~これ、どうやって倒すの?~

何だか連日禅問答みたいになってきた。
余りの強さに開いた口が塞がらない。

勿論、連日世界のトップクラスをぶつけられる世界クラブ選手権の話だ。

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懸命にディフェンスする久光製薬スプリングス。しかし高さに阻まれ得点できず、打っても決まらない。
嫌でも今後の全日本を意識せざるを得ない。

ただ、焦っても仕方ない。
予選は明日まだ一日残っているし、「対世界」はこれからも最重要課題として続いていく。
今日や昨日でどうにかなる話ではない。

そう、ちょっとやそっとではない。
これからジックリと腰を据えなくてはならない。


考えてみれば、初めから世界最高だった者はひとつもない。
そう、このバンドも。

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誰もが一目でわかるこのロゴ。
ローリングストーンズは世界最高のロックバンドの名をほしいままにし、今でも生きる伝説として活動中。
このローリングストーンズを作ったのは、ミック・ジャガーでもキース・リチャーズでもない。
ブライアン・ジョーンズという男だ。

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彼は女ったらしのろくでなしだった。
私生児を二人も作って学校を追い出され、家からも勘当されていた。

だが、彼はイケメンで楽器を弾かせれば、どんなものでも5分もあればこなしてしまうという天才的。そしてIQが135と頭脳は明晰。

所謂天才児だった。

彼がローリングストーンズを作ったのは、彼があちこちの職を転々としていた頃。エルモア・ジェームスの「Dust My bloom」を聴き、地球が震えるほどの感銘を受けた。

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たちまちブルースに取りつかれたブライアンはバンドのメンバーを募集。

そこに集まった来たのが、まだ大学生のミック・ジャガー、ミックの幼馴染みで学校を追い出されたキース・リチャーズたち。

最初の頃、ライブハウスはガラガラで、メンバーよりも少ない観客しかこず、出演していたマーキー・クラブのオーナーからの白い目にも「必ず近いうち、400人集めて見せるよ」と答えるのが精一杯。

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ところが、ある頃から化学反応が起こった。
来ていた客が延々と繰り返されるバンドのリフに合わせ、 頭を振って踊り始めた。

その数は日を追うごとに増え、クラブのチケットはソールドアウトとなった。
でも、まだ世界的な成功を収めるなど夢にも思っていない若き日のストーンズ。

後にバンドは世界一と謳われ、ブライアンはローリングストーンズを作った伝説の男として歴史に残った。
ブライアンがこのバンドを作った時、のちに世界最高のロックバンドと言われるようになるなど、夢にも思わなかった筈。

何するにせよ、はじめの一歩を踏み出すエナジー。
勿論、才能は必要だが、希望を失わなかった者だけが先に進める。

ローマは1日にして成らず。