先週、Vプレミアリーグの各監督について、印象(前編)を書いた時点で、天皇杯・皇后杯開幕前。既に来年の準備に入っているチームもあるが、今日は後編。

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・トヨタ車体クインシーズ
多治見麻子監督
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・生年月日:1972年6月26日

・出身地:東京都

・略 歴

パイオニアレッドウイングス コーチ
(2009〜2010)※2010は形式的に監督

GSSサンビームズ コーチ
(2014〜2015)


選手としては3回のオリンピック、4回のワールドカップ出場と豊富なキャリアを誇る多治見麻子監督。目下もう一人のVプレミアリーグ女性監督として脚光を浴びる。戦力が揃った今季は体制が固まってから成績が向上。今年度は7勝6敗と勝ち越して、来年に臨む


・特徴
開幕戦では高槁選手をミドルのポジションに入れ、MB1を試すなど新しい試みをしたりしている。セッターが比金選手に固定され、サイドが高槁、小田選手、リベロが榊原選手で固まりチームが安定。更に平松選手が復帰し、死角がなくなった。天皇杯・皇后杯では大事を取って休養となったが、来年の活躍が期待される。





・東レアローズ
菅野幸一郎監督
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生年月日:1967年8月18日

出身地:福島県


・略歴

東レアローズ男子バレーボール部監督
(1996〜2000 *最初の1年は選手兼任)

東レアローズ女子バレーボール部コーチ
(2003〜2004)

東レアローズ女子バレーボール監督
(2005〜2012)

東レアローズ女子バレーボール総監督
(2013)


・主な成績


東レアローズ

2007/08 プレミアリーグ優勝

2008/09 プレミアリーグ優勝

2009/10 プレミアリーグ優勝

2011/12 プレミアリーグ優勝


平成19年 天皇杯・皇后杯優勝

平成23年 天皇杯・皇后杯優勝


第58回(2009年)黒鷲旗大会優勝

第59回(2010年)黒鷲旗大会優勝


第62回(2007年)秋田国体優勝

第66回(2011年)山口国体優勝


言わずとしれた東レアローズの黄金時代を築いた菅野監督。2007/2008シーズンからVプレミアリーグ三連覇を含め、Vプレミアリーグ史上に名を轟かす大監督である。今季は木村沙織、迫田選手の現役続行を促すも、開幕戦を落とし、苦しい星感情となっている。来年の巻き返しに期待が懸かる。


・特徴
自ら激を飛ばし、陣頭指揮を執るスタイル。今季は久光同様終盤の二枚換えやセッター交代など早いサイクルでの選手交代での局面打開を図るケースが多いが、結果に結び付いていない。天皇杯・皇后杯では得点力不足を補うため、迫田、堀川選手のオポジット同時二枚コートインの奇策を用い、一応の成果が出ている。
今後の打開策となるのか、注目したい。





・岡山シーガルズ
河本昭義監督
河本監督



生年月日:1953年4月7日(63歳)

出身地:岡山県


略歴:

大阪国際滝井高校監督

1993年〜:東芝シーガルズ(現:岡山シーガルズ)監督

1995年:JOC強化スタッフスポーツコーチ


主な成績:

・東芝シーガルズ

1994年度実業団リーグ優勝

1996年度実業団リーグ優勝

1997年国体 優勝
1998年国体 優勝


・岡山シーガルズ

2013/14Vプレミアリーグ 準優勝

2013年天皇杯・皇后杯準優勝

2002年国体 優勝
2003年国体 優勝
2004年国体 優勝
2005年国体 優勝
2006年国体 優勝
2008年国体 優勝
2009年国体 優勝
2010年国体 優勝
2014年国体 優勝
2015年国体 優勝

Vカップ(現在廃止)
2000年大会 準優勝
2001年大会 優勝


菅野監督が名将なら、こちらは知将の河本監督。元々は教鞭を振るっていた学校の先生。上手さと戦略で勝ち抜くスタイルの河本監督の悲願は、Vプレミアリーグ日本一。しかし、今季は振るわず7位に低迷。

・特徴
試合の機微を掴むのが上手く、ち密な作戦と選手交代やタイムを入れる絶妙のタイミングなど、戦略的な監督。作戦がハマった場合は目の覚めるような快勝をするが、外れるとあっけなく敗れるケースも多い。今季は佐々木選手がエースとして一本立ちし、泉、大升、金田選手や、新加入の大楠選手など個性豊かな選手が揃った。後は得点源となるもうひとりのエースが確立されると、この局面が打開できるはず。





・PFUブルーキャッツ
寺廻太監督
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生年月日:1958年01月22日

出身地:広島県


略歴:

1991~1996 NEC男子監督

第25回日本リーグ 優勝

第26回日本リーグ 準優勝

第41回黒鷲旗大会 優勝  

第27回日本リーグ 優勝

第42回黒鷲旗大会 優勝  

第1回Vリーグ 3位

第43回黒鷲旗大会 優勝 

第2回Vリーグ 優勝

第44回黒鷲旗大会 優勝

第45回黒鷲旗大会 優勝

〔全日本男子チーム監督時代〕
通算成績:138戦51勝87敗



2006~2008 JTマーヴェラス監督   

2007/2008   Vプレミアリーグ 準優勝

第56回 黒鷲旗大会 準優勝

2011~  V・チャレンジリーグ  PFUブルーキャッツ監督
2014/15 V・チャレンジリーグ準優勝
2015/16 V・チャレンジリーグ準優勝
        

29歳の若さで日本電気(現NEC)の監督に就任。リーグ3回、全日本選手権4回の優勝に導いた名将。のち全日本男子監督に就任。以後韓国プロリーグの三星火災、チャイニーズ・タイペイの男子ナショナルチーム監督を歴任。アメリカ・ブラジル・イタリア・フランスにコーチ留学した経験があり世界のバレー界を渡り歩いたバレー界の生き字引。女子ではJTマーヴェラスの監督を経て、PFUブルーキャッツの監督に就任。


・特徴
基本線はオーソドックススタイル。選手交代は多くなく、レギュラーを固定してチーム力を高めていくスタイル。そのため熟成されるまで時間が掛かるのですぐに結果に直結しないのが難点。ただし、選手の役割分担などが比較的明確。今季は、昨年1月より加入した江畑選手、今季から移籍の吉安選手、新加入の狩野、村上選手など新しい選手が多く、チームとして纏まるのに時間が掛かっている。ようやく機能し始めたが、後は試合に対する執念と粘り強さ。この部分が埋まってくると、勝ち星が増えてくることだろう。



今週末は天皇杯・皇后杯準決勝。
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東レを除く残りのチームは来季への準備に余念がない最中。
今年もうひとつだった各チームの、来季への巻き返しが期待される。