二年後に控えたスーパーリーグ。

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だが、問題も山積み。
プロリーグ参加表明も今月末。

で、気になることがひとつ。
外国人枠だ。

これはプロリーグだけの問題ではない。
日本のプロスポーツ全体が抱える問題。

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日本はかつて260年も続いた鎖国政策のなごりかどうかは知らないが、海外の参入をあまり快くはしていない。

日本が独自の文化や国の仕組みを築いてきたこともあるが、ことスポーツに関しては身体能力差という大きな壁が立ちはだかる。

極端な話、外国人選手の獲得次第で優勝の有無を大きく左右するのは否めない。

近年で言えば、アゼルバイジャンの大砲ことポリーナ・ラヒモワ選手がそうだ。

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毎試合、ちぎっては投げの、八面六臂の大活躍。対策が練られ、昨年ほどではなくなったが、ラヒモワ選手が日本にいるうちは得点王とサーブ得点、サーブ効果率は不動だろう。

それぐらい頭抜けている。

例えば、純血日本人チームを貫いている岡山シーガルズにラヒモワ選手級の選手が加わったらどうなるか?
たちまち優勝戦線に加わるであろう。


また、近年はミドルブロッカーがトレンド。

昨年のアメリカ代表、テトリ・ディクソン選手の活躍や、ペイオの愛称で親しまれたローレン・パオリニ選手などの活躍もあり、各チームこぞって外国人ミドルを獲得している。

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今年はカーリー・ウォーパット選手がアタック決定率でダントツの数字を残し、ほぼ純血でリーグを通してきたあの久光ですら、今年はマヤ・トカルスカ選手を起用している。



で、本題に戻る。
日本のプロスポーツが本当に世界水準と言えるかどうかは、この外国人枠に懸かっていると言ってもよい。

例えばプロ野球。

プロスポーツの走りにして、日本で最もメジャーやこの競技も、以前ほど規制されていない。事実、1996年以降外国人枠には制限がなくなったものの、出場枠は投手・野手を合わせて合計4人。だいぶ緩和された。

バレーボールの場合、特に身長差の問題があるから完全に規制緩和は難しい。

実際、現時点でのスーパーリーグの定義によると外国人枠は1名でそれ以外にアジア枠を設けるとのこと。最大2名。

ということは、JTの場合、オヌマー選手ともう一人の加入が可能となる。

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当面は無理かもしれないが、スーパーリーグが世界に誇れるものにするには、将来的には外国人枠の撤廃が実現しないことには難しいかもしれない。

というのも、今年の世界クラブ選手権をご覧の方ならお分かりかもしれないが、世界のクラブチームには世界中からエースがごっそり集まり、まるでオールスター戦。

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優勝したエジサージュバシュ・ヴィトラにはネスリハン選手、ボシュコビッチ選手、タイーザ選手、レイチェル・アダムズ選手、ラーソン選手、ギョズテ選手、コシェレワ選手などそうそうたる面々。
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ワクフバンクに至っては、シュ・テイ選手、ラシッチ選手、アクマン選手、スローティエス選手、ヒル選手と、あそこに出てくるチームだけでも世界選抜のようなチームばかり。
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実際に闘った久光製薬スプリングスには申し訳ないが、こんなチームをぶつけられていささか気の毒に思った。

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まるで悪夢を見ているかのようなチーム編成。
だが、あれが本当の意味でのプロリーグと解釈した。

今のVリーグは社会人日本一を争うためのリーグという定義で、全日本予備軍的な要素が強かった。
スーパーリーグの定義はそうではない。
世界に通用するプロリーグだ。

いきなり日本で、外国人枠の完全開放ををやれと言っても無理だが、スーパーリーグが世界に誇れるプロリーグを目指すなら、最終的にはあそこを目指さなくてはならない。それが即ち、全日本の強化につながる。

一長一短には無理な話だが、プロリーグが成功し、選手の年俸水準が上がれば無理ではない。

例えばアメリカの場合、バレーボールがマイナースポーツだからプロリーグがなく、普段は世界各地へ転戦している。つまり、日本への誘致は難しくなく、過去、アキンラデウォ、パオリニ、マーフィー、テトリ・ディクソン選手ら多くの代表選手が日本でプレイしている。

勿論、日本のプロリーグは世界で通用する選手を育てる一環でもあるし、身体能力差が急に埋まる訳でもないから、現実的に難しいことは百も承知。

だが、日本のバレー界の最終目標がオリンピックでの金メダル獲得である以上、外国人選手の高さや速くて強い打球に普段から慣れておかないと全体の底上げも、やはり難しい。

そういう意味合いでの外国人枠の緩和は、今後少しずつやっていくべきかもしれない。