去年のこの時期は何をしていたかというと、2015年総集編に着手していた。

2015年バレーボール総集編① 〜1月〜

2015年バレーボール総集編② 〜2月〜

2015年バレーボール総集編③ 〜3月〜

2015年バレーボール総集編④ 〜4月〜

2015年バレーボール総集編⑤ 〜5月〜

2015年バレーボール総集編⑥ 〜6月〜

人間は自分の思いを自分なりの表現で描かないとダメだ。

そうでないと、無駄に歳を取り、時間を徒労に過ごすだけ。

バレーボールを応援して、何を得たいのか、それを感じることが一番大事。

人の生き方、ガッツの見せ方に感銘を受けたら、自分の人生に反映させないと、ただ、それだけに埋没するだけ。

ガッツ溢れる選手のプレイに感銘を受けたら、これは何かの役に立つと、自らの人生に反映させ、自らの生きる糧になるなら、それは有意義だ。

時にはドキドキし、時には声を枯らして応援した珠玉の名勝負が、今年を席巻した。

それを取り上げながら、2016年を振り返りたい。


胸を焦がした2016年のベストマッチ。


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平成28年11月20日(土)
【Vプレミアリーグ・ファーストレグ】


2位.日立リヴァーレ 5勝1敗 
(勝ち点14(↑))
日立



2-3(21-25 25-22 25-18 23-25 9-15)

3位.JTマーヴェラス 4勝2敗
(勝ち点13(↓))
JT



・日立リヴァーレのスターティングメンバー

・サイド:遠井萌仁選手、内瀬戸真実選手
・オポジット:渡邊久恵選手
・センター:ジャクソン・カースティー選手、井上奈々朱選手
・セッター:佐藤美弥選手
・リベロ:佐藤あり紗選手

・JTマーヴェラスのスターティングメンバー

・サイド:中村亜友美選手、田中瑞稀選手
・オポジット:シッティラック・オヌマー選手
・センター:奥村麻依選手、寺井有美選手
・セッター:田中美咲選手
・リベロ:井上琴絵選手

双方ともメンバー変更なし。

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第一セット、前半の山を取ったのは日立。5ー6から井上、渡邊選手の連続アタックと佐藤美弥選手のノータッチサービスエースで3連続得点を奪い、オヌマー選手のアタックで食い下がるJTを渡邊選手のアタックで振りきり8ー7とリード。
JTは寺井選手の速攻と中村選手のブロックで連続得点を奪い9ー8と勝ち越すも、遠井選手とオヌマー選手の打ち合いとなり、渡邊選手の連続アタックで一旦日立が12ー11で抜け出す。
しかし、すぐに田中瑞稀選手がサイドアウトを取ると、田中美咲選手のツーと奥村選手のブロックで連続得点を奪いすぐに逆転するシーソーゲームとなる。JTは14ー13から奥村選手のブロードと日立のアタックミスで16ー13とし、後半へ。
双方サイドアウトの応酬となるも、日立は井上、渡邊選手の連続アタックで16ー18と2点差に詰め寄るも、JTはすぐさま寺井、オヌマー選手の連続アタックで20ー16と4点差とするとこのリードを守りきり、最後は田中瑞稀選手が決めてJTが25ー21で第一セットを奪う。

第二セット、前半から一進一退の攻防となる中、抜け出したのは日立。6ー6から渡邊選手のアタックと内瀬戸選手のブロックで8ー6とリードする。
更に日立は渡邊選手のノータッチサービスエースと井上選手の速攻で連続得点を奪い、10ー6とリードを広げる。JTはここで位田選手を投入。双方サイドアウトの応酬から日立15ー11の局面にてJTが奥村選手のブロックとオヌマー選手のサイドアウトで連続得点を奪うも、井上選手のブロックで日立が16ー13とする。
日立は連続ミスで1点差に詰め寄られるも、井上、内瀬戸選手の連続アタックと渡邊選手のサービスエースで19ー15とし、芳賀、下平選手をピンチサーバーに投入。日立は終盤、ジャクソン、渡邊選手の連続アタックで24ー20とセットポイントを取るも、JTはオヌマー選手の連続アタックで22ー24に詰め寄る。最後は渡邊選手が決めて、日立が第二セットを奪い返す。

第三セット、勢いに乗る日立。2ー2から井上選手の速攻と相手のミスや遠井選手のブロックで3連続得点を奪い、5ー2とする。更に内瀬戸、ジャクソン選手の連続アタックでリードを広げると、田中瑞稀選手のアタックがアウトとなり、8ー4で日立が折り返す。
双方サイドアウトの応酬から田中瑞稀選手のアタックと寺井選手のブロックで連続得点を奪ったJTが10ー11と詰め寄るが、日立は遠井選手のアタックや相手のミスで連続得点を奪い、更にジャクソン、渡邊選手の連続アタックと佐藤美弥選手のブロックで16ー11とリードする。
JTは相手のアタックアウトとオヌマー選手のアタックで連続得点を奪い18ー20に詰め寄るも、日立は相手のサーブミスと遠井選手の連続得点で突き放し、最後は遠井、内瀬戸選手の連続アタックで決め、25ー18で日立がセット連取。王手を掛ける。

第四セット、5ー5から相手のミスや遠井選手のアタックなど3連続得点を奪い8ー5で日立リード。
更に日立は遠井、井上選手の連続アタックで10ー5とリードを広げる。JTは寺井、オヌマー選手の連続アタックで9ー12と3点差とし、更に12ー15から奥村選手がアタックとブロックの連続得点を奪い、1点差にまで詰め寄るも、日立が渡邊選手のサイドアウトで16ー14で折り返す。
更に日立はジャクソン選手のアタック、井上選手のブロックでブレイクし、JTは安藤選手を投入。更に日立は佐藤美弥選手のブロックで3連続得点を奪い、19ー15でリードする。ここからJTはオヌマー選手がアタックにブロックに3連続得点を奪い、一気に18ー19に詰めより、更に安藤、中村選手のアタックで20ー20の同点とする。日立は相手のアタックミスからサイドアウトの応酬となるも遠井選手のアタックで23ー21とする。ここからJTはオヌマー、田中瑞稀選手のアタックから中村選手のノータッチサービスで逆転し、セットポイントを奪うと、田中瑞稀選手がこのワンチャンスを仕留め、終盤の4連続得点で大逆転し、JTがフルセットに持ち込む。

迎えた最終セット、日立が遠井選手のアタックと渡邊選手のサービスエースでブレイクすれば、JTも負けじと中村、田中瑞稀選手の連続アタックで応戦。遠井選手ノータッチサービスエースで日立が5ー4で抜け出しかけたが、JTは逆に中村、田中瑞稀選手の連続アタックで微塵も譲らず、田中瑞稀選手のアタックでJTが8ー6でコートチェンジ。
日立は長いラリーを渡邊選手が仕留め、井上選手のブロックでブレイクし、9ー10と一点差に迫るも、JTはオヌマー、寺井選手の連続アタックで12ー9と突き放すと、相手のアタックアウトを挟んで一気に寺井選手の連続ブロックで5連続得点を奪い、JTが接戦の末、見事勝利を物にしました。

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・ベストスコアラー
シッティラック・オヌマー選手(JTマーヴェラス)
25得点

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オポジットとして大車輪の活躍を見せたオヌマー選手がベストスコア。得点力は全くの五歩ながら見事に接戦を物にする。

この試合は、前二試合とは違い、ここ一番の大一番ではない。

だが、かたやこれから花開くチーム、かたやこれから一泡ふかそうとするチーム、ともにアップゾーンにあるチーム同士による白熱の攻防。

その試合のことは、非常に感銘を受け、バレーボール夜話Vol.35 すんごい試合 として取り上げた。

日立リヴァーレとJTマーヴェラス。
身長差もそれほどない拮抗した両チームは、これからも好ライバルとして名勝負を刻んでいくことだろう。

たぶん、バレーボールファンは、熱い思いになりたくって試合を観てる。

その思いが人を動かし、言葉を超える。