バレーボールの試合を見に行く時にいつも思うことがある。
リーグや会場別で料金が異なることだ。

どの世界にも相場というものがある。

例えばプロ野球。

東京ドーム・野球料金表
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神宮球場・野球料金表
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上記は東京ドームと神宮球場のチケット代を比較したものだ。

ネット裏とかボックス席が高いのは仕方ないとして、チケットが多様性に富んでいる。

次に、バレーボール。

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上から全日本の2016OQT、Vプレミアリーグ開幕戦、そしてチャレンジリーグⅠ公式戦。

料金が異なるのは、会場の使用料が違うのに、同じに出来ないというのが実情だろう。
特に活動期間が短い全日本は飛びぬけて高い。

ただ、大いなる勘違いがある。
入場料で収益を賄おうというのがそもそもの誤り。

何故なら数万人を動員出来るプロ野球とせいぜい1万人止まりのインドアスポーツであるバレーボールを同じ土俵に上げようとしても無理なのだ。

仮にだ、6万人入る東京ドームの試合と、1万人が精一杯の東京体育館で、入場料を2000円で興業を打ったらどうなるか?

東京ドーム:1億2000万円
東京体育館:2000万円

1/6だ。これでは話にならない。

チケット代の高額化で穴を埋めようというのがそもそもの間違い。
何故ならば、人は高いものにはそっぽを向く。
好きなファン以外、人がまず集まらない。
これでは自分の首を自分で締めているようなものだ。

この方法では絶対に埋まらない。何故ならば、東京体育館クラスの大会は年間でも数えるほどでしかない。それも、大多数は1000人入れるかどうか程度の会場で、実質はそれにも満たない。

何より、まだバレーボールはプロ野球ほど国民的なスポーツになっていない。

プロ野球はフランチャイズが決まっているから巨人のホームゲームの殆どは6万人を収容出来る東京ドームだ。

同じ考えで運営しようというなど、余りに馬鹿げている。


以前、全日本女子バレーボールの明日でも、今後の収益方法について記載したことがあったが、赤字、赤字というなら、収益の上げ方を根本的に見直さなければならない。

※参照→ 全日本の今後③ 〜集客と収益・そして、内容の充実へ〜

事実、「有明アリーナ」(東京都江東区)を新設した場合、修繕費が建設後の65年間で計約294億円かかることが分かった。65年間赤字にしてまで、恒久施設を新設する理由が良く分からない。

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バレーボール協会の主張によると、有明アリーナをバレーボールの殿堂にしたいと考えているらしい。
それも分からない話ではない。

ただし、バレーボールはインドアスポーツ。1万人以上収容する施設など作っても最終的には採算が合わない。
東京ドームのコンサートに行ったことがある方ならわかるだろうが、良い席で見ないとミュージシャンは殆ど米粒。結局は大スクリーンを見ているだけ。

それでも尚、何故有明アリーナの新設に拘るのか?
これはすなわち、収益の獲得方法を入場料に依存しているからに過ぎない。第一、東京オリンピックの有効活用をキチンと考えておかないと、いずれは借金の山になる。Vリーグでプロ化が持ち上がったのも、経営状態の向上という側面もあるだろう。

そもそも、オリンピックのバレーボール競技を同時体感したいのであれば、日本中の大きな体育館を借りて、パブリックビューイングでもやればいい。格安の値段で、かつ、元バレーボール選手の生解説付きにする。
この方がよっぽど安上がりで、かつ多くの人間を取り込める。

それも、当時テレビオンエアのない各局からバレー実況で慣れ親しんだアナウンサーを借りればいい。
むしろ、こちらのほうが百倍楽しい、なんてことになるかも。

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今はネット社会。
それまで以前とは考え方を改めなくてはならない。

昭和の頃はプロ野球がもっとも一般的な大衆的な娯楽だったが、逆に言えば、国民の関心がある一方向に偏っていた。

今の時代は国民の興味のベクトルが多様化していて、興味のあるものが全員違う。

一時テレビ離れが懸念されたが、やはりテレビの影響力は侮れない。やはりここを動かさないと、赤字問題は解決しないだろう。

テレビとネットを如何にして有効活用するか。

何をさしおいても、まずやるべきことは全体のパイを広げること。
そのためにはまず、宣伝が物をいう。
この一点を衝くなら、まずテレビ放映は絶対に欠かせない。

今、DAZNによるネット中継が行われているが、あれとて決定打にはならない。
バレーボールファンの一部が利用しているだけで、全員ではない。

それにだ。
致命的なのは、この方法ではDAZNを利用している方の僅かがバレーボールに流れてくるだけで、全体のキャパが増える可能性が極めて少ない。

今後、プロリーグが実施されると、プロ野球同様、ファンクラブ特典価格とビジター価格などの料金格差などが出てくるだろう。ただ、それだけでは全体の解決にはならない。

まずバレーボール愛好家の全体数を広げないと、収益の増加は実現しない。
少ないターゲットを相手に高額収益では、いずれ減収減益は避けられない。
ファンの数が増えれば、収益は問題ではない。全体のパイを大きくするほうが先だ。

65年間、約294億円もの借金を抱えるのなら、まず話題性を作り、出来るだけ多くの人をバレーボールに取り込むほうが先。

そして、前述の大前提

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何をさしおいても、まずやるべきことは全体のパイを広げること。
そのためにはまず、宣伝が物をいう。
この一点を衝くなら、まずテレビ放映は絶対に欠かせない。
そしてもうひとつ。ファンが見たがっているカードや催し物とはどのようなものなのか?

勿論、全てはバレーボール競技の充実があればこそ。
それなくしては、繁栄はあり得ない。