよりもチーム間の選手の行き来が自由になるメリットがある。

これまでは移籍したくとも、チームの了承を得ないと出来ない「移籍同意書」という悪法が存在した。

日本のバレーボールのよさはチーム単位でのまとまり、「結束力」にあったが、各個が自由に行き来出来れば選手の活動の幅は大いに広がる。

ただし、成績不振による解雇なども出来るため、当然デメリットも生じるが、頑張った分だけ自分の報酬に繋がるのであれば、モチベーションも上がる。ただし待遇の良いチームに良い選手が集中してしまう。

例えば、唯一の市民クラブチームである岡山シーガルズは、リーグでただひとつの純血日本人チームである。

外国人選手がいないことでハンデを背負っているが、結局はお金の問題は無視できない。

こうした点を踏まえ、協定とかをキチンと詰めていく必要がある。

やるべきことは山積みだ。

もし、プロリーグが12チームになった場合、外国人選手の活躍する幅は広がるだろう。

現在、日本で活躍する外国人選手のうち、
ラヒモワ選手はアゼンバイジャンの代表選手。
フュルスト選手はドイツの代表選手。
カルデロン選手はキューバの代表選手。
オヌマー選手はタイの代表選手。
ニコロバ選手はブルガリアの代表選手。

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それぞれ世界有数のトップ選手だが、これから来てほしい外国人選手も沢山いる

その昔、ブラジル代表のガライ選手がNECで、トヨタ車体にアメリカ代表のアキンラデウォ選手がプレイしたことがあった。世界のトッププレイヤーが集うトルコリーグには各国のエース級が揃っているが、プロリーグ化が実現するとそのうち何人かは日本に来るかもしれない。

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今後、日本に来たら面白いのは、14歳でシニアの代表入りを果たし、連日ペルーのエースとしてワールドカップやOQTでも活躍したアンヘラ・レイバ選手。

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彼女もまた、古豪ペルーの復権を掛けるエースアタッカー。この選手が来れば、たちまちそのチームは優勝争いに加わるだろう。


ワールドカップでの活躍が記憶に新しいマーシー・モイム選手。

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実はケニアはアフリカ選手権で優勝の常連で、現在日立リヴァーレの総監督を務める菅原貞敬さんが代表監督を務められこともある。以後、日本との結び付きが強い国。
世界的にはあまり有名ではないが、色々な選手がいるものだと感嘆させた。

タイの国民的スターであるプルームジット選手やヌットサラ選手なども、一度は日本のVリーグで見てみたい選手。オヌマー選手が日本にいるのだから、決して不可能ではないかもしれない。

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さあ、果たして2年後は?