いよいよ全リーグが開幕したVリーグ。
今日はVプレミアリーグが開幕して三週目。

今週を通過した頃には優劣が見え始めて来る頃だが。

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■11月19日・20日 Vプレミアリーグの対戦カード


1位.JTマーヴェラス 2勝1敗 勝ち点7
JT




2ー1
(25ー23、20ー25、25ー16、24ー20)

4位.岡山シーガルズ 2勝1敗 勝ち点6
岡山




コンビを中心とした全員バレーのJTと神出鬼没の河本采配が冴える巧者岡山。勝敗の鍵はどちらが自分達の土俵へ引きずり込むか。
JTはセンター戦を中心に多彩な攻撃を仕掛けたい。岡山は先手を取られては部が悪い。的を絞らせずに攻めきりたい。


・JTマーヴェラスのスターティングメンバー

・サイド:中村亜友美選手、田中瑞稀選手
・オポジット:シッティラック・オヌマー選手
・センター:奥村麻依選手、寺井有美選手
・セッター:田中美咲選手
・リベロ:井上琴絵選手


・岡山シーガルズのスターティングメンバー

・サイド:佐々木萌選手、川畑愛希選手、泉夏子選手
・センター:山口舞選手、川島亜依美選手
・セッター:宮下遥選手
・リベロ:丸山亜季選手

JTはベスメン。岡山は川畑愛希選手をスタメン。例によって3人+リベロのサーブレシーブ編制。

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第一セット、岡山は好調の佐々木選手のアタックを皮切りに川島選手のブロックと泉選手のアタックで4ー2と先行。更に山口、佐々木選手の連続得点で7ー5とリードをキープ。しかしJTは奥村選手の速攻から3連続得点を奪い、8ー7と逆転に成功。一進一退からJTは奥村、オヌマー選手の連続得点で13ー11とリードを奪うも、岡山は山口選手の連続得点で応戦。佐々木選手のアタックで岡山が16ー15で終盤へ。JTはオヌマー選手の二本のアタックと大升選手のアタックがアウトでJTが20ー18とする。岡山は泉、大升選手のアタックで対抗するも、JTは奥村、オヌマー選手の連続得点でセットポイントを奪う。岡山は山口選手の速攻と佐々木選手のブロックで23ー24に詰め寄るも、最後は佐々木選手のアタックがアウトとなりJTが25ー23で第一セットを先制。

第二セット前半は互角。岡山は6ー6からこのセット先発の大升選手、山口選手で連続得点し、8ー6で折り返す。更に泉選手のブロックで9ー6とする。JTは奥村選手のブロックとオヌマー選手のアタックで連続得点し反撃。更にオヌマー選手のアタックとブロックで連続得点し、11ー9と逆転。岡山は大楠選手の連続サービスエースで13ー13の同点に追い付き、更にミスも重なり、佐々木選手のアタックで岡山が16ー14でリードし終盤へ。更に岡山は佐々木選手のアタックから、佐々木選手のアタックを足ががりに3連続得点を奪い、20ー15と一気に突き放す。JTは奥村、オヌマー選手のブロードとアタックでそれぞれ反撃するも単発に終わり、岡山は大升選手のアタックから泉選手まで3連続得点で繋ぎ25ー20でセットを取り返す。


第三セット、JTはオヌマー、奥村選手のアタックとブロックで連続得点、3ー1と先行する。JTは6ー5からオヌマー選手のアタックと岡山のアタックミスで8ー5で折り返す。岡山は大升選手の連続アタックで9ー8に詰め寄るも、JTはオヌマー、中村選手の連続得点で再び11ー8とする。岡山は佐々木選手と相手のミスで11ー11の同点に追い付くも、JTは田中瑞、美咲選手の連続得点と佐々木選手のアタックアウト!更に田中瑞稀選手のクロススパイクが決まり、16ー12でJT4点リードで終盤へ。JTは奥村選手のアタックとブロックで連続得点すると岡山は宇賀神、林選手を投入。手を緩めないJTは奥村、オヌマー選手の連続得点で20ー13と突き放し、終盤寺井、オヌマー選手の3連続得点で試合を決め、25ー16でJTが大手を掛ける。

後がない岡山、迎えた第三セット、3ー3からJTは中村選手のアタックを皮切りに5連続得点を奪い8ー3とリード。岡山は大楠選手の速攻から反撃に転じ、佐々木選手のアタックから3連続得点を奪い、更に金田選手のアタックで10ー9に詰め寄る。しかしJTはオヌマー選手の連続アタックで再び11ー9とすると、オヌマー、中村選手のアタックで14ー10とリードを広げる。岡山は佐々木、川島選手のアタックで3連続得点を奪い15ー15の同点に追い付く。JTは田中瑞稀選手のサイドアウトで切り16ー15とすると、更に奥村選手のブロードで17ー15とする。岡山は宇賀神、大升選手を投入。泉、大楠選手の連続得点で20ー19に迫る。しかしJTは終盤、オヌマー選手のアタックと、田中瑞、寺井選手の連続ブロックでセットポイントを奪うと、最後は中村選手のアタックでJTが25ー20で勝ち、3ー1で勝利しました。

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試合の明暗を分けたのは第四セット、岡山は終盤の二枚換えが実を結ばなかった。中村選手を攻めて崩したのは開幕戦以降同様サーブレシーブを崩す上等手段だったが、第四セットも終盤、JTのチーム力の前に屈する形となった。
双方、公式戦で顔を合わせるのは始めて。これからも技と知恵の攻防が繰り広げられよう。


・ベストスコアラー
シッティラック・オヌマー選手 29得点

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強打のみならずフェイントも効果的だったオヌマー選手がベストスコア。JTの勝利に貢献した。




2位.久光製薬スプリングス 2勝1敗 勝ち点6
久光



3ー0
(25ー15、25ー18、25ー15)

5位.東レアローズ 1勝2敗 勝ち点3
東レ



昨年のファイナル3で死闘を演じた宿命のライバルが再度合いまみえる。外国人選手を解禁した久光と、木村、迫田選手の復調次第の東レ。カーリー選手の目処が立っているだけに何とかしたい。

・久光製薬スプリングスのスターティングメンバー

・サイド:新鍋理沙選手、石井優希選手
・オポジット:長岡望悠選手
・センター:岩坂名奈選手、マヤ・トカルスカ選手
・セッター:中大路絢野選手
・リベロ:筒井さやか選手



・東レアローズのスターティングメンバー

・サイド:木村沙織選手、野村明日香選手
・オポジット:迫田さおり選手
・センター:大野果歩選手、伊藤望選手
・セッター:田代佳奈美選手
・リベロ:木村美里選手

久光はベスメン。東レはカーリー選手が負傷で、国体からテスト起用されていたセンターが本職の野村選手をサイドで起用。


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第一セット久光は4ー3から新鍋選手のアタックより3連続得点を奪い、8ー4で折り返す。更に久光は岩坂選手のブロックや相手のミスにも助けられ12ー7とリードを広げる。東レは木村沙織、迫田選手のアタックや野村選手の連続アタックなどで反撃するも、久光がマヤ選手の速攻で16ー11で終盤へ。久光は石井、岩坂選手のアタックなどで突き放し20ー14とし、最後は岩坂選手のアタックから新鍋選手が連続アタックを決め、25ー15で久光が先制。

第二セット、久光は長岡選手のアタックから相手のミスも重なり4ー1と先行。更に久光は新鍋、マヤ選手の三連続アタックで7ー2と突き放す。ここから東レは迫田選手のアタックをきっかけに5連続アタックで8ー7と逆転に成功。ここから一進一退となる中、久光は新鍋、岩坂選手の連続アタックで13ー11とし、更に長岡選手の連続アタックなどで17ー15と久光がリード。ここで久光は古藤、野本選手の二枚換えから野本選手のアタックをきっかけに三連続得点を奪い、21ー16と突き放す。東レは迫田、伊藤選手の連続得点で反撃するも、最後は木村沙織選手のアタックがアウトとなり久光がセットを連取。

何とか反撃を試みる東レは前のセットで途中出場の白井選手をスタートから起用。序盤、迫田、野村選手のアタックで2点先行するも、久光もすぐさま、岩坂選手の速攻で反撃。4ー4から東レのミスを見逃さない久光は、石井選手の連続アタックと新鍋選手のサービスエースで0ー4。更に長岡、石井選手の連続アタックで10ー4と突き放す。東レは伊藤選手の速攻から3連続得点を奪い、11ー7と詰め寄るも、マヤ選手の速攻で流れを断ち切った久光は、石井、長岡選手の連続アタックなどで、16ー10とする。終盤、石井選手のブロックをきっかけに4連続得点で一気にセットポイントを奪った久光は最後石井選手のアタックで仕留め、3ー0で久光が勝利しました。

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カーリー選手不在となるも、やはり現時点では久光が一枚上。攻勢に攻めても攻めきれないのが現状。野村選手を投入するなど新たな試みも見られたが、これからどこまで上げてこれるかが東レの課題。


・ベストスコアラー
長岡望悠選手 14得点

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石井、岩坂選手と並び活躍した長岡選手がベストスコア。ミドルブロッカー並みのアタック決定率は伊達ではない。


3位.日立リヴァーレ 2勝1敗 勝ち点6
日立



3ー1
(12ー25、28ー26、25ー21、25ー20)

7位.PFUブルーキヤッツ 1勝2敗 勝ち点3
PFU



連勝中の日立と連敗中のPFU。ここは双方ともに落とせない大事な一戦。速攻を中心に組み立てる日立に対し、江畑選手中心のPFU。鍵を握るのはドリス選手。


・日立リヴァーレのスターティングメンバー

・サイド:遠井萌仁選手、内瀬戸真実選手
・オポジット:渡邊久恵選手
・センター:ジャクソン・カースティー選手、井上奈々朱選手
・セッター:佐藤美弥選手
・リベロ:佐藤あり紗選手



・PFUブルーキヤッツのスターティングメンバー

・サイド:三橋聡恵選手、吉安遥選手
・オポジット:江畑幸子選手
・センター:ジェニファー・ドリス選手、清水眞衣選手
・セッター:松浦寛子選手
・リベロ:谷七海選手、新井祐喜子選手


双方ともにベストメンバー

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第一セット、3ー3からPFUはドリス選手の速攻をきっかけに4連続得点を奪い8ー3とリード。更に中盤、清水眞衣選手の速攻から3連続得点を奪い、12ー5と大量7点のリード。これで優位に立ったPFUは吉安、江畑選手の連続得点などで16ー8で折り返すと、PFUは大量リードに守られ、最後は佐藤美弥選手のサーブがアウトとなり第一セットをPFUが奪う。

第二セット、勢いに乗るPFUは3ー3から三橋選手のアタックから、相手のミスも加え一挙に五連続得点を奪い、8ー3で折り返す。日立は遠井選手のアタックから佐藤美弥選手のサービスエースと井上選手のブロックで3連続得点を奪い、8ー7と一点差に迫る。PFUは清水眞衣、吉安選手のアタックなどで2点差をキープするも日立はジャクソン選手の速攻から3連続得点で逆転。15ー13とすると渡邊選手のアタックで16ー15で終盤へ。清水眞衣選手のアタックで18ー18としたPFUは吉安選手のブロック、清水眞衣選手のアタックで2点差とするも、日立も遠井、内瀬戸選手のアタックで応戦。終盤まで縺れる展開となる。江畑選手のアタックで25ー24とPFUが先にセットポイントを奪うも日立は渡邊、遠井選手のアタックで逆にセットポイントを奪い返し、最後は遠井選手のブロックで日立が逆転でセットを奪い返す。

第三セット、日立は序盤、ジャクソン、遠井選手の連続得点で4ー3とし、ジャクソン選手の速攻で8ー7とリードする。日立は渡邊選手の連続得点を奪えば、PFUも清水眞衣選手の速攻と江畑選手のブロックで連続得点し、双方互角のまま、日立が渡邊、井上選手、アタック、ブロックの3連続得点で17ー15とし、更に井上、遠井選手の連続アタックで19ー16と3点差に広げる。日立はこの点差を守り、最後はジャクソン選手が決めて、日立がセット連続で王手を掛ける。

後がないPFUだが、第四セット、先手を取ったのは日立。井上、渡邊、遠井選手の連続得点で4ー2とする。双方連続得点のないまま8ー5で日立がリードする。日立はジャクソン、渡邊、遠井選手の得点で12ー8とリードを広げると、16ー12で折り返す。PFUは三橋選手の連続得点で追い上げるも、日立は渡邊選手の連続得点で21ー16と再び突き放すと、最後はタッチネットで日立が25ー20で勝利し、3ー1の逆転勝ちを収めました。

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ベストスコアラー
渡邊久恵選手 21得点

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第一セットを先制されながらも日立を勝利に導いた渡邊選手がベストスコアラー。このところ遠井選手も絶好調で、ジャクソン選手も二桁得点。佐藤美弥選手の両サイドとセンターの使い分けも冴え日立はこれで3連勝。
いよいよエンジンが掛かってきた。
一方、第一セットを先制しながら勝ちきれない試合が続くPFU。第二セットを落としたのが痛恨。江畑選手も今日は不調。勝ちきるには二本目の矢が必要。




6位.NECレッドロケッツ 1勝2敗 勝ち点3
NEC



3ー0
(25ー19、28ー26、25ー16)

8位.トヨタ車体クインシーズ 1勝2敗 勝ち点3
toyota



1勝2敗同士の両チームの対戦。まずは一戦一戦勝ち進み、チームを起動に乗せたい。サイドアタッカーが充実した両チーム。やはり鍵を握るのはラヒモワ、ニコロバ選手の外国人選手。

・NECレッドロケッツのスターティングメンバー

・サイド:近江あかり選手、古賀紗理那選手
・オポジット:ニコロバ・エミリア選手
・センター:島村春世選手、大野果奈選手
・セッター:山口かなめ選手
・リベロ:鳥越未玖選手


・トヨタ車体クインシーズのスターティングメンバー

・サイド:高橋沙織選手、小田桃香選手
・オポジット:ポリーナ・ラヒモワ選手
・センター:荒木絵里香選手、竹内あか里選手
・セッター:比金桃子選手
・リベロ:榊原美沙都選手

NECはこのところのベスメン。トヨタ車体ほ高橋、小田選手をサイドに起用。

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第一セット先に飛び出したのはトヨタ車体。荒木選手の連続サービスエースで連続得点。NECはニコロバ選手のアタックを足掛かりに4連続得点を奪い反撃するも、荒木選手の速攻でトヨタ車体8ー6とリード。ここからNECは島村選手の速攻から古賀選手の連続アタックへ繋ぎ3連続得点で9ー8と1点差とするも、トヨタ車体は荒木、小田、高橋選手の連続得点などで応戦。
一進一退の攻防から近江、島村選手の連続得点で16ー14とNECが2点リード。NECはニコロバ選手のアタックから一挙に5連続得点を奪いセットポイントとすると、最後は小田選手のサーブミスでNECが25ー19で先制。

第二セット先行したのは勢いに乗るNEC。大野選手の速攻から4連続得点を奪い5ー2。トヨタ車体は小田選手のアタックとサービスエースで連続得点を奪い、ラヒモワ選手のアタックなどで反撃するも、NECはニコロバ選手のアタックや山口選手のツーなどで応戦。NECが8ー6で折り返す。トヨタ車体はラヒモワ選手のアタックから一挙に5連続得点を奪い、11ー8と逆転に成功。更に荒木選手のブロックや小田、村永選手のアタックで15ー12とするも、NECは島村、近江選手の連続得点で詰め寄る。このまま僅差で終盤までもつれこみ、NECが近江、ニコロバ選手の連続アタックで22ー20
とする。先にセットポイントを取ったNECだが、トヨタ車体はラヒモワ選手にポールを集めてデュースに追い付く。ラヒモワ選手のサーブアウトでセットポイントを迎えたNECはサウスポーのニコロバ選手が決め、28ー26でNECがセット連取。

NECは続く第三セットも止まらない。
古賀選手のブロックで先制すると、古賀選手のアタックから一挙に3連続得点を奪い4ー1。トヨタ車体は荒木選手の速攻から、小田、村永選手の連続得点で反撃。NECは古賀、島村選手のアタックで応戦し、8ー5で折り返す。
更にNECは古賀、島村選手の連続得点で10ー5とリードを広げる。NECは小田、ラヒモワ、村永選手の3連続得点で反撃するも、古賀選手のアタックなどでリードを保ち16ー10とする。NECは大野選手の速攻から4連続得点を奪い22ー12と更にリードを広げ、最後は古賀選手のアタックで25ー16でNECがストレート勝ちを収めました。

どうもいいところまで行って勝ちきれないゲームが続いているPFU。第一セットはともかく第二セットを奪っていれば分からなかった。勝ちきるにはもう一枚の駒、あるいは策が必要。江畑選手も今日は不調。一方、NECは少しずつ調子は上向き。これで2勝目。ニコロバ選手と古賀選手が二枚看板として得点力を発揮するとチーム状態は向上する。

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・ベストスコアラー

ポリーナ・ラヒモワ選手 19得点

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奮闘するラヒモワ選手だが勝利はお預け。NECは古賀、ニコロバ選手が揃って活躍し、見事2勝目。

※チャレンジリーグⅠ・Ⅱの試合日程を掲載しておりましたが1週後です。お詫びして訂正いたします。


今週もナイスゲーム、期待しています。