人生万事塞翁が馬、という。

先のことは分からない。

今が良くても、明日のことは分からず
今が不遇でも、明日は好転するかもしれない

先日最終回を終えた真田丸では
最後まで望みを捨てなかった者にのみ
道は開ける、というフレーズが
再三使われてきた。

同様に、希望を捨てず
オリンピックへの出場を掴み取った選手のひとり。

image


佐藤あり紗選手

第二期眞鍋ジャパンでリオデジャネイロオリンピック・出場12名の狭き門を勝ち取った選手のひとり。

彼女のバレー人生は、常に挑戦だったと言って良い。




・コートネーム:リア

・シャツネーム:A.SATO

・生年月日:1989/07/18

・身長(cm):164.0

・最高到達点(cm):275.0

・サージャントジャンプ(cm):58.0

・出身地:宮城県仙台市

・出身校・前所属チーム:古川学園高校→東北福祉大学



■個人成績・戦績:


・個人タイトル

2012/13 VチャレンジリーグⅠ サーブレシーブ賞

2013 ワールドグランドチャンピオンズカップ ベストリベロ賞

2013/14 Vプレミアリーグ レシーブ賞


・団体成績

・全日本

2013 ワールドグランドチャンピオンズカップ 銅メダル


・Vプレミアリーグ

日立リヴァーレ

2012/13 Vチャレンジリーグ優勝

2015/16 Vプレミアリーグ 準優勝


・高校

古川学園高校

東北福祉大


image



佐藤選手は名門・古川学園高校当時、春高、インターハイに出場。元々はアタッカーだが、東北福祉大に進学すると、抜群の瞬発力を買われリベロへ転向。はじめは不承不承だったようだが、この判断が佐藤選手の持てる能力を開花させる。そして、日立リヴァーレの内定選手として入団。

2013年全日本シニアに選出され、ユニバーシアードにも出場。この時のメンバーは近江あかり、吉村志穂(引退)、山口かなめ選手の東海大カルテッドをはじめ、中村亜友美、奥村麻依、山岸あかね、家高七央子、田中美咲、寺井有美、今村優香選手と、皆が良く知るVリーグの主力選手たち。

image


そして同年、ワールドグランプリで全日本シニアデビューを果たすと、続くグラチャンでは故障中の座安選手に代わりレギュラーリベロとしてブレイク。日本の銅メダル獲得に貢献。ベストリベロ賞に輝いた。

image



佐藤選手にとっては快進撃の2013年となり、前途は洋々と開けたかに見えた。

しかし、良いことばかりは続かない。

佐藤選手は日立リヴァーレのレギュラーリベロとして活躍。昇格初年度を12勝16敗の6位で終え、サーブレシーブ成功率はランキング4位。再び全日本へ駒を進めるのだが、大きな壁が立ちはだかる。

佐野優子選手。
伝説の世界一のリベロの全日本復帰だ。

思いがけぬ最強のライバルの出現に佐藤選手は後退を余儀なくされた。
ワールドグランプリで出場枠に漏れた佐藤選手だったが、続く世界バレーにて佐野選手が体調不良を理由に辞退。

チャンスは巡ってくる。

image


しかし、新戦術ハイブリッド6は機能せず、佐藤選手は開幕戦のアセルバイジャンをはじめ、少ない出場機会しか与えられず、全日本は第二次ラウンドを以て姿を消した。

翌2015年、日立リヴァーレは佐藤美弥選手の故障などもあり中盤から崩れ、あわや最下位というところにまで低迷。幸い内定選手の渡邊久恵選手などの活躍もあり、チームは何とか6位で終わる。

佐藤選手は膝を痛め、全日本の招集を辞退。この頃引退を考えていたという。

大きな転機を迎えていた。

しかし、佐藤選手は東北福祉大の恩師・佐藤伊知子監督の説得もあり、現役続行を決意。一転して日立のキャプテンに就任すると、チームは快進撃を続け、レギュラーラウンドを3位で通過。ファイナル6を堂々の首位で通過し、ファイナリストとして駒を進める。

ファイナルでは第一セットこそ先制するも惜しくも敗れ準優勝に終わったが、佐藤選手はこの年の活躍が認められ、全日本に復帰する。

失ったものを取り戻すために。

座安、丸山選手との正リベロ争いを勝ち抜いた佐藤選手はOQTの主力として活躍。
勿論、あのタイ戦のコートにも、イタリア戦にも、守護神佐藤選手の姿がそこにあった。
身を焦がす熱く厳しい戦いを勝ち抜き、チームはアジア枠1位として予選を通過。

image


晴れて佐藤選手は、念願のリオデジャネイロオリンピックに到達した。
だが、それは日本が思い描くような結果にはならなかった。
日本は初戦の韓国戦を落とし、続くカメルーン戦も苦戦、ブラジル、ロシアに完敗し、後がない日本は最終戦のアルゼンチン戦で辛くも予選を突破するも、予選最下位で通過した日本を待ち受けていたのは強敵アメリカ。
控えのいない中、コートを鼓舞する佐藤選手も奮戦するも、日本は準々決勝で敗退。5位に留まった。


恩師・佐藤伊知子さんは「オリンピックに出場しているかいないかで人生そのものが変わる」と進言し、佐藤選手はその夢を叶えた。果たして、佐藤選手にとって初めてのオリンピックがどのようなものであったのだろうか。リオの経験は今後、どう生きるのか、今の時点では、まだ、分からない。

Vプレミアリーグへ戻った佐藤選手は日立の中心選手として活躍。年内を首位で折り返し、佐藤選手は目下サーブレシーブ成功率首位を独走中。

image



そして、週末には天皇杯・皇后杯の準決勝が待っている。

人生は常に順風満帆という訳にはいかないが、努力した成果が結実すれば、その先には更なるステップが待っている。オリンピアの夢を叶えた佐藤選手の次の夢は、名実ともに日本一のリベロ、そして世界に名だたるリベロ。まずは、目の前のステップをひとつずつ踏み上ること。
それが一番大事。

image


夢とは結果を出した者だけがつかみ取ることが出来る。チームの勢いは最高潮。
天皇杯・皇后杯制覇へ、リーグ制覇へ、そして次なるステップを目指し、美しきリベロは今日もコートで躍動する。

頑張ったその先に、明日がある。