※以下の記事は久光製薬スプリングスファンのためのページです。が、ご興味のある方は是非ご一読下さい。

久光製薬スプリングスは常勝軍団。
チームは常に優勝争いに関わるポジションにいる。

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それも全てはたゆまぬ努力の末に培ったもの。
誰でも到達出来る訳ではない。

元々久光製薬スプリングスを優勝へ狙えるチームへ変貌させたのは
かの眞鍋政義監督。

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2006/2007シーズン、チームを5年ぶりの優勝へと導く。
2007年、チームをシーズン三冠へ導くと、
全日本女子バレーボール監督へステップアップしたのは知っての通り。

そののち、チームをさらに強化し、常勝軍団にしたのは
ご存知、中田久美監督。

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勿論、今季は連覇が懸かっている。

ただ、優勝を狙う以上、
どうしても昨年のリーグを思い起こさなければならない。

多くの闘いは教訓を産む。

昨年の久光製薬スプリングスは
全く予想外の苦戦に見舞われた。

それがイコール、来季の課題となる。

開幕戦、上尾メディックスを3-1で破り、白星スタートを切った久光は、続くNECとの試合をフルセットの末破り連勝を飾った。日立リヴァーレにまさかのストレート負けを喫するも、続くトヨタ車体、東レを破り、例年通り順調なスタートを切った。

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ところが、石田選手率いるデンソーに手痛い恩返しを受け、フルセット負けを喫すると、続く岡山シーガルズにもまさかの連続フルセット負けで連敗。
悪いことは続き、日立リヴァーレにまたしてもフルセット負けを喫し、まさかの3戦連続フルセット負け。これまで挫折らしい挫折のなかった久光は思いがけず3連敗。
黄信号が点滅し始めた。

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サーブレシーブ成功率も
ブロック本数も
得点力も全てリーグ上位。
なのに勝てない。

受難はそれで終わりにならず、NECレッドロケッツとの試合は、またもフルセット。
辛くもこの試合で4連敗は免れたが、まさに青息吐息の状態。
前半で4敗など近年見たことがない。

しかし、これしきのことで潰れないのが王者の証。これ以降、残り試合を全て勝利し7連勝。11勝4敗で首位を奪還。
2015年を何とか首位で折り返した。

しかし、受難はこれで終わらない。
年を明けてからも順調に立ち直ったかに見えた久光に新たな天敵が現れた。

日立リヴァーレ。
超高速バレーを標榜に、優勝争いに割って入る。
レギュラーラウンドのうち、3回闘って一度も勝てない。
特に終盤の日立とのストレート負けと宿敵東レアローズのフルセット負けの連敗は痛く、
久光はファイナル6を目前に2位へ転落した。

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・昨季2015/16における久光製薬スプリングスの団体成績

・アタック決定率       38.9%(リーグ第3位)

・アタック決定本数     1311本(リーグ第1位)

・ブロック決定本数     189本 (1セットあたり:2.25本) (リーグ第1位)

・サーブ効果率       12.9%(リーグ第6位)

・サーブレシーブ成功率  65.1%(リーグ第1位)

・サーブ得点         79点(リーグ第5位)


強いて言えば、サーブが余り走っていなかったことを除けば、殆ど上位。それ以外はほぼ完ぺき。

勝負事は卓上の計算通りには上手くいかない。
チームの体制が固まりすぎたことが仇となった。手の内が研究され尽くした、という側面は否めない。


久光は、過去2シーズン、レギュラーがほぼ同一。変わったのはリベロのレギュラーが筒井選手から戸江選手に変わったぐらい。

あとはほぼ同じメンバー。

現代バレーは各チームにアナリストがいて、すぐに対策を打ってくる。そうでなくても、固定メンバーなら手の内は見抜かれる。

知らず知らずのうちに守勢に立たされている。


そうして迎えた、大事なファイナル6。
近江選手や柳田選手が復帰し
勢いづくNEC。
日立の高速バレーの前に歯が立たず
まさかの連敗。

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チームに暗雲が垂れ込めた。


この窮地を救ったのが中大路絢野選手。
前年、古藤選手がインフルエンザで急遽欠場を余儀なくされた世界クラブ選手権で、チームに歴史的勝利をもたらした立役者。

現代バレーではセッターは生命線。
セッターが換われば、アタッカーの使い方も組み立てもまるで違う。

そのノウハウは土段場で活かされた。
三戦目のトヨタ車体戦で先発出場。あえなくストレート負けを喫し、どん底の3連敗。だが、チームは中大路選手にチームの明暗を託した。

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ここから起死回生の大反撃が始まる。
岡山シーガルズをストレートで降し、首の皮一枚で望みを繋ぐと
レギュラーラウンド最終戦でフルセット負けを喫した東レアローズ。
この大一番に見事ストレート勝利で応えた。

崖っぷちからの連勝で辛くも3位通過を果たした久光は
宿敵東レとのファイナル3に挑む。

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文字通り総力戦となったこの試合で
久光はフルセットの末東レを制し、
奇跡の逆転優勝に望みを繋ぐ。

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そして迎えた日立リヴァーレとのファイナル。
今季一度も勝てていない天敵に対し
ここでも久光のスタメンセッターは中大路選手。

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第一セットを落とすも、第二セットを苦戦の末制し、形勢逆転。
チームに二年振りの優勝がもたらされた。

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近年稀に見る大逆転優勝。
Vリーグを余り良く知らない
ネットのスポーツ欄は
「久光V奪回」の一言だけが飾られた。

だが、実際はそんなたやすいものではない。
九分九厘、負けを覚悟で掴んだ。
奇跡の優勝だ。


勿論、昨年の苦しかった経験は必ず活かされるに違いない。


果たして、今年はどのようなリーグになるだろうか。

これまで、誰よりも大きな声でチームを鼓舞した精神的支柱・座安琴希選手は、海を隔てたフランスへ旅だった。

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残るメンバーで長いシーズンを戦い抜かなくてはならない。

新しいキャプテンは長岡望悠選手。
今や日本最高のアタッカー。
来季は自分のことのみならず、
チーム全体を纏めなくてはならない。

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全日本を率いた木村沙織選手のように
エース権キャプテン。

でも、たぶん大丈夫。
新鍋選手も、石井選手も、岩坂選手も
そして、多くの仲間が長岡選手を支える。

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One for all。
久光製薬スプリングスの次なる闘いは、もう始まっている。