このブログのプロローグを書いた時、ふと初めてラヒモワ選手を見た時の衝撃を思い出した。

忘れもしない2014世界バレーの初戦・アゼルバイジャン戦。

石田選手のサーブが走り、アゼルバイジャンのお粗末なサーブレシーブも相まって、何と序盤から8ー0の大漁リード。

これは楽勝だなと気を緩めていたらとんでもない。
弾丸のようなジャンプサーブが飛んできて、目を白黒させた。
「世界にはこんな奴がいるのか」と…。

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正直、この時は「ヤバい」と戦慄した。そして同時に早くサーブミスってくれと、心から願った。
ご存知の通り、高速ジャンプサーブは成功すれば、サービスエース率が極めて高い。
その反面、失敗率も高い。

それだけではない。

このラヒモワ選手。打ってもよし。ブロックの上から、文字通り二階から打ち下ろすようなアタックで日本を蹂躙。楽勝どころかフルセットの末に敗れてしまった。

あの時の衝撃は忘れない。
「この選手がブラジルやアメリカにいたら、手も足もでない。Vリーグにいなくてよかったな」
そう思ってから1年ぐらいが過ぎた頃。

それが昨年、トヨタ車体クインシーズにやって来ると聞き、鳥肌が立った。

「あの選手がくるのか、ヤバい、コテンパンにやられる」

実際そうだった。


あれから一年、ラヒモワ選手は来季もVリーグのコートにいる。
因果は巡る。

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すっかり日本にも馴染んだようで何よりだが、ラヒモワ選手のサーブを受けていれば、怖い物はないように思える。このラヒモワ選手に加え、荒木選手を加えたトヨタ車体クインシーズの来季は、果たして?


この一週間あまりのVリーグの情報を纏めてお届けする「Weekly V-league」

週末にはいよいよいわて国体が控えている。

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金曜日の代表者会議を挟んで、日曜日からの開幕という変則的なスタイル。

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高校生にとっては高校三冠のひとつとして、VリーガーにとってはきたるVリーグ開幕へ向けて本番前の肩慣らし的大会でもある。

例年、Vリーグの各チームが県名の入ったユニフォームに袖を通す、年間でも珍しい光景に出会う大会である。下北沢聖徳には高校三冠が、岡山シーガルズには三連覇が懸かった大事な大会。各チームの健闘に期待したい。


そんな最中にこの話題。

現在、全日本女子バレーボールの新監督候補としてJTマーヴェラスの吉原知子監督と久光製薬スプリングスの中田久美監督が候補として挙がっていることが報道されている。

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予定通りなら、10月25日、Vプレミアリーグ女子の開幕を間近に控えたこの時期に発表される。

気になるのは、新監督候補の序列が吉原さんが先になっていること。もしかしたら、中田さんとの監督交渉にて条件面の提示などで上手く行っていない可能性がある。また、ここに来て、眞鍋監督の続投説も浮上している。

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候補は5名ほどというが、果たして、最終結論は…。

※本件の正式発表に関しては「全日本女子バレーボールの今日、そして明日 〜東京オリンピック編〜」の第一回で取りあげる予定です。


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来季の世界クラブ選手権の話題から。

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日本バレーボール協会は26日、女子の第11回世界クラブ選手権を来年5月8日から14日までグリーンアリーナ神戸で開催すると発表した。

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催国選出チームとして、2015/16V・プレミアリーグ女子の優勝チームの 「久光製薬スプリングス」と、先般開催したアジアクラブ選手権大会に優勝した「NECレッドロケッツ」も本大会に出場予定。

日本での開催は初めてのことで、もし今年の結果が反映されるなら、久光製薬スプリングスとNECレッドロケッツは、ホームである日本の大声援を受けて、世界一線級のクラブチームと闘うこととなります。

時期的には黒鷲旗の後となる時期であり、恐らく全日本は合宿か海外遠征に入る時期になると思います。


大会概要は、以下の通りです。


・出場チーム 合計8チーム参加(予定)
○アジアクラブ選手権: NECレッドロケッツ(出場予定)
○ヨーロッパクラブ選手権: 優勝チーム(1チーム)
○南米クラブ選手権: 優勝チーム(1チーム)
○開催国選出チーム: 久光製薬スプリングス(出場予定)
○ワイルドカード: 4チーム

・日  程
2017年5月8日(月)~14日(日) ※休息日(5月11日)1日含む

10.会  場
神戸総合運動公園 グリーンアリーナ神戸

日本での世界クラブ選手権。非常に楽しみです。


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・Vリーグの各チームの状況について…。


いわて国体が終わったあと、10月18日(火)から10月23日(日)までの6日間に亘り激戦が繰り広げられる世界クラブ選手権。そして、Vプレミアリーグの開幕とハードスケジュールが組まれている久光製薬スプリングス。

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殆どの方がご存じのように、来季からユニフォームのデザインが変わります。

2016-17新ユニフォーム


FIVBの世界クラブ選手権のHP上には、新ユニフォームの集合写真が掲載されています。

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それまでよりも、よりカラフルとなった新ユニフォーム。初お目見えが楽しみです。
来季久光は連覇が懸かります。中田久美監督の去就も気になるところですが、まずはいわて国体。
ここを足掛かりに世界クラブ選手権での活躍に弾みを付けたいところ。
野本、今村、加藤選手ら今後の久光を支える各選手の活躍にも期待が懸かります。



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先日、新外国人選手のカースティ・ジャクソン選手の入団が発表され、来季のラインナップがほぼ決まった日立リヴァーレ。

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昨年成功を収めた超高速バレーをより進化させること。怪我なくフルシーズンを闘いぬくこと。そして、シーズン通じて勝ちきる試合をすること。この3つがスローガンとなっていくでしょう。

昨年の佐々木美麗選手、橋本直子選手らの退団の影響を考えると、若手アタッカーの台頭、そしてセカンドセッターの充実が鍵となります、

日立には今年から加入した下平夏奈選手と、チーム2年目の小野寺有香選手がいます。

二人のセッターが、まずセカンドセッター争いをすることになりますが、昨年同様、チーム体制が早目に固まることが先決。ここはあと一ヶ月しっかり地固めをし、本番に臨んで頂きたく思います。



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上記の写真通り、来季は峯村主将を軸に、木村美里、田代両選手の2人の副キャプテンが中心となるであろう東レアローズ。

まずは今週日曜日のいわて国体から本格始動。
高田ありさ選手とテトリ・ディクソン選手の抜けた穴を、今年は峯村選手とウォーパット選手で埋めていくこととなり、両選手がキーマンとして動いていくこととなるでしょう。

近年の女子バレーはミドルによる速攻がトレンド。
今年は名将・菅野監督も復帰し、V奪回に向け気合が入る。


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先のアジアクラブ選手権で優勝し、気勢の上がるNECレッドロケッツ。

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NEC


陣容を考えると外国人選手がいなくても十分闘えそうだが、転ばぬ先の杖は必要。

今年は白垣里沙選手がいないため、故障者が出た場合、万が一のことを考えなくてはならない。

そこで、この選手に白羽の矢が立った。


3 ニコロバ・エミリア

NIKOLOVA Emiliya

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コートネーム:エミ

シャツネーム:NIKOLOVA

ポジション:オポジット

最高到達点(cm):310.0

生年月日:1991/12/26

サージャントジャンプ(cm):65.0

身長(cm):185.0

出身地:ブルガリヤ

出身校・前所属チーム:Sofia High School


彼女は2008年にブルガリアの代表選手に抜擢され、2013年のワールドグランプリではブラジルと日本を破る殊勲の星を上げるのに貢献した。2014年の世界バレーにも出場しており、この4年はイタリアやトルコを主戦上に活躍。世界を肌で感じるバレーボーラーのひとり。
今年のワールドグランプリ2016にもグループ2として出場。ドミニカ共和国戦でフルセットの末に破る殊勲の星をあげ、ベストスコアラーを獲得。ケニア、アルゼンチンを下し3連勝の立役者となりました。

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決勝ラウンドでは惜しくも4位止まりだったが、これからの躍進に期待を抱かせました。

陣容が強化され、いよいよV奪回に向け動き出したNEC。その一翼を担う活躍が出来るか、注目です。


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・ラヒモワ・荒木選手という代表クラスのサイド、センターが揃ったトヨタ車体クインシーズ。

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来季から多治見麻子監督の指揮の下、チームは新たな局面を迎える。

そんな中、トヨタ車体も来季の新ユニフォームがお披露目。

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それまでのデザインから一転、青白に赤をワンポイント加え、刷新されたユニフォームになりました。
昨年、開幕戦こそ白星を飾ったものの、その後が続かなかったように、攻守のバランスと藤田選手の後を受ける新セッターが鍵を握ります。

まずは開幕戦、ここが最大の焦点となります。どんな試合を見せてくれるか楽しみです。


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昨年は6位と不本意なシーズンに終わった岡山シーガルズ。

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先の第19回全国ヤングバレーボールクラブ男女優勝大会において、岡山シーガルズの下部組織であるシーガルズジュニアがU-14女子に出場。決勝トーナメントにてGTOクラブ(福井県)と対戦し2-0(25-17 25-18)で勝利して優勝、大会2連覇を達成しました。

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岡山の当面の目標は、いわて国体。国体3連覇が懸かる同チームはこの大会を優勝し、Vプレミアリーグ開幕に弾みを付けたいところ。特にパイオニア勢の退団で空欄となったサイドアタッカーを巡り、金田選手など若手サイドアタッカーの躍進に期待が懸かります。



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いよいよ念願のVプレミアリーグ復帰を果たしたJTマーヴェラス。

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前述の通り、全日本の監督人事で吉原知子監督案が浮上。
何かと落ち着かない状況かもしれませんが、とにかく来季、昨季チャレンジリーグⅠ全勝を成しとげたJTがどこまでやれるか、初年度から優勝争いに加わるのではないかと、注目を集めるシーズンとなる。

JTはいわて国体には参加せず、Vプレミアリーグ開幕に向け調整中。
そんな中、JTも来季のユニフォームが新デザインとなります。

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従来のコーポレートカラーであるエメラルドグリーンと白を基調としたユニフォームから黒を取り入れ、より精悍なスタイルにモデルチェンジ。来季の活躍が期待されます。


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念願のVプレミアリーグに昇格を果たし、メディア戦略が顕著なPFUブルーキャッツ。

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狩野舞子選手の現役復帰や、いよいよ今年から本格稼働する江畑幸子選手など体制が整ってきている。
そんなPFUは、来たるべくプロリーグ化を意識してか、メディア戦略に積極的。

既にHELLO FIVE エフエム石川(80.5MHz)にてPFUブルーキャッツの番組「Hello BlueCats」が始まっており、 チームの最新情報や試合結果のほか、選手の声など毎週木曜日15時15分頃~からオンエアされています。

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また「PFUブルーキャッツのテーマ ~Blue Pride~」が完成。

メディア露出するチームが増えたのは、ファンにとっても嬉しい限りですが、こちらも当面の目標はいわて国体です。まずは好結果を片手にVプレミアリーグシーズンに向け勢いを付けたいところ。
まずはいわて国体での好試合に期待します。


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こちらはかなり前から話のあった上尾メディックス。

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上尾



12 カルデロンディアス ロシル

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Calderon Dias Rosir

コートネーム:ロシル

シャツネーム:CALDERON
最高到達点(cm):330.0

生年月日:1984/12/28
サージャントジャンプ(cm):60.0

身長(cm):189.0
出身地:キューバ

出身校・前所属チーム:Eczacibasi VitrA


カルデロン選手と言えば、世界最高到達点3m30cmという高い跳躍力を誇るウィングスパイカーで、アテネオリンピックの銅メダリスト。2008年のワールドグランプリでも銀メダル獲得に貢献している。
この2年間はトルコリーグ・エジザージュバシュ・フィトラに在籍。この度上尾メディックスへの移籍となった。

こちらもチームからの正式発表がまだありませんが、現在Vリーグの登録に名前を連ねております。
現在31歳ながら、まだまだ現役。上尾のVプレミアリーグ復帰に向け、その手腕を大いに奮って貰いたいです。



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来季からチャレンジリーグⅡへ参入の大阪スーペリアーズですが、先日退団選手の公示がございました。

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名前
橋本 望早希 (はしもと みさき)

ポジション
ミドルブロッカー 背番号9

出身校
京都橘高校→京都産業大学

コートネーム
シキ

橋本選手は第6回全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会でブロック決定本数で全体に2位に入るなど、チームのチャレンジリーグⅡへの昇格に貢献したミドルブロッカーでしたが、この度退団の運びとなりました。まだ年齢も若く、退団は残念ですが、今後のご活躍をお祈りしております。


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最後に

このところ、各チームのメディア戦略が顕著になっているVリーグ。
恐らくその根幹には来たるべくプロリーグ化を睨んでのことが、その背景にあるものと存じます。

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早い話をすれば、自チームでの試合の興行収益がそのまま反映されるということは、自チームの話題性や独自性を色濃く打ち出していく必要があるからです。

今の時代は宣伝効果が物を言います。こうした影響があるのではないかと思います。
例えば、チーム名をいち早く変更した「GSS東京サンビームズ」など、来たるべくプロリーグ化を睨んでの動きなのではないかと思います。

来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、まだ2年先のお話。11月末までには正式にプロリーグへの参加表明がなされるとのこと。何かと慌ただしいVリーグ。今後どういった形で展開していくのか注目が集まります。