ようやく、全日本の男女それぞれの監督が決定したバレー界。


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日本バレーボール協会が実施した男女日本代表の監督就任会見。木村憲治会長、男子の中垣内祐一新監督(48)、女子の中田久美監督(51)の3名が出席した。


男子の中垣内祐一新監督(48)のコメント。

「自分が育てられた日本代表であるということ、若い選手を育ててメダルを取らせたいという気持ちになっていった。自分がふさわしいかは…ほかにも多数をいると思うが、こうなった以上はしっかり腰を据えて強化に当たりたい。自分にできることがあるとするならば恩返しだということで決めた」


女子の中田久美監督(51)のコメント。

「リオではメダルを取れなかった。今回を最後に引退する選手も、リオをスタートにする人もいる。客観的に厳しい状況であるとわかっているからこそ、やらなきゃいけないんだと思った。私のバレーボール人生の最後をかけたい」

それぞれに受諾への思いを語った。


このブログは女子バレーが専門ではあるが、ともに東京オリンピックでの再建に向けて同時にスタートする全日本。その新たな船出が、4年後、満面の笑顔で締めくくられること切に願う。


この「全日本新監督問題」がクリアした。

これにより、以後のバレーファンの目線は今週末開幕のVプレミアリーグ。

そして、同時に開幕するチャレンジリーグⅠ。こちらに注がれる。

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そこで本稿では、今年からVリーグを見始める人のために、チャレンジリーグの立ち位置と、おおまかなこの昨年からの動きについて説明します。

※チャレンジリーグⅡに関しては別途特集を組みます。



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・チャレンジリーグの立ち位置

Vリーグ機構が定めるVプレミアリーグを頂点とするリーグの下部にあたる。

現時点では
・最高峰 Vプレミアリーグ
・次点  チャレンジリーグ
とし、上からチャレンジリーグⅠ、Ⅱと定める。

例年Vプレミアリーグの最終順位における下位2チームと、チャレンジリーグⅠの上位2チームとの間でチャレンジマッチ(入れ替え戦)が組まれる。

2試合闘い、勝ち星、或いはセット率の高い方が勝ちとし、チャレンジリーグⅠのチームが勝った場合、Vプレミアリーグへの昇格が認められる。

また、チャレンジリーグⅠの最下位チームと、チャレンジリーグⅡの優勝チームとの間でもチャレンジマッチが組まれる。ルールは上記と同じ

2015/16シーズンにおいて組まれたチャレンジマッチの対戦カードは…。

上尾メディックス(Vプレミアリーグ8位) VS JTマーヴェラス(チャレンジリーグⅠ1位)

デンソーエアリービーズ(Vプレミアリーグ7位) VS PFUブルーキャッツ(チャレンジリーグⅠ2位)

柏エンゼルクロス(チャレンジリーグⅠ8位) VS トヨタ自動車ヴァルキューレ(チャレンジリーグⅡ1位

との間で、それぞれチャレンジマッチが組まれ、結果、JTマーヴェラスとPFUブルーキャッツが昇格。柏エンゼルクロスがチャレンジリーグⅠ残留を決めた。

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※上記は昨年2015/16時のチャレンジリーグⅠのポスター。


・チャレンジリーグⅠの陣容

・デンソーエアリビーズ((Vプレミアリーグ2015/16 7位)チャレンジマッチでPFUブルーキャッツと入れ替え)

・上尾メディックス((Vプレミアリーグ2015/16 8位)チャレンジマッチでJTマーヴェラスと入れ替え)

・JAぎふレオリーナ(2015/16 チャレンジリーグⅠ3位(自己最高位))

・仙台ベルフィーユ(2015/16 チャレンジリーグⅠ4位(自己最高位))

・KUROBEアクアフェアリーズ(2015/16 チャレンジリーグⅠ5位)

・大野石油広島オイラーズ(2015/16 チャレンジリーグⅠ6位)

・フォレストリーヴズ熊本(2015/16 チャレンジリーグⅠ7位)

・柏エンゼルクロス(2015/16 チャレンジリーグⅠ8位)

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以上の8チームで争われる。


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■チームプロフィールと戦力分析
(デンソーエアリービーズと上尾メディックスに関してはⅤプレミアリーグ基準を加味)


・デンソーエアリビーズ
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総合評価3.75

・得点力★★★☆☆
・ブロック力★★★★★
・守備力★★★☆☆
・選手層★★★★★

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大竹里歩選手

昨年は終盤、石田選手の故障などもあり失速。チャレンジマッチにて降格の憂き目に遭うも、選手は新加入のフュルスト選手をはじめ、鍋谷、大竹、そして石田、坂本選手など全日本経験者も豊富。選手層も厚みを増して、優勝候補の有力候補。




・上尾メディックス

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総合評価3.75

・得点力★★★★☆
・ブロック力★★★★☆
・守備力★★☆☆☆
・選手層★★★★★

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辺野喜未来選手

昨年はサーブレシーブの強化で出遅れ、久光、日立、東レの上位3チームに全敗したのが響き、あえなく最下位へ。JTとのチャレンジマッチに敗れ、チャレンジリーグⅠに降格。今年はキューバの世界最高到達点330㎝を誇るカルデロン選手の加入や復活した辺野喜未来選手などを中心にプレミア復帰を図る。




・JAぎふレオリーナ

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総合評価4

・得点力★★★★★
・ブロック力★★★☆☆
・守備力★★★★★
・選手層★★★☆☆

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昨年新人王 佐々原和選手。

昨年は2強を形成したJT、PFUには勝てなかったが、以下のチームには全て勝ち越し。13勝8敗の好成績で3位に浮上、躍進目覚ましい1年となった。今年はレギュラーセッターだった正選手がNECへ移籍し、その点が懸念されるが、今年は持ち前の高い得点力と守備力で更なる飛躍を果たしたい。




・仙台ベルフィーユ

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総合評価3.25

・得点力★★★★☆
・ブロック力★★☆☆☆
・守備力★★★★☆
・選手層★★★☆☆

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元全日本の葛和監督の指揮の下、遂にベスト4に駒を進めた仙台。昨年チームトップの得点力を誇ったオポジット渡邊彩選手や、サーブレシーブ1位を獲得した攻守の要・高橋咲妃惠選手を中心にステップアップを果たしたい。



・KUROBEアクアフェアリーズ

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総合評価3.25

・得点力★★☆☆☆
・ブロック力★★★★☆
・守備力★★★★☆
・選手層★★★☆☆

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チャレンジリーグでは上位から中堅のポシションをキープしてきたKUROBEだが、昨年は持ち前の守備力の高さを活かせず10勝11敗とやや低迷した。チームの守護神・駒井選手の退団を埋めるべく、新加入の柏木、レラ選手を加え巻き返しを計りたい。



・大野石油広島オイラーズ

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総合評価2.5

・得点力★★★☆☆
・ブロック力★★★☆☆
・守備力★☆☆☆☆
・選手層★★☆☆☆

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過去4年、チャレンジリーグで4,3,5,3位と常に安定して上位に食い込む大野石油だが、この数年退団選手が多く、昨年は近5年で最も悪い6勝15敗と大きく低迷した。大楠鼓雪選手の退団は痛手だが、エース高本佳澄選手を中心に再び上位進出を狙いたい。



・フォレストリーヴズ熊本

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総合評価2.25

・得点力★★★☆☆
・ブロック力★★★☆☆
・守備力★★☆☆☆
・選手層★☆☆☆☆

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今のところ下位から抜け出せずにいる現状の熊本。チャレンジリーグが二部制になったことでいささか敷居が高い面は否めない。川口、矢代選手の得点源を武器に守備力の強化で向上を図りたい。


・柏エンゼルクロス

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総合評価1.25

・得点力★☆☆☆☆
・ブロック力★☆☆☆☆
・守備力★★☆☆☆
・選手層★☆☆☆☆

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昨年はサマーリーグで活躍するなど飛躍が期待されたが、リーグが8チームになった現状では苦戦。選手が大幅に入れ替わったが、来季は竹本キャプテンを中心に加わった新戦力で巻き返しを図る。


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以上を踏まえての短評として…。

・今年のチャレンジリーグⅠは、昨年までVプレミアリーグで活躍していたデンソーエアリービースと上尾メディックスが一枚抜けていて、この両チームによる優勝争いとみられる。

・上記2強に対し、躍進目覚ましいJAぎふレオリーナと、元全日本の葛和監督率いる仙台ベルフィーユががどこまで食い下がれるか。

・実力チームであるKUROBEアクアフェアリーズと大野石油広島オイラーズの復権にも注目される。

・昨年は終始苦戦していたフォレストリーヴズ熊本と柏エンゼルクロスは、まずチームの土台固めが先決。昨年補強した新戦力がどう機能するか、この半年の成果が見物。


2年後のプロリーグ化で何かと物入りな時期だが、既にプロリーグ化へ積極的なチームもあれば、そうでないチームもあり、反応は様々。いずれは頭をもたげてくる姫路ヴィクトリーナの存在もあり、今後が流動的なチャレンジリーグⅠだが、さしあたり当面の目標は、各チームともに上位進出。

果たして、今年はどんなチャレンジリーグⅠとなるのか、こちらも今週末開幕。
楽しみである。